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December 2006の12件の記事

2006.12.26

メモリースティック|フォーマットエラー(T_T)

 ソニー純正のものより先に発売されたので、サンディスクの「メモリースティックPRO DUO 4.0GB」を買って今までソニーのコンパクトデジカメDSC-T30に入れて使っていました。

 で、昨日、メバル釣りに出かけ、釣り場の写真を撮ろうとスイッチオン!

アクセス中

 ん? いつもならサクッと撮影可能状態になってくれるDSC-T30が、メモリースティックへのアクセスで手間取っている模様。

 まぁ、冬だしな。

 そんな、特に根拠の無い気休めを自分に言い聞かせながら、待つことしばし。
 撮影可能状態になったので、試しにカーナビの画面を撮影。撮影完了。

 とはいえ、不安なので、今撮った画像を確認…

 できねぇ!

 再生画面モードに切り替えて画像を確認しようとしたら…

フォーマットエラー

 そんな表示が出ています。

 ついでに…

C:13:01

 という表示も出ています。

 ちょっと小首をかしげつつも、たまたまムシの居所が悪かったのだろうと思って、デジカメのフォーマット機能を使ってメモステをフォーマット…

 できねぇ!

 これもまた「フォーマットエラー」のメッセージが出るだけでふ。


 帰宅した後、ぐぐって(死語?)みましたが、どうも同じような症状から復帰できた方が見当たりません(汗)。

フォーマットエラー - Google 検索
フォーマットエラー C:13:01 - Google 検索

 試しにパソコンのカードリーダーで読み込んでみると、中身は見れます。

 以前に撮影したときのフォルダを日本語名にしたのが残っています。
 あれ? これ、もう削除したハズだったやうな??

 ためしにそのフォルダを覗いてみると、中身の画像は閲覧できます。削除もできます。
 今までずっと、メモリースティックは適当に使ってきて大丈夫だったので気にしてませんでしたが、一応その日本語名フォルダを削除して、再びデジカメにセット。

 それでもやっぱり「フォーマットエラー」のまま使用不可です。

 再びパソコンに戻して、ショック療法(?)として、WINDOWSのマイコンピュータからフォーマットかけてみました。

 …フォーマットを完了できませんでした。

 マイコンピュータからプロパティで見てみると、容量などは確認できます。試しにもう一度メモリースティックの中身を見てみると、先ほど削除した日本語名フォルダや、その中身などが復活してしまっています。

 もはやなにがなにやら。

 まだ買って半年ほどだけど、Amazonは不良品交換とかできるのかなぁ。てゆうか、これは不良品扱いになるのでしょうか。
 買った時には約27000円だったものが今は13000円程度で買えるから、サックリと新品を買いなおしてしまおうかとか思ったりする今日この頃です。

 こーゆー出来事があると、ホントは関係ないんでしょうけど、やっぱソニー純正品を買っておけばよかったなぁとか思ってしまったり(逆に、ソニー純正品を不安視するヒトも多そうですが(爆))。

 とりえあえず、年末年始の旅行には、余ってる2GBのメモステを持って行くことにします。どちらにしろ、パソコンをフォトストレージ代わりに持っていく予定でしたし、無問題です。たぶん。


Sony Style

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「死刑」の是非はともかく…

OhmyNews:「死刑」は続けるべきか、やめるべきか

 宅間は反省するどころか公判でも遺族に暴言を吐いたりした。「死刑にしてほしい」と訴え、大阪地裁による死刑判決に対して弁護団がした控訴を自ら取り下げた。そして、普通なら宣告から15年ほど経ってから執行される死刑が、宅間の場合は判決の約1年後に執行されたのだ。私はこういう場合において、死刑を「逃げ」と感じる。

 おそらく、このオーマイの記者さんは心優しい人なのでしょうけれど、その優しさは残酷さと表裏一体なのだなぁとか思ってしまいました。

 死刑囚に恐怖を味わわせることが「死刑の最大の目的」なのでしょうか?
 死刑囚に恐怖を味わい尽くさせることが必要なのでしょうか?

