「仕事」は「必要」だから存在するのか?
今月の26日、広島の県立総合体育館で行われた全国産業安全衛生大会の総合集会に行ってきました。神楽や養老孟司さんの講演を楽しんだりウトウトしたりと、まったりした時間を過ごせました(爆)。
養老孟司さんのハナシは、あえて世間の常識を外した視点が面白かったのですが、唯一世間並みだったのが「仕事」についてのハナシ。世間の穴ぼこを埋めていくのが「仕事」であるとかゆーくだり。
そんな「仕事」についてのハナシとか聞いていてふと思ったのが、北朝鮮による拉致犯罪。
兎に角人知を超えたひでぇヤツらがいて暴走しちゃってるんだ!とかゆーミクロな見方やら、国家による犯罪とは?とゆーマクロな見方がありますよね。(注:「ミクロ」と「マクロ」という用語の正しい意味は知りませんのであしからず(爆))
で、「国家犯罪」とはまた別の、斜め上からのマクロな視点でいえば、拉致も「仕事」というキーワードで語れそうかなぁとか思ってみたり。
北朝鮮のような国では、常に"敵国"を意識した施策が内外に対して必要になってきます。
「拉致」ってのを、たんに"チョ~異常な犯罪"と位置づけて忌避してしまうのも、まぁヒトツの対抗策ではあります。しかし、一方で「拉致」は、北朝鮮という国が現在の国際状況で運営されていく中、必然的に生まれた「仕事」のうちのヒトツと言えるのではないかと思うのです。
農産物を作っている人がいれば、それを都市に持って行って売る人がいる。軍隊があれば、その人員を養うための食堂なども必要になる。天下りしたい役人がいれば、そのための受け皿も必要になる(爆)。
自然な成り行きで、人間社会の様々な「仕事」が生まれてきます。
「必要」と書いてしまったりしたので主張がボヤけそうですが、僕が言いたいのは、"必然的に生まれた「仕事」であっても、必ずしも必要ではない"という矛盾の肯定が必要なのでわないかというコトです。もしくは、"必要でない「仕事」であっても、必然的に生まれることがある"と言ったほうがいいかなぁ。どっちにしろ、どっかのパパの「賛成の反対なのだ」みたいな意味不明な言い回しですが(^^;)。
常に敵対国家を意識した施策を取る国があるが、その国と敵対国家の間では国交こそ無いものの、武力を伴うような明確な衝突は起きていない。
明確な衝突が無くとも、敵対国家に対して常に有利になるよう行動しておきたいのが人情。「情報収集」を重要だと考える人は増えるでしょう(もしくは、重要だと考えていなくとも、一応何か行動しなきゃなんないとなると、「情報収集」をしようという点で意見はまとまるでしょう^^;)。となると、スパイ活動の重要性や活動規模、それに伴う言語教育の規模も広がりがちに。
「情報収集」ってのがカタチの見えない行動のみの仕事であることにくらべ、「拉致」は、行動と成果、さらには「情報収集」の実益をも伴う仕事だけに、北朝鮮のような国家にとっては大きな意味を持ってるんじゃないかとも思うのです。(拉致後も、言語教育に使える&敵国国民をコントロール化に置いてプライドも満足♪というオマケ付き)
軍事に重きを置く国家であり、国家首脳部は軍の要職も務める。そんな国では、たまには成果も必要です。しかも、首脳部は任期無期限なだけに、成果が無いままではカッコがつきません(苦笑)。
北朝鮮とは断交を続け、経済制裁をするべきだという意見は多いようです。僕も、"たんにムカつくから"というだけの理由しか思い浮かびませんが、経済制裁はしてもらいたい心境です。
しかし、今回述べたように、「拉致」を「仕事」のヒトツとして見るならば、安易な経済制裁発動には反対したほうがええんかな、とか思う次第であります。
敵対国家が敵対的な行動を取ってきたらどうします? さらなる敵対的な行動を返しがちですよね?
しかし、北朝鮮が取り得る行動といっても、ろくな選択肢はありません。せいぜい、海にミサイルを打ちこむか、「核保有しちゃおっかなぁ」と言ってみるくらい。
そんな不毛な選択肢の中で、「拉致」は、国民向けに大きくアピール出来ないにせよ、軍人の行動欲を満たし、実成果もある、魅力的な「仕事」になりうるのです。
好き。: 信じるものを守るために命をかけることができますか?
ハナシを広げると、ますます支離滅裂になっちゃいますが、「特攻」も「汚職」も「労働基準法違反」も、そんでもって「拉致」も、全て、「仕事」というキーワードの範疇でくくれる部分があると思います。
「仕事」をこなしていく上では、ある一定のルールを守ることを求められるが、逆に一定のルールを破ることを求められる部分もある。
そのギリギリのせめぎあいの中から生まれてきた新たな「仕事」が、「特攻」であり、「汚職」であり、そんでもって「拉致」だったりもするのではないかと。
北朝鮮に対しての安易な経済制裁には反対しときます。
個人的には、世界中グルになって北朝鮮をだまして開国させ(飴を与える。もしくは、与えると見せかける)、なし崩し的に国際社会に組み込めばエエんでないの?と思います。外国人が国中をウロウロしていれば、「拉致」なんて「仕事」をしてるヒマも無くなるってぇもんです(希望)。
全米は泣かないかもしれませんが、僕は泣きまスた。
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- ツイッターは良くも悪くも、たんなる「さえずり」である(2011.03.12)
- マニフェストは金科玉条…?(2010.06.09)
- 沖縄県民大会の意義ってなんなんだろう…(2010.04.29)
- コンテンツと作者は不可分な面もあるのでわ?(2010.02.12)
- Apple iPad 〜 なにか違う方向も見えてくるような…(2010.01.28)
The comments to this entry are closed.
Comments