[映画]イーオン・フラックス~イーオン、きみにはもっと時間が必要だ(^^;)
映画「イーオン・フラックス 」を観てきました。
映画鑑賞前に、まずは新聞で放映時間を確認。いつもながら思うのですが、新聞の上映スケジュール欄、あだるつな映画館のもキッチリ載ってるのがビミョウなカンジ。"淫乱団地妻真昼の情事"みたいなタイトルと、ナルニア国とか、全部並んでるんですもんね~(^^;)。
余談はともかく、時間を確認して映画館のサイトから座席予約。その際に、ふと心配になったのが、"時間の短さ"です。 「イーオン・フラックス 」の上映時間は、93分しかありません。
もちろん、時間の長い短いで映画のヨシアシは判断できません。しかし、予告編をチラッと観たカンジと、そのイーオンのビジュアルから受けた印象では、それなりの長さのストーリーが必要なのではないかと思ったりしたワケなのです。
で、僕的には、その懸念は当たったと言わざるを得ませんでした。
シャーリーズ・セロン演じる主人公イーオン・フラックスのビジュアルは、すさまじく萌えです。なんとなく…というか、かなり「トゥームレイダー
」のアンジェリーナ・ジョリー
とかぶっちゃってますが(「マトリックス
」もですが^^;)、まぁ、そこらへんは、仕方のない部分。むしろ歓迎の方向で(笑)。
しかし、イーオンというキャラを活かすには、決定的に時間が足りません。
根本的な設定や全体的なストーリーなどの舞台設定は、いかにも矮小なカンジがします。それでも、その舞台はそれなりに魅力があって、ガンガンとイーオンが暴れ回って観客を楽しませる余地はあったと思います。
まず、時間が無い中で、気合の入ったセットや衣装デザインを見せ、未来社会の生活を描いています。しかし、そのデザインや設定の妥当性を観客に納得させないうちに次から次へと新しいものを出してるもんだから、どうも消化不良を起こしてます。本来は、少なくとも「マトリックス 」並みの個性を発揮できるハズが、往年の迷作SF「フィフス・エレメント
」「デモリションマン
」のレベルにとどまってしまっています(爆)。
上に書いたように、イーオン・フラックスというキャラクターは素晴らしいですし、それを演じたシャーリーズ・セロンも完璧にフィットしていて感涙ものの魅力を放っています。
しかし、その魅力が完全に活かしきれていない。
僕は5分10分以上にわたるような"パワーを必要以上に注ぎ込んだアクションシーン"が好きなので、イーオンには、もっともっと活躍の場を与えて欲しかったと思ったのです。
しなやかで魅力的な動きをいくつも見せてくれましたし、基本的に"暗殺者"的な働きが基本であることは、それはそれで満足はしています。
それでも、イーオンの魅力の一部しか発揮できていなかったと感じた次第であります。
無駄に長い映画はいやんですが、やはり、"必要な長さ"というものはあると思うんですよ。「イーオン・フラックス 」は、ピーター・チョンのアニメ版を映画化したものであり、短めの上映時間で観客を楽しませるというのも、妥当な戦略のヒトツではあると思います。
しかし、消費される作品ではなく、記憶に残る作品にするには、もう少し"時間"が必要だったのではないかと正直思いました。
でも、何度も書いてますが、イーオンはええキャラです。続編希望(爆)。
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