 この記者さんは、そんなことを考えてはいないのでしょうが、早々と死刑執行されてしまった宅間に対して、「逃げ得」であると感じているようです。

OhmyNews:米国で疑問視されている死刑の問題

 アメリカでは、静脈注射のほかに絞首刑や銃殺刑、ガス室、電気椅子などの処刑方法が使われている。しかし、大半が静脈注射だ。NGO(非政府組織)「死刑情報センター」(本部・首都ワシントン)によると、1976年に米連邦最高裁によって死刑が再開されて以来1056人が処刑されているが、内訳は注射が887人とずば抜けて多く、次いで電気椅子153人、ガス室11人、絞首刑3人、銃殺刑2人となっている。

 注射による死刑は、非常におおざっぱに言ってしまえば、「安楽死」に近いもののようです。「天」に出てきたアレみたいなモンのようで。

1:意識を失わせる薬物を投与
2:体を麻痺させる薬物を投与
3:心臓発作を起こす薬物を投与

 こんな方法。

「安楽死」ならば、ある意味「逃げ」としては最良の方法であるとはいえるでしょう。
(記事中のような不手際をカバーできるシステム整備が前提ですが)

日本における死刑 - Wikipedia

日本は死刑を法定刑のひとつとして位置づけている国家であり、その方法は絞首刑と規定している。

 人によって感じ方に差はあるでしょうけれど、絞首刑や電気椅子よりは、注射による死刑のほうが残酷さという点では良心的(?)なように思います。最期くらいはベッドで静かに死なせてやれよ、っつーかなんつーか。

「死刑」とは、「死」を与える刑なのか、「恐怖」を与える刑なのか。

「死刑への恐怖」が犯罪の抑止力になってるとかゆーハナシもあるようですが、これは一方では、死刑廃止論者側の有力なネタにもなりそうです。
 死刑方法が残虐で苦痛をともなうものであればあるほど、「死刑への恐怖」は高まります。ですが、その場合、死刑廃止を望む世論も多くなるのではないでしょうか。

「バキ」によると、どこやらの国では、「鞭(むち)」で刑罰が行われているそうです。罪の種類・重さによって、鞭打ちの回数が定められているのですが、けっきょくは打たれ終わった後にはみんな死んでしまうのだそうです。
 被害者感情やらなにやらを考慮したり、死刑囚に恐怖を味わわせるために、鞭打ちの回数を増やすのもいいでしょう。でも、それが、どんなメリットを社会にもたらすのか、いささか疑問。
 あ、この刑については、出典が「バキ」なんで、信憑性は「民明書房」レベルでお願いします(爆)。あくまでも、「死刑」や「死刑による恐怖」の必要性を考える上での、一つの寓話ということで(^^;)。

Website Statistics and Traffic Graphs comparing j-cast.com and ohmynews.co.jp

 にしても、オーマイさんのPV苦戦ぶりは、かなり末期っぽいのかも?

Graph
(赤線がオーマイニュース、青線がJ-CASTニュース)

 ここ一週間の下落振り、J-CASTニュースと比較してみると、かなりヤバげなカンジ(^^;)。
 まぁ、悲観的にならず長期的な視野で見て、もうちょい頑張ってもらいたいものです。

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2006.12.22

ひいた猫をバーベキューにするヒュンダイPRビデオ

 ヒュンダイの「TUCSON(ツーソン)」というSUV車のPRビデオです。「TUCSON」というのは、北米市場などでの名称。韓国などでは「JM」とゆーらしいです。

Hyundai

1コマ目:あ! 猫だ、危ない!
2コマ目:ひいちまった…。
3コマ目:バーベキューで美味しく供養♪
4コマ目:酒もうまい!

Hyundai Automotive New Zealand Ltd (http://www.hyundai.co.nz/)

 リンク先の"barbeque"をクリックしてください。同じページ内の左のワクでビデオが再生されます。
 ぬいぐるみではありますが、比較的リアルなヤツをひいたあげくバーベキューにしてるので、グロです。注意。

 欧米のCMには日本人からしたらグロ系のモノもあるみたいだから、こんな映像でも問題ないのかもしれませんが…。でも、ページ右下には"WARNING:Content may offend"(感情を害するかもしれません)とか書いてあるしなぁ(たんなる免責事項の決まり文句かも?)。

