さくらちゃん|募金金額集計の更新が滞っている件について
「さくらちゃんを救う会」は、目標としていた1億3600万円を集めきりました。
これまで、「死ぬ死ぬ詐欺」ではないかと言われたり、色々な批判を受けてきた、この募金活動。ここで、またヒトツ火種がくすぶっています。
2006年11月16日午後11時30分現在、「さくらちゃんを救う会」のサイトには、以下のように表示されています。
現在の募金金額 10/24集計
143,893,885円
両親の自己資金3,000万円を含む
募金金額の集計が10月24日段階のまま、更新されていません。
善意で解釈すれば、渡航準備や事務処理に負われて、金額の集計やサイトの更新にまで手が回っていないのだとも考えられます。
ただ、やや斜め方向から見れば、救う会内部の混乱が透けて見えるという解釈もできるような気がします。
たとえば、他の救う会のケースでもあったことですが、募金で集まったお金が、目標額を1億円近くもオーバーしてしまっているのかもしれません。
この場合、救う会内部でちょっとした混乱が生まれるのではないでしょうか。
つまり、「これまで色々批判が出ていた。ここで2億円超という金額を発表すると、ますます批判の声が強まってしまう。だから発表内容にうまく"フィルター"をかけるか、発表を遅らせる必要がある」という声が出るかもしれませんし、それとは逆に「これまで色々と批判を受けたからこそ、金額のことも含めて、オープンにしていくべきだ」という声も大きくなっているでしょう。
そのため、救う会内部で意見が対立し、更新が滞ってしまっているのでわないかと妄想させて頂きます。
救う会を生暖かい目で見つめ続けている↑ページには、9月22日以来、3日とあけずに「募金金額集計」を更新し続けていたことが掲載されています。
それが、募金が目標額に達した翌日には金額の更新が途絶え、もう3週間ほどが経過しています。
全国から1億円以上を集めた組織が、この現状。
不信が芽生えて当然というものです。
おそらく、救う会内部で、今後の対応について意見がまとまっていないから、更新が行われていないだけだと思います。
しかし、ついでだから、もうちょっと妄想させて頂きます。
おそらく、時間がたって、救う会のサイトへの訪問者が減るのを待っているのではないでしょうか。
訪問者が多い段階で2億ウン千万円という金額を発表すれば批判も多くなりますし、募金目標額達成直後の段階で発表すると、一般のニュースとして報道されることになるかもしれません。
しかし、発表を遅らせればニュースとしての価値が下がり、少なくとも大手メディアでは報道されないことになるでしょう。そして、その頃には救う会サイトへの訪問者数も減っており、発表したとしても、批判を最小限にとどめることができます。
まぁ、ここらへんは妄想にしか過ぎません。おそらくは、正当な理由があって、発表が遅れているだけなのでしょう。
しかし、救う会を全面的に弁護する方々に考えてもらいたいです。
1億円以上の大金を募金で集めた組織が、これまでコンスタントに行っていた集計金額の発表をやめてしまっている事実を。
さくらちゃんを救う会は、募金が目標額に達したことを受け、10月23日で、郵便局や銀行などでの募金受付を終了しています。そして、翌24日付けでサイトに掲載した文章の中で次のように述べています。
私たちは、今後、各所にお願いした募金箱の回収や、まだ届いていない、知人、友人からの募金を集計した上で、最終的な募金総額を確認し、ホームページ上で皆様にご報告申し上げます。(集計には、少々時間がかかると思われますので、ご了承願います。)またその後は、募金の使われ方などの状況を、定期的に、ご報告していこうと思っています。
時間がかかりますかそうですか。
でもね、これまで散々批判を浴びたのです。信頼を取り戻すためにどのように行動すればいいのか、救う会の方々は考えたりはしないのでしょうか?
