どっちのほうが更正の見込みがあるのか
この事件についてではないけれど、常々感じていること。
一般的に、計画性があって、冷酷非情な犯行であれば、罪は重くなる。
逆に、突発的で、心身喪失状態みたい状態での犯行であれば、罪は軽くなる。
…これって、なんか逆なんぢゃないかとか思うワケなのれすよ。
計画性がある犯行をしたということは、何らかのメリットや勝算があるからこそ犯行に至ったのであり、事件が露見し刑罰を受ければ、犯行をすることによるメリットと、それによって生じるデメリットを比較考慮することになり、ひいては再犯率は低くなる可能性が高いのでわないかっつーワケ。
逆にパニック状態で事件を起こしちゃった方は、同じ状況になれば同じように犯罪を引き起こしちゃう可能性はかなりあるワケで。つまり、見かけ上の更正(反省・謝罪・賠償)がなされたように見えても、実は事件前となんら状況は変わっていない、と。
すぐカーッとなっちゃうような人とか、忘れ物が多い人とか、うっかりが得意な人とか、どんなに気をつけてても改善できない部分はあると思います(適切な方法と労力をかければ更正可能かもしれませんが、顕著な成果はなかなか出ないでしょう)。
カーッとなって人を殺しちゃうような人は、いわば天性の殺人鬼。
でも、そーゆー人のほうが罪は軽い。
冷静に人を殺せるような人のほうが、まだ更正の見込みはあるンぢゃないかとも思う次第です。
…まぁ、冷静に人を殺せる人ってのも、やっぱり困りモノではあるのですが。
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Comments
欧米的にはもう共通の認識になってますが、性犯罪者は絶対に更正しません。仮に去勢しても無駄だということがわかってます。
その系統で、快楽殺人者も絶対に更正しません。快楽殺人者は、計画的にさもトリックを作るのを楽しむように人を殺すので救いようが無いです。
そんな理由で、今回の様な犯罪者は数年で釈放の無期懲役なんかで、済ますと当然再犯する可能性が極めて高いし、本人が再犯する旨友人に話していますから、死刑か日本には無いですが終身刑にしない限りは新たな犠牲者を生むことになるでしょう。
Posted by: いわし | 2006.04.21 03:43 PM
いわしさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
ここらへん、再犯率などのデータと、心情的な面、現行の法律などとの複雑なせめぎあいはあるのでしょうね。
今回の件、詭弁を撒き散らす問題弁護士の登場で、どんな結果が出るにせよ、また判決は何年か先延ばしになるようで頭が痛いです(^^;)。
Posted by: KEI | 2006.04.24 01:11 PM