"go a little off-road everyday"とういキャッチコピーからすると、ヒュンダイTUCSONに乗れば、毎日がちょっぴりワイルドだぜぇ…みたいなカンジ?
 他の二つのビデオも見てみましたが、「フィッシング編」は、TUCSONで釣りに出発→水族館で魚をゲット(釣りじゃなくてつかみどり)という内容、「洗車編」は、TUCSONでセルフ洗車場へ出発→みんなは車を丁寧に洗ってるけど俺はバケツで水(洗剤入りで泡だらけ)をぶっかけて数秒で終了!という内容。この二つもちょっとアレですが、まぁ、まだ分からないでもありません。
 でも、上で映像をご紹介した「バーベキュー編」は、やっぱりちょっとアレです。

 日本などがクジラを獲っている映像なんかも、こんな嫌悪感を持って外国から見られているのかもしれませんが、それでも猫はちょっと…。猫がニュージーランドで大切な伝統食材だってぇんなら、ハナシはまだ別かもしれませんが(たぶんそんなことはないと思いますが)。うーむ。
 ニュージーランドとか自然を大切にしてるっぽい国だと、車でひき殺してしまった動物の処理とか、色々と決め事がありそげなのになぁ…とか思ったり。

 タヒチでの猫殺しを告白して坂東真砂子さんは騒がれましたが、このヒュンダイのPRビデオについては、今後どんな扱いになるんですかね(^^;)。酒らしきものも飲んでるのも気になるト・コ・ロ。

 

 野良猫はまだしょうがないにせよ、放し飼いの飼い猫ってのも何だかなぁとか思ったり。

参考:
広島市|猫の放し飼いを禁止してほしい
杉並区獣医師会|猫のエイズ
お笑い犬舎 DE Blog: 猫の室内飼育

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2006.12.21

在日朝鮮人「暴力事件が後を絶たず、暴行など目に見える被害は無い」…どっちだよw

(cache) [在日朝鮮人が「迫害やめて」と街頭活動] / 社会 / 西日本新聞

 在日朝鮮人が「迫害やめて」と街頭活動 北朝鮮によるミサイル発射、核実験などの影響で、在日朝鮮人の子どもたちに対する嫌がらせなどが全国各地で相次いでいることを受け、在日本朝鮮青年同盟福岡県本部(福岡市博多区)は16日、同市中央区天神で街頭活動を行い「在日朝鮮人に対する迫害はやめて」と訴えた。これまで大阪、京都、広島など全国の主要都市で実施されており、九州では初めて。

 この日は約20人の若者がビラを配りながら「朝鮮学校の児童・生徒に対する脅迫や暴力事件が後を絶たず、人権と生活権が侵害されている」と実情を訴えた。同本部の金一道(キムハンギル)副委員長(29)は「暴行など目に見える被害は無いが、無言電話や脅迫電話が本部や学校にかかってきており、いつ何が起きるか分からない不安が常にある」と話している。

=2006/12/17付 西日本新聞朝刊=

A「暴力事件が後を絶たたない」
B「暴行など目に見える被害は無い」

 AとBの言い分を両立させるのは、どんな被害なのでしょうネ。

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2006.12.16

ノロウイルス対策

 なんか、ノロウィルスが猛威をふるっているようなので、対策をメモしておきます。いくつかサイト見たけど、簡潔なヤツが無かったんで。一番重要な予防方法を先に書いておきます。

■予防方法

 手洗いなどの基本的な「感染防止策」が重要。外から帰ってきたり何か作業をしたら手を洗う、トイレや洗面所のタオルは毎日洗濯する、調理器具は時には殺菌する、といったあたり。

 塩素やエタノール(アルコール)などの殺菌剤、熱湯などでないとノロウイルスを退治できないようですが、まずは基本的なことをおさえられないとハナシになりません。
 ここらへん、「たまたまノロウイルスが流行っているから」みたいに、"今だけ"の対策にせず、家庭全体の習慣にしておきましょー。

「最近の子供は無菌環境で育ってるから風邪とかひきやすいし食物アレルギーで悩んだりしてるんだ。子供の時からなんでも食べさせてやりゃあいいんだ」とか言ってるヒトがいたりしますが、子供はウイルスに対して抵抗力が弱かったりすることもあるようなので、牡蠣(カキ)などの二枚貝はきちんと熱を加えてから食べさせてあげてください。

