100年後、空手はホロンb
"韓国が青森のねぶた祭りの起源を捏造している"というハナシは、なかなか掴みドコロが無いカンジ。
捏造の状況証拠的な事柄として目に付くのが以下。
・韓国の「燃灯祝祭」が、大型の提灯を使い始めたのはここ最近のこと
・それなのに、パリや愛知万博で「伝統的なもの」として大型の提灯を展示
・「燃灯祝祭」そのものも、ここ最近始まった新しい祭り
・それなのに、多くのサイトで「韓国最大の伝統的祭り」として宣伝されている
その他のパクり問題にくらべると明確な証拠が無いようです。
「燃灯祝祭」のオフィシャルサイトです。韓国語以外にも、英語・中国語・日本語バージョンが用意されています。
(なぜか中国語と日本語のサイトは簡易版しか用意されていませんが)
伝統的な祭りだろうと新しく始まった祭りだろうと、新たな魅力を付与し集客力を高めることは、決して悪いことではないでしょう。広島には「フラワーフェスティバル」という、30年ほど前に始まったお祭りがありますが、工夫をこらして継続され、毎年150万人前後の人でにぎわっています。
とーとつですが、ここで「テコンドー」と「空手」のハナシへ(ホンマとーとつですいません^^;)。
ご承知の通り、「テコンドー」はオリンピックの正式種目として採用になり、「空手」は選にもれています。
今後どうなるかは分かりませんが、仮にこのままの状態が続くと、空手人口は数十年のうちに激減するだろうと予想(妄想?)しております。
あなたがアメリカ人(別に日本と韓国以外ならどこの人でもいいですが)であると仮定しましょう。そして、「テコンドー」と「空手」のどちらかを学びたいと思ったとします。
…この選択おいて、オリンピックへの道が用意されている「テコンドー」を選ぶ人が多い、と考えるのは不自然でしょうか?
空手のようなスポーツ(ここでは武道とスポーツを区別しません)の存続・発展も、ある部分では商業活動に支えられているとも言えるでしょう。
競技人口が少なければ大会規模も小さくなり、スポンサーも付きにくくなる。バックアップするスポンサーが減れば、新たな競技者を育てるための場も減ってゆく。大きなイベントでの露出も望めないとなれば社会人の競技者も活動の場を失う。
日本においては空手人口の減少速度はゆるやかでしょうが、このままの状態が続くなら、国内でもテコンドー人口のほうが多くなる可能性はあります。
1955年生まれの新しいスポーツでありながらも、「テコンドー」は既成事実を積み重ね、空手を超えて世界へ羽ばたきました。
テコンドー24の型には、「サミル(三一)」や「チュングン(重根)」といった名称が使われていたりします。あくまでも"名前は名前"でしかありません。しかし、こういった技名が世界各国で使われている現状(さらに言うなら、今後はもっと広まる)について、ゾッとしたものを感じるのは、今が季節の変わり目だからでしょうか(爆)?
今後は、"Kendo"と"Kumdo"における似たような争いについても注目しておきたいトコロでふ。なにせ、"Kumdo"は韓国の"ancient"な剣術なのですから(笑)。
(余談ですが、以前に見たページを探すために"ancient"と"kumdo"で検索したら、予想外に多くのページがヒットして驚きまひた。2005年10月24日時点で1470件!)
…ん? そうそう、ねぶたの起源捏造のハナシを忘れてました(^^;)。
この問題について、韓国の捏造を証明する明確な証拠が無い以上、日本側としては、「捏造されていないのに韓国に抗議する」「捏造がハッキリしてから抗議する」「どんな事態になっても抗議しない」という、何となく不毛な選択肢しか残されていないともいえます(^^;)。
(ちなみに、起源捏造が目的であっても、公言せずに目的を達することも出来る)
世界各地に魅力的な楽しいお祭りが増えるのは良いことだともいえます。「燃灯祝祭」がアジアを代表する祭りとして世界に定着しても、それが必ずしも「ねぶた祭り」に悪い影響を及ぼすと思っているワケではありません。
しかし、「空手」や「テコンドー」などと同じく、祭りも「集客力」が存続要件のヒトツだろうと思っています。
現在、大型ねぶたを作るねぶた師は後継者が不足し、カラスハネトなどの問題を受けて祭りの進行も試行錯誤を重ねているご様子。
ときおり、大丈夫か?と心配しております。
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