(両親のお礼の言葉が発表されたのは募金目標額達成の約1週間後だったりしてるんですよ)
1日発表を遅らせるごとに、当面の批判の件数は減るでしょう。募金金額の集計発表が遅れていることを忘れてしまう人も増えていくでしょう。
しかし、もしも、その後の発表や、そのやり方に問題があるようならば、再び多くの批判にさらされることになるでしょう。そして、さくらちゃんやその両親、支援者の方々も含めて、人々の記憶に悪いカタチで残ることになるでしょう。
根拠を示すべきは、まず「簡単に捻出できるはずだ」と主張した側のはずだ。
個人情報などの保護が叫ばれる昨今、こうゆーとアレですが…今回のさくらちゃんの件などのような募金活動を行うならば、その当人達の収入状況・資産状況を公開したほうがスムーズに進む面もあると思います。
オーマイの記者さんは"主張した側"に「根拠を示すべき」と詰め寄っていますが…
逆だろ。逆。
「私の収入はこれだけ。資産はこれだけあります。だから、自分では○○円出せます」
根拠を提示すべきは、募金を受け取る側です。
根拠を示した後、初めて、「あと△△円必要です。なので募金よろしくお願いします」と言えるんぢゃないでしょうか。
救う会に対して的外れな批判が出てくるのは、きわめて当然の出来事だと思います。
救う会の側が必要な情報を出していないのですから。
どこまでの情報を出すべきか…それについては、様々な議論があると思います。ケースバイケースで正解もないでしょう。
それでも、"公開すべき情報"が何なのか、常に考えていくべきではないでしょうか。
さくらちゃんの件が、今後の良い試金石となっていくことを期待します。
参考:好き。: さくらちゃんのチャリティコンサートの収支の件
2006/11/21追記:
会計報告出ました。
募金総額/1億5662万9695円
とのことです。ほどよいところ?
ただ、これまでの活動経費の詳細が出ていないですし、「集計のズレで若干変わるかも~」みたいにも書かれてるので、片手落ち感はアリアリですが。今後に期待。「さくらちゃん基金(仮)」が出来てから3年後も、ちゃんと生暖かく見つめ続けておきましょう。
チャリティコンサートのほうの募金総額も出てます。
●チャリティコンサート(9月23日):367,934円
これもほどよいところでしょうか。
純粋な利益として「36万7934円」ということなので、実際とは異なるかもしれませんが、コンサート参加者数で割ってみましょうか。
・参加者が100人と仮定→一人あたり約3679円
・参加者が150人と仮定→一人あたり約2453円
だいたいニ、三千円というカンジ。まぁ、これはまさにほどよいカンジですね。
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Comments
毎日新聞が07年元旦の「ネット君臨」にて全力で擁護していた
「さくらちゃんを救う会」が現時点で抱えている問題点をざっくりあげる
→1億5000万円以上の募金が事実上使途不明金化
■救う会公式サイト 会計報告
・07年9月の帰国以来、現地滞在費の精算をやっていない。
(募金の内訳では現地滞在費500万円を計上)
・未だにデポジット返金の報告がない。
(ロマリンダの過去の事例では帰国から4~5ヶ月以内に返金あり)
・募金活動中に公言していた公認会計士による会計監査をやっていない。
(両親からの3000万円支出や適正に会計が行われた証明がない)
・同じく公言していた医療費の支払い証明も公開していない。
・「さくらちゃん基金」からの支出があったにもかかわらず会計報告がない。
・毎月の事務局経費がひと月以上遅れて報告されるのみ。
■さくらちゃん基金
・決算報告もなく余剰金の金額も不明なまま「さくらちゃん基金」を設立。
・救う会公式サイトで基金設立の報告もないまま、寄付行為を始めている。
(08年6月に計800万円)
・基金の総額や運用方針が全く不明。
・救う会の規約に反して日本移植支援協会と基金を設立している。
さくらちゃんを救う会 会計報告 (さくらちゃん基金の支出報告なし)
http://www.sakurahelp.com/re-contents/kaikei.html
リニューアル前のQ&A(魚拓:会計監査や証拠書類の報告を約束)
http://s03.megalodon.jp/2008-0808-1447-26/www.sakurahelp.com/contents/q-a.html
募金目標額の内訳(魚拓:デポジットと現地滞在費の精算を約束)
http://s02.megalodon.jp/2008-0808-1449-13/www.sakurahelp.com/contents/bokin-uchiwake.html
日本移植支援協会 各団体の基金管理(さくらちゃん基金の報告あり)
http://www.ishokushien.com/kaikeihoukoku/sakurakessan.htm
Posted by: ロック | 2008.08.14 11:10 PM
ロック様、情報ありがとうございます。
まあ、収支に関する結果報告は、どうしても後手後手に回るというか、確定するまでに時間がかかる面はあると思います。
しかし、それならそれで事前にそうなることを発表しとくべきですよね。
そうしないとますます批判が広がるばかり。
「さくらちゃん基金」に関しても、なんだか経緯が分からないまま。
「救う会」関連の情報を、今後も気長に生暖かく見守っていきましょう。
Posted by: KEI | 2008.08.20 11:08 AM