■症状

潜伏期間:1~2日
症状持続期間:1~2日
症状:下痢・嘔吐・発熱・腹痛

 人によっては、ウイルスに感染しても発症しない場合もある。症状持続期間も人によって異なる。

■治療

 基本的には治療法や特効薬はナシ。下痢や嘔吐が主な症状なので、脱水症状にならないよう水分補給を心がける(スポーツドリンクが適している)。
 下痢止め剤の使用はビミョウ。症状は1~2日でおさまるので、使わないほうが基本的にはいいみたい。長引くようなら使う場合もあるみたいだけど、まぁ、そんな時は病院に行けってばよ。


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参考:
ノロウイルス - Wikipedia
ノロウイルス食中毒のQ&A
ノロウィルス、ノロウイルス、Norovirus、SRSV目次

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2006.12.14

「お前が言うな」の典型例

Japanese JoongAngIlbo <取材日記>大韓民国の警察をどれほど見くびって…

しかし運転手を含む4人は中国人特有の‘慢慢的精神’を見せながら、翌日まで何と8時間30分も車内でじっとしながら警察と対立した。 一言も発しなかったという。 外交官の免責特権を信じて飲酒測定を拒否する‘沈黙デモ’を繰り広げたのだ。

中国人特有の‘慢慢的精神’」という表現がいい感じ(笑)。

 まぁ、それはそれとして、記事は以下のようにしめくくられております。

仮に問題の車が米国大使館所属なら、左派団体が大規模反米デモを行っていたかもしれない。 米国には何事に関しても大声を上げながら中国に対してはなぜか臆するような最近の社会気流が、中国側に誤った認識を植え付けたのではないか考える必要もある。

 で、

 特ア関連ニュースを多少なりともウォッチされているヒトならば、まず間違いなく思い出すのが韓国の大使館員が起こした事件。

特定アジアニュース: 韓国大使館員のひき逃げはW杯が見たかったから?
「テレ朝と共同に厳重講義するニダ」by韓国大使館

韓国大使館員がひき逃げ 飲酒検査も拒否-事件ですニュース:イザ!

 飲酒運転の疑いに加え、ひき逃げ。外交特権をふりかざし、挙句の果てには日本側に対して「抗議する!」と逆ギレ
(そういえば、この事件はけっきょくどんなオチがついたんでしょ?)

 そんなこんなで、一つ目の中央日報の記事を思い出しつつ…

 おまえが言うな!

 …

朝日vs.産経ソウル発―どうするどうなる朝鮮半島
朝日vs.産経ソウル発―どうするどうなる朝鮮半島
4022731206
黒田 勝弘 (著), 市川 速水 (著)

 日本の外交官は、特アを見習わないでください。ハニートラップにも気をつけてください。

 ま、韓国も日本と同じく、色々な国の間の谷間で大変なんだナというコトではありますが(苦笑)。

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2006.12.12

ぎこちないなりの対応策

OhmyNews:ぎこちなく「席を譲る」日本人

さらに観察すると、譲る側の人がニコニコしていることはあまりないことが分かります。どちらかと言えば、特別なことを「してしまった」という感じで、何となく表情が硬く、ぎこちないのです。

 そうそう、ソレ、まさにオレ(^^;)。

 で、これからの日本社会が自然に席を譲り譲られ出来る社会になっていくかどうか、そのためにはどうすべきかとかゆー問題はひとまず置いといて…

 オレ自身がどうするかが問題。おれおれ。

参考:好き。: 余計なお世話か

 残念ながら、ぎこちない僕には、自然にさりげなく席を譲ったりするような真似は出来ません。なるべく出来るようには努力はしますけれど、絶望的に色々なシーンへの対処能力に欠けているワケですよ。

 そんな僕が行き着いた電車内での対応策…

 よっぽど乗客が少なくない限り、席に坐らない。

 自分、不器用ですから(爆)。

 …いや、まぁ、ある程度の合理性はあると思うんですよ。

 基本的に、記者氏も指摘しているように、日本人は"ぎこちない"人が多いワケで。それは、譲る側も譲られる側も同じ。

 天真爛漫な小学生や幼稚園児あたりが「おじいちゃん、どうぞ」とかサクっと譲るならともかく、僕みたいなのが"ぎこちなく"ノソっと席を立って、顔をゆがませて(注:さりげない笑顔のつもりなのです)、「ど、どどどうぞ」とかカミながら言って(もしくは無言)も、ちょいアレです。

