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2004.11.07

高村薫氏の連載

 中国新聞に掲載されている高村薫氏の連載が面白い。

 今回は宅間守の死刑執行についてのこと。

 刑確定からわずか1年での執行だったので、色々と議論を呼び…そうになったが、もはや世間では忘れ去られた感がアリアリ…ってゆうか、忘れ去られているので、アリアリもへったくれも何も無し。僕もすっかり忘れていたので、今日の新聞を読んでハッと目が覚める思いがしました。

 事件が起きた時、関西に出かけていて、テレビのニュース速報で事件の経過をリアルタイムで見ていました。なので、強い印象…というか、生々しい印象を受けました。
 それなのに、死刑確定のニュース後には、記憶からすっかり薄れていたワケで。

 で、高村薫氏は、刑確定から通常は約8年ほどで死刑が執行されるのに、今回の宅間守の場合は1年で執行されたことに、強い憤りを感じられたそうです。いや、憤りというか、"戸惑い"や"危機感"かな。
 1年で刑が執行されたニュースを知って、"椅子からずり落ちそうになった"という最初の表現がちょっとおもろかったです(^^;)。

 まぁ、とにかく、高村薫氏の言い分は、非常にスジが通っていて、恐ろしい切れ味。
"世論を受けて"刑執行を早期に実行したとかゆーてるのを、「世論で刑執行時期を左右されては困る」というアタリが、今回の重要な要素ですかね。刑が確定されれば、あとは事務的に順番に執行するべきだ、と。その時々の政治的思惑やら担当官の裁量で刑の執行をやったりやらんかったりでは困る、と。

 ありとあらゆることを見落としがちなワタクシではありますが、当たり前の世の中で時折顔を覗かせる社会の闇に、ちゃんと寒気を覚えたいなと思う所存であります(^_^;)。

日本子どもソーシャルワーク協会|宅間氏の死刑判決に思う

 死刑制度の是非については僕にはよー分かりません。ですが、死刑制度を語る上での一般的な論点について、ココでハッキリさせておきたいことが二つあります。

「死刑」は、犯罪者に反省をさせるために行うのですか?

「死刑」は、遺族を納得させるために行うのですか?

 答えはハッキリしていると思うのですが、いかがでしょう?

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