The Day in Hiroshima(2)
以前、テレビ番組で、広島の原爆ドームが、なぜあのカタチで残ったのか解説されていた。
元々の産業奨励会館は、まあ、おおざっぱに言って、普通の四角い建物の真中あたりにドーム型の屋根がついているという設計。その建物全体のうち、このドーム型の屋根の下部にあたる部分だけが、原爆投下による倒壊をまぬがれ、「原爆ドーム」として今日に保存されている。なぜその部分だけが残ったかというと、そのドーム型の屋根が溶けやすい銅で出来ていたからだという。原爆投下後、爆心地直下数百メートルの範囲では、地表温度が4000~6000℃に達したとされています(太陽の表面温度が約6000℃)。その熱を受け、ドームを形成していた銅板が溶け、その骨組みだけが残り、直後の爆風による倒壊をまぬがれたワケです(その他の部分は、真上からの爆風の直撃を受け倒壊)。
海外の人が日本の被爆者運動などを見て、"アメリカへの憎しみ"ではなく、あくまで、"地球的規模の核廃絶"という目標が根源にあることに驚くという。このあまりに純粋すぎる目標は、歴史の美化や正当化と同様の根を持っているにせよ、その目標をかかげることが出来る精神は、賞賛に値すると感じます。
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