 譲られる側も、埋まっている席をわざわざ空けてもらうより、元から席が空いてるほうが気楽だと思います。
 優先席がわざわざ明示されている理由のヒトツでもありますよね。"この席はなるべく空けておいてね"、と。

 混んでいる電車で、空席が出来たら我先に坐る人もいます。でも、混んでいる時なら、少し座るのを待てば、たいていは高齢者の方も何人か同じ車両に乗っているワケですし、自然に座るべき人が席につけるワケで。

 席は十分空いているのに、みんなやたらと立ったままの日本の電車。
 そんな不自然でぎこちない日本もいいかな、とか思ってみたり(爆)。


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2006.12.10

映画「硫黄島からの手紙」御霊の癒されんことを願う

Yahoo!映画 - 映画館検索結果 「硫黄島からの手紙」

 クリント・イーストウッド監督の硫黄島二部作の第二作「硫黄島からの手紙」を観てきました~。初日だし、土曜日だし、もうちょっと人が多くてもいいんでないか?とか思いましたが、人数こそそれほど多くないけれど、お年寄りから若者まで色々な世代のお客さんがいたのは面白い状態なのかも。

 それはともかく、映画の出来。

 日本側を描いていたから、という贔屓目はあるにせよ、僕的には、「父親たちの星条旗」よりも感銘を受けました。
 それは、たんに日本人を描いていたから、というだけでなく、映画のツクリがより明快でストレートなモノだったからです。

参考:映画寸評集(ち)(ネタバレを避けた寸評集です)

「父親たちの星条旗」の星条旗は、英雄に祭り上げられた兵士たちを描いていましたが、息子視点からのアプローチがほとんど無かったため、なんだかモヤモヤが残りました。
 また、戦争の無益さも描いてはいましたが、けっきょくは一兵卒の苦悩を描くに留まっている部分もあったため、その部分でも不完全燃焼感はありました。

 そのため、実は「硫黄島からの手紙」も、やや出来に不安を持っていたのですが、その不安は杞憂に終わりました。

 ひたすら、目の前にある"仕事"と苦悩とに向き合い続けた兵士と家族達。
 その姿を、「父親たちの星条旗」の時のような取ってつけたようなフラッシュバックではなく、より自然な"たんなる"回想シーンを交えて構成していたことはヒトツの成功だと思います。「父親たち~」のほうは、たんなる回想シーンではなく、時系列を意図的に交錯させるようなツクリだったため、どうも散漫な印象になっていました。しかし、「硫黄島~」の回想シーンは、ほんとに"たんなる"回想シーンの挿入。ベタなホメ言葉ですが、まさにシンプルイズベストです。

 難点を挙げるならば、前作「父親たちの星条旗」が"父親たちの"という部分があまり表に出ていなかったことと同様、「硫黄島からの手紙」も、"からの手紙"の部分がどうも弱かったあたりでしょうか。いちおう劇中でたびたび手紙を書いている場面は出てくるのですが、もうちょいうまく映画のスパイスとして使えなかったものかと思う次第です。

 まぁ、そこらへんは「父親たちの星条旗」のときほどは気にならなかったので些細なことでしょうか。
 パンフレットを読むと、まぁしょうがないか…とは思いますが、二宮和也くんが若過ぎることにくらべればホンマ些細なことです(^^;)。

「父親たちの星条旗」も「硫黄島からの手紙」も、もっとも刮目すべき点は"Based on a true story"ということ。

 ここらへんも贔屓目になりますが、「父親たち~」では、あくまで一兵卒を描いていたため、叙情的・感傷的なアプローチが容易ではありました。しかし、「硫黄島~」での栗林中将やバロン西あたりは、史料こそ多いかもしれませんが、内面を描くことはかえって困難だったのではないでしょうか。

 ネタバレにはあたらないと思うあたりで、映画を観る前に知っておいたほうが良さそうなことをいくつか書いておきます。


栗林忠道 - Wikipedia

 栗林忠道は陸軍中将。陸軍と海軍は仲が悪かったり。中村獅童演じる伊藤中尉は海軍なワケです。
 栗林中将が家族にあてて書いた手紙は、イラスト付きの絵手紙。映画中でもいくつかそーゆー場面があります。
「アメリカに住んだことがある」とゆー栗林忠道。作品中では具体的には年数などの言及が無いですが、陸軍大学校卒業後、昭和3年から昭和5年にかけて留学。ワシントンやボストン、テキサス州やカンザス州に居住。自ら車を運転して大陸横断までしたとのこと。これも作品中では言及されていませんが、昭和6年から昭和8年までは、駐在武官としてカナダで暮らしていたそうです。


