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2006.02.14

精神病患者の犯罪

 今朝の中国新聞を読んでいると、精神病患者の犯罪についてのコラムが載っていた。その中に、1996~2000年の5年間に精神病患者が起こした殺人事件は約700件、そのうちの約600件が不起訴になっているというデータが書かれていました。

 えーと…

 5年間で700件の殺人事件

 そのうちの600件が不起訴

 えーと…

 不起訴ってのは、無罪放免ってことですよね(^^;)?

 色々な病気や症例や事情があっただろうとは思いますが、それでも「殺人事件100件のうち80件以上が不起訴」ってのは、どうにも解せません。

 別なハナシになるかもしれませんが、オウムの麻原や幼女殺害の宮崎勤あたりの罪が精神鑑定で大幅に軽くなったり重くなったりするかもってのが、どうにも解せません。

 殺人に限らず、犯罪と規定されたものが起こるのは、"精神活動の空白地帯"においてだろうと思います。計画的な事件であれ、突発的な事件であれ、それは変わらないと思います。犯罪に至る思考過程なんぞ、罪が消えて無くなるほど重要なモノなのでしょうか。
 責任能力の有無なんてのも、罪が消えてなくなるかどうかを左右できるほど重要とも思えません。

 熟慮の末殺人を犯した人間と、突発的にカーっとなって殺人を犯した人間…

 きちんと更正して社会復帰できる可能性が高いのはどちらでしょう。

 色々な意見はあるでしょうけれど、結局はどっちもどっち。

 大切なのは、"犯罪を犯罪として裁くこと"ではないでしょうか。

 精神のゆらぎは誰にでも起こること。中国新聞のコラムに書いてある精神病患者というのが、どのような病状の人のものを規定しているのか分かりませんが、生まれつきの病気も含まれるでしょう。

 それでも罪は罪。

 本人の責任能力によって罪が軽くなったり重くなったり、あまつさえ無くなってしまうこともあるなんて、不条理な面もあるのではないでしょうか。
 本人の責任能力を重要視するとしたら、「罪の意識を感じてないチョー凶悪犯」なんかどーすんのさ。

 …そんなカンジです。

注:
読んで頂ければ分かることですが、「精神病患者は犯罪が多い」という趣旨のエントリではありません。その点については4649。

参考:
「心神喪失者医療観察法案」をめぐって

 ある意味僕が書いたことと逆ですが、色々データもちりばめられてますし、興味深いです。ちょっと説明不足のような気はしますが(精神疾患のある人が犯罪を起こす確率が低いように書かれてるけど、多くの患者が隔離されてる今の日本の状況が計算に入ってるのかどうか謎だったりする)。

追記:
何の事件だか知りませんが、付けていたテレビから耳に入ってきたのが、「被告の更正は不可能として死刑を要求する検察側と、被告は生育環境が悪かったから減刑すべきだとする弁護側」みたいな裁判のニュース。弁護側の言い分にも一理あるように感じてしまいますが、心情的にはどうにも納得できない。
多くの親は子供が犯罪に走らないようにきちんと育てている。しかし、ろくでもない親が育てた子が犯罪をした場合、そのことが理由で減刑されるかもしれない、と。…やっぱ納得できないッス。ろくでもない親に育てられた子に対して同情できる面もありますが、それでも減刑理由としては俺は認んぞ(^^;)! ヤンキーがヤンキー流に子育てをして少々の万引きや暴走行為をヘとも思わない子供を育てたとして、そのヤンキーっ子が犯罪をしたらどうするよ。"親がヤンキーだから"という理由で許してやるのでちゅか? 納得できね~よ。

さらに追記:
酒飲んでワケわかんなくなって人を殺したら罪は重くなるんだろうか、軽くなるんだろうか。酒を飲んで車を運転して事故を起こせば罪は重くなるのは当然なのに、酒の席での失敗は罪が軽くなっちゃうのがどうにも納得いかぬ。
麻薬なんかでラリってたらどうなるんだろう? 僕が堺市に住んでいた時、2キロも離れていない場所でシンナーでラリった少年(当時19歳)が女子高生と幼稚園児とその母親を包丁で刺し、園児が死亡するという事件がありました。シンナー常用者だった少年は精神鑑定なんかもされてたそうですが、けっきょくどれだけの刑を受けたのでしょう。シンナーの及ぼす影響のデータを蓄積するための鑑定ならともかく、その鑑定の結果によって少年の罪が軽くなったり、場合によっては無罪になったりするんでしょうか。納得できません。
正常な判断のできない状態は誰にでもあることで、その状態が恒久的であれ一時的であれ、責任は消えないと思うのれす。

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Comments

そもそも罪(法律)っていうのは勝手に社会秩序を守る名目で決まってるだけですしね
そこを、倫理的な罪と混同してしまうところに混乱が出るのではないでしょうか
例えば、池田小の児童殺傷事件も被害者側を格差罪で逮捕するような法律ならば、被害者加害者が変わってきたと思いますし

Posted by: | 2009.06.02 at 05:40 AM

コメントありがとうございます。

>そこを、倫理的な罪と混同してしまうところに混乱が出るのではないでしょうか

なるほど。たしかに感情にまかせて混同してしまっている点はいなめません。だからなんかもやもやしてしまうわけですね(^^;)。

ただ、実際の罪以外の部分でも刑の重い軽いが左右されたりしますよね。「反省の度合い」とか「更正の見込みがある」とか(もちろん、法律にそういう風に規定されているんでしょうけれど)。
この前の小室哲哉さんのケースだと、執行猶予がついた理由として、「周囲の支え」や「音楽の世界への少なからざる社会貢献」なんてのがありました。マイナーなミュージシャンが小室さんと同じ罪を犯してたら執行猶予がつかない、なんてことになりかねないのかなぁとか思って少しもやもやしました(爆)。

Posted by: KEI | 2009.06.03 at 09:25 PM

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