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2004.06.07

飛び降り自殺によるダメージ

 10年前にブームになった「完全自殺マニュアル」とか、また売れたりするんでしょうか。

 窪塚さんの容態についての続報がなかなか入ってこないので、想像の助けとなる材料を「完全自殺マニュアル」から引用させていただきませう。(ちなみに、僕が持っているのは、「完全自殺マニュアル」の1997年8月12日発行の第74版です。初版は1993年7月2日発行)
 以下のリストは、満たすべき要件と窪塚氏の場合です。

  • 高さは20m以上(窪塚氏の場合:26mもしくは25m)
  • 落下点はコンクリート(窪塚氏の場合:芝生?)
  • 木や街灯などのクッションが無い場所(窪塚氏の場合:防護フェンスあり)
  • 目立たない場所(窪塚氏の場合:妻子と一緒だった。住民がすぐに発見?)
  •  現場となったマンションのテラスは高さ26メートルとのことですから、高さについては要件を満たしています。しかし、その他の点では「自殺」が目的であるならば、要件を満たしているとはいえません。

     次のリストは、「完全自殺マニュアル」で紹介されている未遂例も一部引用させていただきます。

  • 5階建ての校舎の屋上(18m)から飛び降り→植え込みに落下→重傷
  • 28mの高さから飛び降り→花壇に落下→肋骨1本と右手首を骨折の軽傷
  • 団地の14階非常階段(35m)から飛び降り→植え込みに落下+着ていた服が空気をはらんでブレーキ代わりに→全治6ヶ月の重傷
  • カプセルホテルの7階から飛び降り→途中で街灯に当たり足から落下→左肩と骨盤を骨折
  • デパート屋上(33m)から飛び降り→車のボンネットに腹ばいに落下→顔面挫創と右肩骨折で全治3ヶ月
  • 団地の11階から飛び降り→自転車置き場のトタン屋根に落下→肋骨3本骨折と全身打撲の重傷
  • 飛行機事故で落下(370m)→雪面に落下→腰と肋骨数本を骨折
  • 崖(60m)から二人で飛び降り→一人は死亡、もう一人は6ヶ月の重傷
  • 15階建ての団地の最上階から飛び降り→自転車置き場の鉄製の屋根に落下→左足首を痛めたがほとんど無傷
  • "どこから落ちるのが多いのか"という統計も紹介されています。
     もっとも多いのは「足」から落ちることで、約6割。その場合でも60%の人が頭に外傷、30%が脊椎を骨折、20%が肝臓と肺を損傷、25%が心臓を損傷するのだそうです。飛び降り自殺者の7割以上が、3個所以上に損傷を受けているのだそうです。結果として、7割以上の人が頭や胸に致命的な損傷を負う、と。

     さっき見たテレビのニュースでは(キャスターが一瞬「くぼづけさん」と言ってました)では、"全身を強く打って重傷"とか言っていたようですが、はたしてどのような容態なのでしょうか。近所の方の、「ぜんぜん動かなかった」とか「足がダラーンとしていた」といった肉声が放送されていましたけど…うーむ。

    完全自殺マニュアル」関連本:

    ぼくたちの「完全自殺マニュアル」
    著者:鶴見済
    出版社:太田出版
    本体価格:971円

    完全自殺マニュアル」に寄せられた読者の声や、世間からのバッシングに著者が答えた本

    小説自殺マニュアル
    著者:赤城修史 / 佐藤広行
    出版社:太田出版
    本体価格:1,280円

    完全自殺マニュアル」が小説化されてたり

    自殺のコスト
    著者:雨宮処凛
    出版社:太田出版
    本体価格:1,200円

    自殺によって発生する費用の解説本。年金、損害賠償、借金についてなど

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