西竹一 - Wikipedia

 バロン西こと西竹一は、僕は映画を観た後で知りましたが、ホントに男爵(バロン)だったとのこと。ロサンゼルス滞在中など、アメリカの映画俳優とも交友があったとのこと。
 彼が1932年のロサンゼルスオリンピック馬術大障害飛越競技で金メダルを取った時の愛馬ウラヌス号のたてがみ(玉砕時に持っていたと言われるもの?)が、本別町歴史民俗資料館に展示されているそうです。これは行かねば!

 二宮くん割合が高い作品ではありますが、栗林忠道と西竹一という、二人の史実には胸を打たれました。さすがに、映画での多くの振る舞いは創作なのでしょうけれど、それを差し引いても余りある史実がそこにあります。…栗林中将の「ですます調」の話コトバ…英語でニュアンスがアメリカ人に伝わるのかどうか心配~(^^;)。

 今回の硫黄島二部作、僕的には「父親たち~」にはやや不満がありましたが、それでもこの二部作が"成功"しているなと思ったのは、二つの作品が、それぞれ基本的にアメリカ人のみ、日本人のみを描いていた点です。これが、ヒトツの作品の中で双方を描こうとすると、非常に散漫な印象の映画になっていたでしょう。そして、「父親たちの星条旗」「硫黄島からの手紙」の、それぞれの"違う色"を味わうことも出来なかったでしょう。

 硫黄島二部作を世に出してくれたクリント・イーストウッド監督に感謝します。

 硫黄島に行きたいと強く思うけれど、同時に僕のように興味本位の人間が行ってもいいものかどうか迷うのも事実。リゾート開発まではいかなくとも、開発されていく硫黄島ってのも、なんだかビミョウなカンジがしますし。
 でも、少なくとも、多くの人に硫黄島での戦いのことを知って欲しいなと思いますし、そのために、この硫黄島二部作は良い"材料"になってくれそうに思います。別に靖国に行く必要は無いにせよ、年に一回くらいは戦死者のことに思いをはせてもいいんでわないかと思ったりするワケで。

(硫黄島には一般人は上陸出来ないそうですね。船で周囲まで行くツアーならあるようです)

 …

 そうそう、忘れそうでしたが、中村獅童(爆)。
 さんざん暴れ回った挙句、後半では映画史上類を見ない放置プレイをかまされるといふ扱い。なんか、現実の獅童の現況を重ね合わせると、涙ナシには見れませんでした(^^;)。
 いえ、もちろん、あれが獅童でさえなければ、パンフの獅童のインタビューの項を読むと分かるように、非常に重要な役だったと素直に納得できるんですけどね~(^_^;)。

 なにげに、二宮クンの奥さんが裕木奈江というのもポイントかも? 後でパンフを読んで知ったワケですが。どっかで見たよーな…とは思いましたけどねぇ(^^;)。いやいや、いい女優さんになってますよ。これからもガンバレ!

追記:

「子連れ狼」に硫黄島で戦った人々に通ずるやりとりがあったので引用。

「干城(かんじょう)という言葉をご存知か!」
「干は楯の意 あるいは武士(もののふ)をあらわそう……」
「いかにも!干は城を守る楯! これ臣たる者の道! 行先が落城とわかっていても武士たる者は楯を捨てず城と枕をともにして討死するが道と心得申す!」

 幕府の陰謀で取り潰されそうな藩の依頼に応じた刺客子連れ狼こと、拝一刀。一刀は、今回の危機を乗り切っても、幕府側は次の手を仕掛けてきて、いずれ抗しきれなくなるだろうと語る。それを聞いた依頼主でもある藩の家老が述べたのが、上の「干城」についてのセリフです。

 映画を観ると分かりますが、栗原中将はまさに上記の「干城」の心意気だったかもしれませんが、二宮くんなど一般の兵士からしてみれば、理不尽きわまりない戦いだったでしょう。
 だけれど…だからこそ、彼らが戦ったこと、その事実を受け止めて忘れないようにするべきだと強く思います。


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2006.12.09

猫ネコねこ♪

 ワロス曲線はネコだ!などと聞いてもピンとこなかったのですが…

Nuko
Yahoo Finance Charts

 ホントだ! ニャンコたん達がいっぱい★


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2006.12.08

またも知事逮捕。知事は犯罪者予備軍なのぉ、ママン?

