読了|「パソコン通信殺人事件」乃南アサ
この作品、現在は「ライン」として、文庫化されています。その文庫版は読んでいません。わざわざ古本で元の「パソコン通信殺人事件」をゲットして読んだ、と(^^;)。
まぁ、書かれた時期や題材のイメージを大事にして読みたいのが人情ですもんね。
で、読みやすくて面白かったです。ネタバレ無しで感想を書くのも難しいのですが、色々な意味で一本道というか、脇に逸れない点がスッキリしてて良かったなぁ、と。
小田切薫(男)は、"ステイション"と呼ばれるパソコン通信のチャットに入り浸る浪人生(三浪)。その"ステイション"で、薫は"KAHORU"というハンドルネームを使い、かわいい女のコを演じている。んでもって…
とにかく(^^;)、殺人事件がからんでくるワケです。
こういったネタで1990年時点に、この作品を発表している作者の視点は鮮やかです。ちょっとベタなキャラとかゾンザイな展開といった気もしないでもないですが、それらをひっくるめて面白かった作品であります。
現在入手するとすれば、文庫版である「ライン」でしょう。ただ、「パソコン通信殺人事件」なら、若かりし頃の乃南アサさんのお姿を裏表紙にて拝見することができます。…時代と共にファッションって移り変わるンだなぁとしみじみと感じられる写真でスた(^_^;)。ある意味お宝…。
ライン
乃南 アサ (著)
出版社: 講談社 ; ISBN: 4062636336 ; (1997/11)
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