バレなければOK。人に迷惑をかけなければOK
先日の「仙台未成年ジャニーズ飲酒問題NEWS」(うまい事件名誰か考えれ)についてですが、フジテレビの処分に関することやら菊間アナに関することなどの話題とは別に、未成年の飲酒やら、「バレなければOK。人に迷惑をかけなければOK」みたいな論点でのハナシも目にします。
未成年者でも飲酒したりさせられたりする機会はたびたびあるでしょうし、そこらじゅうの原付は時速60キロメートルで疾走してますし、「俺がタバコを吸い始めたのは中学の時だったな」と得意ヅラして言ってる人は腐るほどいます。
これらの法律違反者をいちいち捕まえて処罰したりするのはナンセンス(死語)ではあります。しかし、それは、上記のような行為を容認することとイコールではないハズです。
いわゆる「ハインリッヒの法則」というのは、事故や災害に対して適用するのが一般的です。ですが、その他の日常生活の様々な場面についても、同様の法則は成り立つでしょう。
1件の重大事故の裏には29件のかすり傷程度の軽微な事故があって、さらにその後ろには、ヒヤリとしたりハッとして冷や汗が流れるような事例が300件潜んでいる
今回の飲酒事件が大騒動になった原因を、未成年メンバーである内博貴くんをホテルまで"送らなかった"ためとするのは、あまりに視点が狭いです。根本の原因は、未成年者の飲酒にあるのですから。"送らなかった"のは、「世間にバレてしまった原因」でしかありません。
僕の想像でしかありませんが、このような食事会において、未成年者の飲酒は常態化していたのでしょう(控えめに言うならば、"多少の飲酒は大目に見られていた"か)。ほとんどのケースにおいてはアフターケアもキチンとされていたとしても、どちらにしろその場の雰囲気まかせの産物。タマには今回のようにケアが行き届かず発覚しちゃうことがあるワケで。
バレなければいい。迷惑をかけなければいい。
そのあんま~い思考の積み重ねの結果が、今回の事件です。
人に迷惑をかけなければ、自己責任で何でもしてイイなどというのは詭弁です。ちきうには自分だけが住んでいるのではありません。自分がしたことは、必ず他の誰かとつながっています。
お酒に関しては、「バレなければいい。迷惑をかけなければいい」ではすまないケースも多いように思います。"酒は飲んでも飲まれるな"とかよく言いますが、たとえ大人でも自分の適量を見誤ることは多々ありますし、子供でもけっこう平気なこともあるでしょう。体調によってぜんぜんアルコールの許容量が変わったりもします。そんな"危険な飲み物"の扱いに対する世間の認識の重点は、「自己責任」という一点にしかありません。
医者から酒を止められている人が飲むのは「自己責任」、飲み会の後で車を運転するのも「自己責任」、未成年者の飲酒も「自己責任」。バレなければいい。迷惑をかけなければいい。…はたしてそうでしょうか。
さまざまな病気での死者、飲酒運転による凶悪事故、今回の仙台の事件。全部普段の安易な行為からつながっているとは思いませんか?
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