宮崎県前知事を逮捕 一連の談合で「天の声」-事件ですニュース:イザ!

 まぁ、まだ無罪を主張しているようなのですが、ひとまず…

 知事逮捕三人達成おめ♪

 なんつーか、「民意で選ばれるんだから知事の多選はアリ」ってのはある面においては正しい理屈かもしらんですし、不正の原因が「多選」だけってワケでもないかもしれませんが、さすがに一年間に三人もの逮捕者が出たんです。

 なんらかの見直しをしましょうよ~。

 47人しかいないのに、そのうち3人が逮捕されたんですよ?
 ハッキリ言って最悪の「犯罪者集団」。穏やかな表現で言うならば、「犯罪者予備軍」ってカンジ。宮崎県知事安藤さんは一選目だったかもしれませんが、どっかで一線を引くとするならば、多選は避ける方向へ向かわざるを得ないでしょ。

 100人規模の中小企業で、年に6人7人も逮捕者を出してたら、どう思いますか?
 毎年一クラスあたり2~3人が逮捕や補導されてしまってる中学や高校ってのも無いことはないのでしょうけど、どちらにしろ終わってる感バリバリ。

 終わってる組織として有名なのは京都市(今は奈良市が流行りのようですけど)。

京都・大阪・神戸・奈良-大阪民国死都物語::【京都市】桝本市長、逮捕者を「大きな数値でない」と発言!

 しかし、散々逮捕者が出て最悪の腐敗組織として名をはせた京都市とはいえ、2006年の逮捕者は14人ぐらいのもの。京都市の職員数が16000人くらいだそうですから、1000人あたりに換算すれば、約0.9人。
 知事は47人中3人が逮捕。1000人あたりに換算すれば、約64人。

 具体的に数字で示すならば(ツッコミ不可でお願いします^^;)、都道府県知事という集団は、京都市の70倍以上の悪徳集団なワケです。

 京都市だ奈良市だとワーストを競って争うのもいいでしょう。
 でも、今年、仏恥義理の実力(?)を示したのが都道府県知事なのです。石原都知事あたりが次に出馬しなければ、他の知事連中へのプレッシャーになりそーなんですけどねぇ。

中国新聞・地域ニュース 藤田知事、給与3カ月カット

 ちなみに、広島では藤田雄山知事が、後援会の不祥事で三ヶ月の無給を決めたそうです。
 そろそろコチラも潮時っぽいですな。…いえ、たんなる引退という意味ですお(^^;)。

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2006.12.03

感動した!ピーター・アーツ!!(K-1結果ネタバレ)

FieLDS K-1 WORLD GP 2006 in TOKYO 決勝戦

 テレビ観戦ですが、今年のK-1GP決勝戦を観ました~。
 派手な試合や、テクニックの応酬みたいなものは少なかったのですが、印象に残るトーナメントでした。
 K-1はショーや興行としての側面も強いでしょうけど、だからこそ、今回のような面白いトーナメントが見られるのだとも思えます。

■ピーター・アーツ vs 武蔵

 武蔵のスロースターターぶりココに極まれりということなのか、アーツの気持ちが昂ぶっていたのか…武蔵の今後が心配になるような試合でした。たんに気持ちの問題なのか、肉体的に限界なのか…。

■セーム・シュルト vs ジェロム・レ・バンナ

 攻める気はあるけれど攻め手を欠いたジェロムと、落ち着いて対処したシュルトの差といった感じでしょうか。でも、ジェロムを後押しする場内の声援は素晴らしかったです。まさに、"記録ではなく、記憶に残る"ファイターですね。って、まだまだこれからも頑張ってもらって、記録も残してもらわねばっ。

■アーネスト・ホースト vs ハリッド "ディ・ファウスト"

