「みらいちゃんを救う会」ユニホーム製作に募金から70万円を支出
上記の中間決算報告には、「ユニホーム代」として、72万5340円が計上されています。おそろいのTシャツ500枚とブルゾン125枚を製作したようです。
上記ページに掲載された画像を見る限りでは、おそろいのTシャツやブルゾンの背中に、何か文字がプリントされているように見えます。
もしもこの文字が「山下みらいちゃんを救う会」とか「山下みらいちゃんを救うために募金をお願いします」のように、個人名が入っていたとしたら(ブルゾンの画像からは「下み」と「んを」と「く」が確認できます)、このユニホームはこの後いったいどうなるんでしょう? 他の救う会へ譲渡しても使いものにならないから、ゴミとして処分?
募金を使ってユニホームを作ることに賛成の方もおられるでしょう。ですが、僕は反対です。ユニホームを使うことで注目が集まり、募金活動がスムーズに進行するかもしれません。それでも、僕は反対です。多少効果は落ちるかもしれませんが、自前で同じ色の服を着て集まればいいだけのハナシじゃないですか。
計625着ものユニホームを70万円もかけて作成。その費用には募金をあてる…それでいいの、ホントに?
下に、「その他の支出」の明細を引用させて頂きます。
---- 引用ここから ----
収入 募金 ¥150,686,929
支出(1) デポジット ¥104,670,250
支出(2) その他の支出(下記にて明細を述べます) ¥2,174,640
支出(2)明細
ユニホーム Tシャツ500枚 450,640
〃 ブルゾン125枚 274,700
交通費 ボランティア街頭募金 各種電車・バス代 162,230
〃 ボランティア新幹線代 15人往復 302,100
〃 ボランティア街頭募金 車関係,駐車代・高速代 77,030
宿泊代 ボランティア街頭募金 横浜3名 17,500
食事代 ボランティア横浜にて宿泊 街頭募金(3食×3名) 5,145
ボランティア夜食 延べ166人分(PM9:00以降の活動に限る) 50,940
通信費 Q2機械代・申込金・通話料 105,977
〃 電話代 126,921
〃 DM代 144,830
〃 切手代・封筒代 30,635
〃 宅配便 21,700
事務用品 22,929
コピー代 6,870
収入印紙代 7,000
銀行手数料 2,310
募金箱製作費用 102,876
パソコン備品 42,919
プリンター代 10,800
備品 電話機・FAX 25,755
家賃・光熱費 事務局 3ヶ月分 180,000
その他 2,833
合計 ¥2,174,640
※すくう会役員及び事務局員の交通費、
宿泊費及び食事代は、自己負担と致しております。
---- 引用ここまで ----
僕的には、ボランティアに対する交通費・宿泊費・食費・夜食費(夜食!?)というのが、どうもひっかかります。たしかに無給ではあるけれど、募金からそれらの費用を出すのは当然なのかどうなのか…。もちろん、「当然だ」という方も多いのだろうとは思いますけれど、にんともかんとも。「当然」であるのなら、なぜ役員や事務局員の交通費・宿泊費・食費は自己負担だと、わざわざ明記してあるのか。役員や事務局員もボランティアなのだから、彼らへの支出も当然なのではないですかね。
会計審査のために、役員や事務局員は別扱いになるのかもしれませんが、誰が役員になり、誰が事務局員になるかは自由でしょうから意味ナシっぽいように思ったりも。
募金箱製作費用に10万円以上もかかっているのも謎。そりゃあ、ある程度しっかりしたツクリのものは必要でしょう。店頭などに置いてもらったりもするワケですし、見苦しくないようにしなければなりません。
・一柳中学校で募金活動をしてくださいました←これは手作りっぽい。だが、それがいい。
・救う会標準の募金箱←一個いくらだったのでしょう?
・後ろの箱は?←後ろの箱の山が募金箱? トリオジャパン提供の募金箱並に高級げ?
その他、細かく見ていくと、事務用品、パソコン備品、電話機・FAXあたりも気になってきます。
こちらのサイトには、救う会に電話で質問した結果とされるものが掲載されています。
Tシャツやブルゾンを作ったのは、"便乗募金に間違えられないように会で決めた"からだそうです。
う~ん、納得できるようなできないような…。のぼりを何本もしっかり立ててるんだから、それだけでもいいような気も。
新幹線代は、"「直接取りに来い」って大口の募金者がいるから"、それを取りに行くためだそうです。
これは、役員や事務局員の方が自腹で取りにいけばいいような気も。…しっかし、新幹線で取りにいかねばならないような遠方のくせして「直接取りに来い」とは、寄付する側にも問題アリなヒトがいるんですね。
…
救う会は億単位のお金を扱うワケですが、それらの元は善意の募金。「数千円、数万円くらいは必要経費さ」と割り切ってサクサク使う前に、ちょいと考えみてもらいたいものです。
そして、救う会自体も善意で運営されているワケですが、だからといってあらゆる場合において批判をまぬがれるワケでもないことを自覚してもらいたいと思います。
…
「死ぬ死ぬ詐欺」や「募金詐欺」も悪質ですが、実際のトコ、もっともアレなのは、募金をきちんとした目的に使いつつ、一部をピンハネする行為でしょうかね。
海外のテロ集団なんかはそんな傾向がありそうです。武装して強盗などを行い、そのお金を貧しいヒトのために使って、支持基盤を広げる、みたいな。天下り法人なんかもそんなカンジで、国民の税金を浪費しつつ、民間のために役立つ業務を行っている、とか。サクっと良い部分と悪い部分を分けることが出来ないガン細胞みたいなもの。
ガン細胞を根絶できなくとも、それを出来るだけ少量にとどめておくことが出来るよう、継続して細心の観察を続けることは必要だろうと思います。
完璧な善は存在しない。完璧な悪も存在しない。
…ならば、どうしましょ?
2006/11/30追記:
移植手術の前に永眠されたそうです。合掌。
「お別れする会」費用(平成16年5月16日開催)として、98万円以上が支出されています。
お世話になった方々にきちんと報告する意味でも、「お別れする会」を開く意味はあるでしょう。
ですが、なんだかなぁ、という印象はぬぐえません。
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Comments
白石貞一郎君を救う会は本人のブログも含め、今年に入ってから全くサイトを更新していません。
会則で決められていた定期的な収支報告も一昨年の9月が最後だなんて・・・大人の募金活動は集まり難く、大変だろうと寄付したのに、問い合わせのメールを出しても無視されるし、裏切られた気持ちです。
Posted by: ぽぽ | 2008.06.21 10:33 PM
>ぽぽ様
コメントありがとうございます。
「白石貞一郎君を救う会」のサイトを久しぶりに見てみましたが、たしかに更新されてないですね。
僕も「ここなら信用できそう」と思った、とある救う会に1万円を寄付したりして、ぽぽさんと同じ気持ちを味わったりしています。
もちろん、素人による活動では、不備は多々あることだとは思うのですが、数千万円単位のお金を扱うのですから、もう少し何とかならないものかな~と思わずにはいられません。
Posted by: KEI | 2008.06.24 02:24 PM