中国様から遺棄化学兵器の処理の催促がきてるようです
中国、日本に遺棄化学兵器処理の加速を要求--人民網日文版--2006.07.06
劉主任は「中国は、日本側がCWCや「覚書」の規定を適切に履行し、できるだけ早く中国に遺棄された化学兵器を完全に処理し、中国の人民の生命、財産、生態環境への脅威と危険を取り除くよう望む」と語る。
旧日本軍が中国国内に遺棄したとされる化学兵器について、中国様から処理の催促がきてるようですね。
うむうむ。化学兵器禁止条約(CWC)と日中間の覚書に基づいて、日本政府がきっちりと片付けて進ぜよう。
日本国政府は、「化学兵器禁止条約」に基づき、旧日本軍が中華人民共和国国内に遺棄した化学兵器の廃棄を行う。
覚書からの引用です。「日本が行う」と明記してあり、日中両陣営の署名もなされています。
but
中国様が自分達でやると言ってるから、ハナシが進まないのです。
いえ、中国様がやるっつーんなら、それならそれで構わないのでしょうが、その場合、日本が行うよりもベラボーにコストが高いのですよ。
ぼやきくっくり | 遺棄化学兵器問題~兵器引継書を盾に値切るべし
プール付きの住宅やら、処理施設やらを要求。道路も戦車などが通行できるほどの規格で整備。森林の伐採が必要だからと言って国際価格の数十倍の対価を要求。その他、ヘリポートの建設やら、必要以上の規模の変電所建設やら、産婦人科医の給料やら気象観測施設の整備までも要求。
アメリカに3兆円貢いだとか言って文句言ってるヒトもいるようですが、中国に対しても、この遺棄化学兵器問題だけで、1兆円規模の金を貢ぐ予定になっちゃいそうなワケであり…。
CWCはさらに「遺棄国は他国に遺棄した化学兵器を廃棄処理するとともに、処理に必要な資金、技術、技術者、設備、その他の資源を提供する責任を負う」、「受け入れ国は適切な協力をする」と明確に定めている。
人民網日文版の別の箇所の引用です。
まず、「遺棄国」ですが、これはすでに日本であると決め付けられてしまっており、日本側も了解しちゃってるようです(当時の首相や外相は誰でしたっけ?)。
ところで、第二次大戦が終戦した際、日本軍は武装解除させられ、兵器は全て戦勝国に引き渡されています。これについては異論は少ないでしょう。『正論』6月号では、「兵器引継書」なるものも特集されています。
つまりどーゆーことかとゆーと…
化学兵器を捨てたのは中国自身です。
日本軍の兵器を入手し、古くなったり、管理しきれなくなったりしたら捨てていた。
ただそれだけのことでしょう。
CWCの規定する「遺棄国」とは、この日中遺棄化学兵器問題においては、中国なワケです。
しかし、日本の一部政治家は、中国ともめたくないため、日本軍が遺棄したことにしてしまい、「日本が処理するよん♪」と約束しちゃったワケです。
国として約束したのだから、処理自体はやるべきだとの意見も正論ではあります。
しかし、上で「ただそれだけ」と書きましたが、実際は、戦後に中国やロシアが生産・遺棄した化学兵器も大量に含まれており、日本側が算出した何倍もの量にふくれあがっているようです。さらに、上に書いたように、中国側がたかりたい放題に日本にたかっているワケであり…。
これでは、いくらなんでも履行は難しいッスよね(^_^;)。
日中両国の覚書の中において、「中華人民共和国政府は廃棄に対し適切な協力を行う」とキッチリ書かれています。
処理作業の主体は日本政府のハズです。中国様は黙って日本にまかせるべきです。
2007年4月までに処理・撤去を完了するとの規定もあるようですが、うがった見方をすれば、これは中国側が自分の意図をカモフラージュするために設定した便宜上の期限に過ぎないでしょう。
中国が一番得をするのは、どんな状況でしょうか?
それは、遺棄化学兵器の処理が終わらない状況が続くことです。
処理が終わるまでは、ず~~~~~っと日本からお金をせしめることができるのですから(^_^;)。
2007年4月あたりになれば、化学兵器の処理が終わっていないことについて、日本を非難する声明が中国から発表されることでしょう。
でも、中国様は、内心ではほくそ笑んでいるワケです。
とほほ~(T_T)。
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