読了 「神様はいますか?」 田口ランディ
近頃めっきり本を読まなくなっていることもあるので、常にカバンの中には文庫本を一冊入れてます。で、先日、樋口一葉の主な作品を収録した文庫を一冊読み終えたので、次の作品を物色しに本屋へ出かけました。
で、たまたま目についたのが…
神様はいますか?
著者:田口ランディ
出版社:新潮社
本体価格:400円
田口ランディさんの本は読んだことが無かったのと、平積みの最後の一冊だったのと、表紙が
しりあがり寿氏だったのとで衝動買い(笑)。
新幹線での日帰り出張だったのですが、たぶん2時間かからずに読み終えました。読みやすいけど…むぅ…そんなに中身無いよな、とか思ったり(爆)。
「神様はいますか?」の章について。
僕的には神様はいないと思う。田口ランディさんは、"神様がいることを証明するには、神様を一人連れてくればいいが、いないことを証明するには全ての神についていないことを証明しなくてはならない"ので、よくわからないけど、"いる"というコトらしい。
まぁ、他の章での「意識」などについても言えるけれど、「いる」と「いない」というコトバの定義の広さが規定されないままなので、田口ランディさんの意見についてはソレもアリかなとか思ったり思わなかったり。
ハナシを戻して…
僕は神様がいないと思う。それは、存在を証明出来ないから。一人の神の存在を証明することよりも、全ての神が存在しないことを証明するほうが簡単だと思う。(まぁ、どちらも不可能っぽいですが^^;)
空の青さに人間を超える力(神)を感じたり、不思議なめぐり合わせに奇跡(神)を感じたり、科学技術の進歩の中に人間の想像も及ばない摂理(神)を感じたり…そういった「軽くて広い意味での神」ってのはありますが…ここで、僕が不在を言いたいのは、もっとほら、なんつーか…アレなカンジの神ですよ。世界を作ったり、人間をこらしめたりするような神。人間の意識の中の概念としての神でなく、人間の存在とは無関係に在る神。
"宇宙が存在すること、それ自体が神の存在の証明である"みたいなのはノーサンキュー。そーゆーのは、詩歌の部類に入る決まり文句でしかないんじゃないかと。
いることを証明できない以上、ひとまず、いないモノとして扱ったほうがいいじゃん、みたいなカンジです。
既存の宗教による"神"とやらは、基本的には"人間"の存在を前提にしてるのもおかしなハナシ。
人間以外の生命は、全て人間の従属物や奴隷、もしくは、生命としてさえ認識されてないカンジ(そういや、無生物はどうなんだろうとかも思ったり)。
超能力やら心霊関係やら、もちろん神タマもですが、信じる人にしか、そのお力を見せてくれないってのもおかしくないスか? 犬猫畜生達でも神を信じて念仏を唱えたりメッカに向かってするんかいな?
人間の真摯な信仰心を前提にすることで存在する神は、そのことによって、自らの存在を否定してるんぢゃないスかね。
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