« January 2007 | Main | March 2007 »

February 2007の14件の記事

2007.02.20

「閉鎖」は寂しい出来事

気ままにつれづれ: 適当・・・・・・・ではないこと (cache)

非常に唐突なのだが、ブログを続ける気力が無くなった。
(中略)
もし参考になるような部分があればコピーしてもっていってもかまわない。自分のブログに掲載したい、プリントアウトしておきたい、とりあえずワードパットなどに書き写してパソコンのデータとして残しておきたい、というならこんなにありがたい事はない。

以前に書き込みをして、ご批判を頂いたりした「気ままにつれづれ」様が閉鎖されるとのこと。こーゆー出来事は、なんだか寂しいモノです。180を超える気合の入ったエントリごと消滅してしまうのは勿体無いなぁと思うワケで。

というワケで、僕に対してのご批判などが掲載されたエントリを列挙。ひとまず引用ではなく、ウェブ魚拓利用。

気ままにつれづれ内 「KEI」記事検索結果 (cache)

気ままにつれづれ: 適当なこと169 (cache)
気ままにつれづれ: 適当なこと170 (cache)
気ままにつれづれ: 適当なこと173 (cache)
気ままにつれづれ: 適当なこと176 (cache)
気ままにつれづれ: 適当なこと177 (cache)
気ままにつれづれ: 適当なこと178 (cache)
気ままにつれづれ: 適当なこと180 (cache)

気ままにさんは、2ちゃん批判の記事を色々書かれていましたが、それに関連しそうな記事を見つけました。

Korean the 3rd : 自由なインターネットは匿名、実名に関係無い

これから、私たちがインターネットを利用していく上で、実名とか匿名というのは実は瑣末な問題に過ぎない。モラルの問題はそれこそネット内の自浄作用に任せなければならない問題だし、権力に監視される言論というのはそれこそ言論の自由を脅かすものである。これらは別個で語られるべきものであり、実名匿名の是非に関わらず、インターネットに触れる私たちが考え続けなければならない問題でもある。

僕はインターネットが普及する前のパソコン通信時代にネットを始めました。「ニフティーサーブ」(現@nifty)においてです。

パソ通のニフティは「実名」ではなかったものの、そこに接続するには会員になってIDを取得する必要がありました。現在のID制サイトなどのように、適当なフリーメールアドレスに類するようなもので会員登録は出来ず、基本的にはクレジットカードや銀行口座、実名や住所などの個人情報を全て胴元に提供しなければなりませんでした。ネットに接続するにも、ニフティが設置したアクセスポイントに接続する必要があるため、今のWWWのように、串だのなんだのと「個人特定を妨げる要因」が介在するほとんどありませんでした(ま、あったのかもしれませが^^;)。
そのため、「実名」に関しては、現在のmixiなどよりも、ずっと強固に確立されていました。

昔話はともかく…

「実名」か「匿名」か…なんて議論は、ネットを趣味で利用する上では、ある意味ではどうでもいいことです。

Korean the 3rd様で述べられている「言論の自由を脅かす」ような事態が起こらないためには、逆説的ではありますが、ある程度、個人を特定できる方法を確立しておく必要があると思います。

今の日本のインターネットの状況はどうか?

匿名がもたらす害悪の象徴として「2ちゃんねる」が祭り上げられていますが、実はその「2ちゃんねる」も、匿名性がもたらす害悪を防止している一面があります。「2ちゃんねらは匿名で好き勝手にやっている」という批判は多くありますが、2ちゃんねる発の逮捕者というのも多く存在しています。匿名ではあるけれど、個人を特定することは可能であり、2ちゃん側も、その情報を警察にキッチリ提供しているワケです。そして、利用者もそのことを肝に銘じて、"2ちゃんねらなりに"節度ある活動をしているワケです(これらは、何も2ちゃんねるに限らない匿名ネット社会の常識的なハナシですが)。
上に述べた昔のパソコン通信ほどすんなりと個人特定に至らないにせよ、必要な場合に必要な措置を取れる程度にはシステムが整備されています。

「よりモラルあるネット利用を啓発すべき」といった程度の前向きの姿勢は常に必要でしょうけれど、基本的に、現在の「匿名ネット社会」は必要最低限のシステムを確立しています。
「匿名であること=個人を特定されない」と思い込んでいる人はともかく、そうではない多くの人は、匿名で自由気ままにつれづれに活動しているように見えても、多くの縛りを自分に課していると思います。

気ままにつれづれ: 適当なこと183 (cache)

