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2006.06.25

[映画]ウルトラヴァイオレット~はしょり過ぎのハイスピードアクション小作~

ミッション・インポッシブル3」が不完全燃焼だったので、今日も今日とて「ウルトラ・ヴァイオレット」を観てまいりました~。

 …これまた不完全燃焼でした(爆)。

 予告編がかなりキテましたので、かなり期待していた作品だったのになぁ(^^;)。

 映画館のサイトで上映開始時間を調べてたら、この作品の上映時間が87分ということがまず発覚。87分て、いくらなんでも短いでしょう。シャーリーズ・セロンの「イーオン・フラックス」も時間の短さが不満点でしたが、それでも93分ありました。たった6分の差とはいえ、150分と144分なら大差ありませんが、93分と87分とでは大きな差が出てきても不思議ではありません。
 しかも、広島県で上映しているのは、ソレイユのバルト11と、神辺のエーガル8だけという体たらく。ミラジョヴォ作品なのですから、映画の不出来が予想される状況証拠といえるでしょう(汗)。

 作品を観て頂くと分かると思いますが、映画の時間的な短さはそれほど欠点とはいえず、"面白さがギュッと濃縮されている"という具合に肯定的にとらえることも可能です。
 しかし、その時間の短さを実現するために、多くの説明シーンが省かれたンぢゃないかという気もします。まぁ、ハナシや設定の大筋は分かる程度には時間はあったので、そこだけを見るならは決定的な欠点とはいえないかもしれません。ただ、映画としての厚みは、まったくと言っていいほど感じられませんでした。原作のコミックを読んでれば脳内で補完できるのでしょうが、この作品で初めてヴァイオレットと接した人は、多くのキャラや設定が"ただ垂れ流されるだけ"という展開に茫然としてしまうかもしれません。

 アクションシーンは、かなり楽しめました。監督が、「リベリオン」で"ガンカタ"を披露して全世界の度肝を抜いた…かもしれない(少なくともオレの度肝は抜いた)カート・ウィマー。今作でもガンカタ気味にミラジョヴォが殴り!蹴り!回り!撃ち!さらには斬りまくってくれます。コスチュームもちょっとベタな未来感がただよっていますが、"だがそれがいい"ってカンジ。ミラ姐御のスタイルの良さと目力の強さと相まって、かなりギュンギュンきます。

 それだけに、作品の世界観やキャラの魅力を多くの観客に叩き込む時間が無かったことが悔やまれます。

 特異な世界観を多くの人に理解させつつ、独自のアクションとビジュアルで一世を風靡(死語)した「マトリックス」は、ある意味、必要なだけの「時間」を確保していたからこそ成功したともいえるでしょう(マトリックスは136分。UVとの差は実に49分)。

 映画が完成し上映されるまでに、「戦略」として作品のシーンや時間が削られたりすることもあるでしょう。
 でも、何とか監督の意向が実現できるだけの時間は確保して欲しいと思います。

 …いや、まぁ、この作品の"87分"という上映時間が、監督の計画通りなのかもしれませんけど、それならそれで、監督に対して不満をぶつけときます。

 みじけぇよ!

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