福山市の市章はコウモリですが、何か?
広島県福山市で、「市章」に対して論議が起こっているようです。現在は、コウモリをモチーフにしたものなのですが、その由来を知らない人が増えてるし、イメージが悪いンぢゃないかとか。
福山市は「バラの町」としても売り出しているため、バラをモチーフにしたシンボルマークに統一してしまおうとゆー話もある、と。
そもそも蝙蝠(こうもり)をシンボルとしたのは、福山城の立つ城山が「蝙蝠山」と呼ばれていたことに由来するのだそうです。蝙蝠の「蝠」の字が福に通じ、福山という地名の由来にもなっているってぇこともあるのだそうで。
なんか、こーゆー議論って、正しい答えは見えているハズなのに、混乱に陥っていっちゃいますよねぇ。
どう考えても「コウモリ」でいくべきでしょう。
いったいどこに議論の余地があるのやら。
この問題、川崎卓志氏が市議会で提起。羽田皓市長は「幅広く市民の意見や思いを聞いてみたい」とスジが通っているようで実際のトコ、意味不明な丸投げ回答。
どあほう。
歴史の重みもヘッタクレも無いアホみたいな新地名が乱立する昨今。少しは気概を見せろってんだい、にゃろめ!
今の市章と、市が「ばらのまちづくり」のPRに使い制服にも付けているバラのシンボルマーク=写真左=を一緒に示し、市章にどちらがふさわしいかを質問。今の市章が三十七人に対し、バラは六十二人で二十五人上回った。一人は「どちらでもよい」とした。
…なんだかなぁ(^_^;)。そんなんで、福山市民として胸を張れる歴史を作っていけるのけ?
最近テレビでカッコウの雛が、巣内の卵や雛を巣外に出す様子を放映されることがあるため、『何故市の鳥か?』との声がきかれます。
(中略)
托卵について市議会の問題となったため、先生は、『カッコウがオオヨシキリやホオジロ、モズなどの巣に卵を托卵することは本能である。私たちに何故、鳥や魚を食うのかと聞かれても明確に返答出来ないでしょう。私達が夫婦仲が良いと思っているオシドリが、一夫多妻であったり、ツバメのペアーが毎年同じでは無く、その60%が前年と違うペアーであったり、何故鳥は渡りをするのか、また間違いなく同じところに帰ってくるのかなど、鳥の世界の不思議は沢山あるんです。カッコウの托卵もその一つです。本能を人間の常識で律することは出来ないんです。』と返答した。
昔、この議論を新聞か何かで見た覚えがあります(郡山市の事例かどうかは覚えていませんが)。
福山市の事例でもそうですが、どうも目先のイメージにのみとらわれてしまっていて、大切な本質が何なのか見えていないよーに感じてしまうワケで。
…いや、僕にも見えてないんですが(爆)。
それわともかく、福山市の「市章」の件でいえば、「地名の由来を知らない人が増えたからバラに変える」なんてのは言語道断なワケですよ。今の福山市議会の人々に責任を押し付けるのもアレですが、極論するならば、「市名の由来をキチンと教えてこなかったテメェらが悪い!」なんてゆーふーに言えるんぢゃないかとか思ったり。その諸悪の根源どもが「市民にどちらがいいか聞いてみて決める」などとエラソーにのたまうとは笑止千万。
なんでもかんでもアンケートで決めればいいと思ってるのでしょうか。そんなことしたら、全国の県とか市の花なんて、桜と薔薇でほとんどが埋まりかねないとか思ったり。
まぁ、福山市のシンボルが名実共にバラに統一されたら、バラ祭りでにぎわう、脳内お花畑がいつでも満開のハッピーハッピーな市として人々に記憶されることでしょう。
…いや、記憶されなくなっちゃうかな(苦笑)。
「旅行・地域」カテゴリの記事
- エスカレーターは止まって利用しよう(2019.03.13)
- 広島のマツダらがサッカースタジアム建設に反対しているというデマの払拭を(2018.05.12)
- 広島サッカースタジアム(2018.05.10)
- 2018年1月 信越線立ち往生、20000RTの写真について(2018.02.04)
- 2018年1月 信越本線立ち往生事件まとめ(2018.01.31)
The comments to this entry are closed.
Comments