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2004.10.22

ドラマチックチルドレン/乃南アサ

ドラマチックチルドレン
「ドラマチックチルドレン」
乃南アサ
新潮社 ; ISBN: 4101425191

 乃南アサさんの本は初めてです~。ここ2、3年ほど、中高生を主人公にした小説を書こうと思って、ネタを積み重ねているので、その研究の一環として買ったワケです。

「女にドキュメンタリーは書けない」と言われて発奮して書いた…とかゆーカンジのことがあとがきに書いてありましたが、とにかく面白かったです。ただ、まぁ、ドライなドキュメンタリーというよりは、すごく情緒的でウェットなカンジはありましたかね。基本的には淡々と全ての出来事が語られてゆくのですが、乃南さんの"情"がすごく感じられるのです。
 主人公は恵という女のコ。乃南さんは、幾人かに集中してインタビューをしていたそうですが、そのうちの一人の子が恵のモデルというカタチ。恵の挫折、挫折、失敗、成功…その全てが"情"のこもった文章でたくさん書かれています。すごく"ドラマチック"。
 そして、当たり前だけど衝撃的なのは、この本では"恵"が主人公なワケですが、もし他の子にインタビューして、その子を主人公にしていれば、同じ分量のドラマを書けるだろうというコト。

 読む前は、「ドラマチック」という単語に"大げさだなぁ"という印象を持っていたのですが、読み進めていくうちに、決して誇張ではないと気付かされました。気付いていたけれど、深く考えないようにしていた…という気もしますけど(^^;)。

 子供達はのぞきますが、『はぐれ雲』の川又氏を筆頭に、実際に活動しておられる方々が実名で登場。これからも活動が実を結んでいくよう声援を送らせていただきます。

地域・「ひきこもり」と格闘して20周年

河合洋センセの著書:
学校に背を向ける子ども―なにが登校拒否を生みだすのか
子どもの精神障害
不登校児の新しい生活空間

 そうそう、「ドラマチックチルドレン」 の欠点は、当然ですが、本の終わりで全ての子供が元気に巣立っていくワケぢゃないってこと(^^;)。元気に巣立っていく者もいれば、不本意なカタチで旅立っていく者もいる。生きていく力をなかなか取り戻せない子もいるし、新しく入ってくる者もいる…。ネバーエンディングストーリーです(汗)。

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