韓国捏造問題|起源がどこでも関係ない?
韓国が、茶道や剣道や空手や柔道や合気道やらソメイヨシノやらの起源を捏造し、詐称していることが問題になっています。
このことについて、「わざわざ日本が文句を言うべきではない」みたいなことを言う方がいるようですが、そのことは将来、日本側に不利益をもたらすかもしれませんよ。
それは、純粋にお金のこと。
たとえば、韓国が、コムドだかクムドだかいう「日本の剣道」のパクリ競技を、テコンドーのようにオリンピック競技に推薦し、それが正式種目として採用されたとします。そうすると、どういうことが起こるでしょうか?
ズヴァリ、「コムド人口の増加」と、「剣道人口の減少」という、二つのことが起こると予想されます。
似たような二つの競技があるとして、どちらを選ぶかとなれば、別にオリンピックは目指さないにしても、オリンピック競技に採用されている種目のほうが魅力的です。それに、歴史だって古いとなれば、なおさらです。
これは、その他の競技や、たとえば茶道にだって関係してきます。
最近になって創作された韓国茶道が、日本の茶道よりも歴史があるのだという嘘がはびこると、日本の茶道人口や、日本の茶道文化に対して"落とされる"お金が減ります(指導料・茶器等販売利益・イベント等々)。
収入や人口が多少減ったとしても関係ない。そこでグチグチ言うのは、剣道やら茶道の精神に反する。
そんな反論もあるかもしれません。
しかし、そんな自国の文化を支えるのは、ゼニです。
文化を伝えていくにはお金がかかります。貴重な茶器や絵画を保存していくのにもお金がかかります。
カタチが失われてもいい、ココロが大事?
どあほう。
ココロを鍛錬し、後世に伝えていくのにもゼニがかかるンでい!
戦後生まれのテコンドーはオリンピック競技となり、世界中で何千万人という競技人口を獲得し(つまりは、それだけの"市場"が形成されているということ)、本来は空手界が得るべきお金を獲得しています。
アメリカやカナダでは、すでに"Kumdo"道場がつくられ、「日本の剣道はKumdoのパクリです」という宣伝文句で顧客を集めています(プレイヤーの獲得自体も商売になりますし、大会・イベントの開催も商売です)。
だまっていては、先細りになり、ある程度以下まで市場がしぼめば、その文化は絶滅してしまいます。
そうなってからでは遅いですよ。
日本の文化が一つ二つ断絶してしまっても問題無いとかゆーヒトもいるかもしれませんが、「収入源が減る」という問題にはお気づきなのでしょうか?
ゼニゼニばかりゆーてみましたが、有形無形を問わず、日本の利益が無くなる由々しきことなのです。そこらへん自覚が必要ぢゃないでしょうか?
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Comments
椋と申します。いつも読ませて頂いております。
この文章を読むまで、韓国の起源詐称問題については恥ずかしながら知らずに居りました。自分の書いていること(合気道)に関係してくることから興味を持ち、リンクもさせて頂いております。
文化的なことへの矜持とオカネの話は裏表で、決して相反するものではないとおもいます。そういう意味で、書かれている内容は的を得ていると感じました。
Posted by: むくのきやすお | 2006.05.23 12:18 AM
むくのき様、コメント&リンクありがとうございます。
全てにおいて韓国が起源を詐称しているわけではないと思いますが、テコンドーを"Korean Karate"と称してみたり、「合気道=ハプキドー」と詐称するなどして、いわば日本文化のネームバリューに便乗して海外で訓練生を集めている韓国の団体(会社)が数多くいることはまぎれもない事実です。
昨年あたりから日本各地で披露され始めている「韓国茶道」の例もあることですし、いずれはそういう"パクリ武道"も日本に侵攻してくるのかなぁと危惧を覚えています。
Posted by: KEI | 2006.05.25 12:06 AM