 序盤こそハリッドの勢いに手こずっていたように見えたホーストですが、延長戦では完全に圧倒。いぶし銀かつびゅーてぃほーな試合でした。でも、負けたハリッドのスポーツマンらしい態度も拍手モノ。

■グラウベ・フェイトーザ vs ルスラン・カラエフ

 角度もそうですが、防御のタイミングをズラすブラジリアンキック。体格で負けていない相手との対戦では、とんでもなく有効っぽいです。これを装備して使いこなせる大型日本人選手が出てこないかなぁ。

■レミー・ボンヤスキー vs ステファン "ブリッツ" レコ

 こ、この試合は、数多くの格闘技ファンのトラウマになるのでわ(^^;)。ってゆうか、苦しむボンヤスキーについてのコメントを藤原紀香さんに求める司会の行動がアレです。「下腹部」と呼ぶ司会と、「金的」と譲らない谷川さんの間の静かな戦いも見所でした(爆)。
 気になるのが、レコ。ホントに足を痛めてたんでしょうかねぇ。ボンヤスキーも、連覇後はなんだか踏まれたり蹴られたりの人生なのが気になりますが(^^;)。

■セーム・シュルト vs アーネスト・ホースト

 ホーストの99人目の餌食になってくれるかと思いきや、頑張ったシュルト。いつの間にかK-1のヒール役になってるシュルトに負けて欲しいなぁとか思ったけど、正直いい選手。体を活かした戦い方がメインだけど、地力もあるからなぁ。
 なにわともあれ、ホースト乙。

■グラウベ・フェイトーザ vs ピーター・アーツ

 グラウベの技に対応できてなくて押されてるなぁと思ってたら、アーツの気合が技を粉砕! これだけ痛快な試合は久々かも。技もスピードもスタミナも負けてたのかもしれないけど、気持ちでここまで相手を圧倒できるものかとビックリ。

■セーム・シュルト vs ピーター・アーツ

 この試合でもアーツの気合が、ある意味シュルトを粉砕。遠距離では前蹴り、中距離では打ち下ろしパンチ、近距離ではひざ蹴り…まさに死角無しだったシュルトに飛び込んで攻め立てるアーツの姿は鳥肌モンでした。
 思い出したのは、「北斗の拳」のラオウvsフドウ戦。僕的には、今大会はピーター・アーツの印象がもっとも強く残りました。

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2006.12.02

ベタな当たり屋

OhmyNews:突然降りかかった交通事故の責任

 OhmyNewsにいわゆる「当たり屋」さんに遭ってしまった方の記事が掲載されていました。

 ホントの出来事なのかどうかの議論はあると思いますが、まぁ、ホントのことと仮定して…

 いまどき信じられないくらいのベタな当たり屋ではありますが、たしかに、「ちょっと当たっただけだから」と笑顔で許してくれそうだったら、ついついその口車に乗ってしまいそうです。

所轄の警察にすぐさま連絡すると、「交通事故を起こしたら、警察に届けるのが運転者の義務だろう」と冷ややかにあしらわれた

 ま、通報が義務ですからね。でも、被害者側が「会社に遅れるから」とか言って警察の厄介になることを嫌がっていると、加害者側もゴリ押ししにくくなりますしねぇ。
 まぁ、ここらへん、被害者の義務…というとちょっとアレですが、やはりキッチリ警察に通報すべきですね。

 ボクはまだ事故に遭ったことも起こしたこともありませんが、いちおうは、どんな小さな事故でも、警察に通報するゾ!と意気込んではいます。
 実際の現場になったらどうなるか分かりませんが、普段からの心構えが大切!とあらたに心に刻みつけておくことにします。

 少し違うハナシになりますが、保険のハナシ…

 保険を使っちゃうと保険料が上がるから保険を使うのは損…そんなハナシをよく聞きますが、そんなことを聞くと、どんな小さな事故でも保険は活用しちゃる!とか逆に思ってしまったり。

 たいしたことの無い事故だったから、示談でオッケー。保険も使わなくて万々歳。

 それが一番加害者被害者共にハッピーなこともあるでしょうけれど、なるべく原則論を貫き通したいです。

 たいしたことの無い事故で警察に通報、保険も使用。被害者からは仕事に支障が出て、その補償があーだこーだと文句が来る。

 …そ、それでいいのだ(^^;)。

 たぶん(爆)。

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