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2006.10.01

[映画]レディ・イン・ザ・ウォーター

 シャマランがパンフで「漏れの売りはドンデン返しぢゃねぇ!」と言ってますが、まぁ、展開をどっかで知ってしまうのもイヤなので、早速観てきました。

映画「レディ・イン・ザ・ウォーター」オリジナル・サウンドトラック
映画「レディ・イン・ザ・ウォーター」オリジナル・サウンドトラック

サイン」や「ヴィレッジ」も、かなり"やっちまった"感はありましたが、結論から申しますと、今作の「レディ・イン・ザ・ウォーター」も、か~な~り、そんなカンジでした(^^;)。

 登場人物は良かったと思いますよ。人数は多いけれど、それぞれに明確に特徴付けや役割がありましたし。でもまぁ、ここらへん、"意味は無くても、クセのある登場人物をたくさん出しとけ。そうすれば、映画の出来とは関係なく高い評価が得られる"みたいな狙いがありそーにも思えるのでビミョウな点ではありますが(^^;)。
 キャラで特に良かったのは、「ヴィレッジ」でも異端のオーラを発揮していたブライス・ダラス・ハワード。この映画を成立させる要素のおよそ8割が彼女の表情にあると言っても過言ではないでしょう(爆)。メイクや撮影の効果もあるにせよ、"ヒトの姿をしたヒトでないもの"とは、まさにこのようなモノなのだろうと思わせられたほどです。
 余談ですが、重要な役割を持つ韓国人親子が、「マンガ嫌韓流」で描かれる韓国人そのまんまだったことが、ちょっと面白かったです。外国でも印象は同じなんですね(^^;)。

参考:好き。: アーサー・C・クラークの描く朝鮮事大主義

 ストーリー(とゆーと誤解を招くワケですが^^;)は、予定調和的。作者の意図を実現させるために、やや強引にハナシが転がっていきます。
 ここんところをどう感じるかで、この映画に高評価を付けるヒトと低く評価するヒトの差が出そうです。僕的には低評価ですね(^^;)。"おとぎ話"として見るにしても、もっとリアルな物語として捉えるにしても、SFモノとして楽しむにしても、どうも中途半端な雰囲気や展開なんですよね。既存のジャンルにとどまらない価値を持っていると考えるにしても、それでも、やっぱり楽しみきれなかった事実はあるワケで。

 後半、物語が展開し盛り上がっていく中、どんどん違和感が増していきました。"え? ここは感動するところ?"みたいな(^^;)。

 全体的な雰囲気は嫌いじゃありませんし、シャマラン流の魅力を感じることは出来ました。たんなる娯楽モノばかりが消費されていく昨今、彼の作品は貴重で素晴らしい魅力を持っていると思います。

 でもね、僕的にはたんに、"中途半端で面白くなかった"ワケで(^^;)。

 彼の作品の魅力は、新規性と娯楽性の見事な両立にあると思います。そのどちらもが高レベルであることが、彼の名声の源泉であるといえるでしょう。

 今回の「レディ・イン・ザ・ウォーター」の世間的な評価がどうか分かりませんが、少なくとも作品としてのレベルは低くないと思います。
 でも、なんだか"迷走"している印象。

 シャマランが、次はどんな手でくるのか…期待と不安を持って待ちたいと思います(^_^;)。

素晴らしき映画の世界

 こっち↑でも映画の寸評などを書いてます。

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Tracked on 2006.10.01 10:07 PM

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