よーするに、LOHAS(ロハス)って新しく作り出されようとしているバレンタインデーみたいなもの?
「ロハス」ってなんだろうと思って、ちょいとwikipediaで検索。
健康と環境がテーマのライフスタイルを示す一般的な言葉であると誤解されやすいが、日本においてロハスという言葉は登録商標であり、この言葉を用いたライセンスビジネスがすでに始まっている。そのため一般的な言葉としては機能せず、1業種1社のみが使える宣伝文句となりつつある。
え? 「登録商標」だったの?と驚いてみたり。
すんごく大雑把に言ってしまえば、「ロハス」ってのは、仕掛けられたビジネスにしか過ぎない、と。
まぁ、アレだ、バレンタインデーとかホワイトデーとかみたいなアレか、ヲイ。
ま、どっかの企業の戦略とはいえ、そのコンセプト自体に害は無いかなぁ。
とはいえ、これも大雑把に言ってしまえば、ライブドアの肥大策を揶揄する上で使われる"実態の無い"商売なワケで。
ちなみに、この「LOHAS(ロハス)」の商標を三井物産と共ににぎるトド・プレスは、月刊誌ソトコト編集長が社長を務める会社。
この会社は「スローフード」を商標登録しようとして失敗した過去があるそうで…。
ついでに下のような本もご紹介。
モーニング娘。と「ソトコト」の熱っちい地球を冷ますんだっ。大作戦!
エコを「商売」として推進にすることは、必ずしも批判すべきことではないとは思いますが、たしかに胡散臭さは拭い去れない印象。上のwikipediaの記述によると、月刊誌ソトコトは再生紙は使ってないようですし、ちょいビミョウ。一部のヒトの利益になるのに、環境省までロハスを支援してるのも、かなりビミョウ。
こちらはソトコトが発行している本ですが、なぜか、ソトコトと電通の共著となってます。
ロハスを正しく知るための「公式ガイドブック」だそうです。…なんだよ、"公式"って。
兎に角、大手広告代理店である電通は、ご存知の通り昨今の「韓流」を仕掛けたとか言われてる"ブーム創設"のプロ。
「LOHAS(ロハス)」も、電通がからんだ創設型ビジネスなのかもなぁと思ったり思ったり思ったり。
ソトコト主催でこんなサイトまであったり。「ロハスクラブはロハス(LOHAS)に関する商品の審査を行っています」とのコト。ロハス認定を受けると、商品価値はアップ。そして、ソトコトに上納金が入る、というコト?
サイトにはNPOバージョンまであったり。NPOってことは、税金を優遇されているのに、ロハスビジネスを推進する営利活動を行えるってこと? ソレってアリ? 「ビジネス」だということを隠してロハスを広めようとしてるってのが、ちとアレだ。
参考:NPOとは?
NPOは、英語のNon-Profit Organizationの略で、ボランティア団体や市民活動団体などの「民間非営利組織」を広く指します。つまり、株式会社などの営利企業とは違って、「利益追求のためではなく、社会的な使命(ミッション)の実現を目指して活動する組織や団体」のことです。
活動の純粋な趣旨自体はえぇコトなんだろうけど、映画「子ぎつねヘレン」の宣伝まで入ってるのはニントモカントモ。"ああ、人間の活動は、すべてビジネスなんだなぁ"と納得できて、嬉しくもあり、悲しくもあり(^^;)。
「ホワイトバンド問題」と同様の胡散臭さについては、気にかけておきたいッスね。
上にも書いたけど、「ロハス」というコンセプト自体には、素晴らしい部分もあるとは思うッスよ。
でも、本来の「ロハス」の考え方からすれば、たとえば、"包装は必要最小限に"とか"余計な装飾は付けない"ってのは大事な要素のハズ。それなのに、今回の「ロハスビジネス」は、余計な費用を上乗せする仕組み(別の言い方をすれば、間で誰かが搾取しているってコト)。
この「ロハス」という意図的な"カラクリ"は、たとえば、「新潟産コシヒカリ」みたいな地域ブランドの推進や、"ISO取得"みたいなアピールなんかとは決定的に違うもの。まさに「虚業」です。
本当の「ロハス」を求めるならば、"「ロハス」を名乗っていないロハス的なモノ"を探してみるほうが正しいンぢゃないかとか思ったりしてる次第です。
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