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2006.08.15

靖国|あいまいになってしまった

 お盆は連日ドライブ。レンタカーだったので、普段は聞かないラジオをずっと聞いてました。局は東京FM。

 朝方は、靖国参拝に反対のスタンスらしい女性パーソナリティ。遺族によって意見も様々な上、アンケート調査で「国民の半数が反対」と出ているのに、8月15日に参拝したとしてコイズミを批判。

 まずここでダウト。

 アンケート調査で半数が反対という結果が出たことと、国民の半数が反対しているというのは、イコールではありません。分かりやすい事例は、森元首相の名言「無党派層は寝ててくれればいい」のケースかな?

 この女性パーソナリティは、「あの戦争に意義があったみたいに言ってる人がいまだにいる」とご立腹のご様子。映画などでの戦争の扱われ方の変遷を辿った書籍を出版したヒトがゲストだったようですが、このゲストに対して、「なんで戦後60年もたったのに、そんなことを言う人がいまだにいるんでしょうかねぇ」と問いかけてらっしゃいました。
 ゲストさんのお答えは、「60年たったからじゃないッスか」でした。まさに一刀両断。朝から爆笑させていただきましたよ。

 メゲないこの女性、次に、ゲストの方が出版された本の内容に関するハナシに移りました。
「戦争を描いた映画などの内容が、最近はシンプル過ぎる」として、複雑な事情・心情を描かない近年の作品に批判的なご様子。

 ここもダウト。

 さっきは、自分と異なる意見が存在することを批判していたくせに、今度は単純化を批判。
 自分では悪気は無いのでしょうけど、明らかに矛盾しています。

 この矛盾を解決するために彼女がとっている方法は、"自分の意見が正しい"と決め付けること。
「首相の靖国参拝反対」という自分の意見は絶対に正しいのですから、他の意見など検討する価値さえ無いっつーことなのでしょう。

 …

 ところで、夕刻の時間帯には、内海桂子さんがゲストとして招かれていました。終戦記念日ですし、終戦を経験した人として呼ばれていたっぽいです。
 パーソナリティ(朝方の女性ではなありません)から、首相の靖国参拝について聞かれた桂子師匠は、「なんでこんなにあいまいになっちゃったんだろうね」と答えてらっしゃいました。

 朝の番組のこともありますし、てっきり内海桂子さんは靖国参拝反対なんだ、と思いながら続きを聞いてみると…

 靖国に参拝するのは、当たり前のことじゃないか。
 なんでそれが曖昧になってしまったのか。

 というご意見だということが判明。

 朝方の女性パーソナリティと桂子師匠。どちらの意見のほうが、あなたの意見に近いでしょうか?
(もちろん、他にも色々な見方・考え方などがあるでしょうけど)

 …

 8月15日は、日本にとっては敗戦の日、アジア諸国にとっては解放の日だったとも言われるようです。

 なにわともあれ、この日、日本人は生き残ることができたわけです(終戦以降もソ連などに殺された日本人もいますが)。

 感謝すべき日だったことは間違いありません。

 一番に感謝すべきは天皇陛下? アメリカ?

 ちゃうでしょう。靖国に祀られている人たちにこそ、まず感謝すべきでしょう。

 そして、その感謝・追悼を行う施設は、他国に指示されるいわれの無いことです。

散歩道 : NYタイムズ大西、太田光をマンセー

 同じ日のラジオ番組で、このニュースを聞きました。

 ラジオに向かって、「また大西か」とツッコミを入れるのは初体験でした(笑)。

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Comments

また、オオニシか(笑)

Posted by: worldwalker (・∀・) | 2006.08.17 08:08 PM

>worldwalker (・∀・)様

コメントありがとうございます。

いつもは文字でしか見たことの無い「大西さん」でしたが、この日は音声で「大西」と聞けました。
実際に音声で聞くと、妙な笑いがこみ上げてきちゃいますよ(^^;)。最近はネットの力が大きくなったと言われてはいますが、やはり既存メディアの力もあなどれないものがあることを実感させられまスた(笑)。

Posted by: KEI | 2006.08.21 05:07 PM

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