「2ちゃんねる崩壊による、言論の統制・官僚機構やマスコミによる独占の開始」

 あえてこれが始まると断言しておきたい。

(中略)
それよりは2ちゃんねるのような場所がたくさんあったほうがいいように思える。競合他社の存在がなかった事が2ちゃんねるの肥大化を生み出し、悪事・罵倒をのさばらせた。

断言されますか(^^;)。

それはともかく、気ままにつれづれさんの2ちゃんに対する態度は、いわゆる「ツンデレ」っぽさがありますね。2ちゃんをコケにしてらっしゃるものの、それとは逆に、2ちゃんを否定しきれず肯定するかのような記述も散見されます。

気ままにつれづれ: 適当なこと184 (cache)

とりあえず独自のドメインをとったり、個人サーバーをたてる、とまではやらないにしても、今現在各社が提供しているサービスを利用して、出来ることはめいいっぱいやろう。  それがどこまで効果あるかは分からないが、何もしないよりはましであろう。  その中から反省点や成功が見えてくるかも知れない。

気ままにつれづれさんの今後のご活躍を祈念させて頂きます。

どうでもいいですが、個人的には2ちゃんは「北朝鮮」よりは、「アメリカ」っぽいかなぁとか思いまスた。

ニフティ株式会社

| | Comments (2) | TrackBack (6)

2007.02.19

映画「あなたを忘れない」問題点まとめ

「あなたを忘れない」を実際に観た後で書いたエントリがダラダラと長過ぎて、なんだかよく分からなくなったので(爆)、問題点だけを出来る限り簡潔にまとめてみました。ついでに、「評価できる点」も、まとめてみました。
なお、作品内容について、当然ネタバレしまくりなので注意してください。

■ 問題と思われる箇所

・スヒョンの祖父は、旧日本軍により日本の炭鉱に強制連行されたという設定
・そのため、スヒョンの父親は大阪で生まれたという設定になっている
・韓国で日本の教科書問題が大きなニュースになっているという描写
・路上ライブをしていた女性がチンピラにからまれても周りの日本人は誰も助けない
・兵役で鍛えた韓国人スヒョンは心技体共に優れ、貧弱な日本人チンピラを圧倒
・スヒョンの恋人ユリは日本人に置き換えられている
・ユリの父はスヒョンが韓国人と知り、初対面にも関わらず「韓国人は嫌いだ」と罵倒
・ユリの友人留美子は、スヒョンを「イケメン」と表現して「私にも紹介して」とせがむ
・スヒョンの通う赤門会の宣伝的描写(実在の日本語学校。主に韓国人が通う)
・スヒョンはロッテでアルバイトしている設定。映画内でロッテの優秀さが宣伝される
・ユリの母親は、パチンコ店で働く女性が経営する託児所で働かせてもらっている
・パチンコ店は、明るく良い雰囲気の場所としてPRされる
・スヒョンがパチンコをやると、あっさり大当たり
・スヒョンは換金せずにぬいぐるみ等と交換し、託児所の子供達にプレゼント
・名古屋から大阪までスヒョンとユリは自転車で走破。"ユリも"ですよ
・大阪朝鮮学園の場面を挿入して在日問題をアピール
・在日問題などに触れたユリは、ショックを受けて考え込む
・ユリのバンド仲間を「日本人は兵役が無いから自由。甘えるな!」とスヒョンは叱咤
・スヒョンをひいたタクシー運転手は、相手が韓国人だと分かると態度を一変
・タクシーの乗客も、事故のことにはおかまいなしに「急いでるんだよ!」という態度
・スヒョンの友人が周囲の日本人に助力を頼むが、誰も助けなかった
・スヒョンはユリにペンダントと曲をプレゼント。このペンダントは公式商品として販売
・スヒョンに叱咤され態度を軟化させたユリの父は、韓国語でスヒョンに話しかけた
・新大久保駅ホームでスヒョンは日本人酔っ払いとぶつかり悪態をつかれる
・スヒョンに悪態をついた酔っ払いがホームから転落する
・ホームから酔っ払いが転落。ホームにはぎっしりと人がいるが誰も助けようとしない
・スヒョンは人ごみをかき分け、線路上に飛び降りる
・関根さんが映るカットは少なく、半分夜の闇に埋もれているような目立たない描写
・列車が近づいてくるとスヒョンは立ち上がり列車に向け両手を静かに突き出す
・当時と違い、今は非常ボタンを押すべきだが、それに触れられていない

■ 評価できる箇所

・日本の歌を歌えば若者の間でも糾弾されかねない韓国の現状に言及
・韓国軍がベトナム戦争に参戦したことに言及
・参戦をベトナム人から非難のネタにされていることにも言及
・パチンコ店店員として韓国人が登場
・韓国に帰ったものの、本国で歓迎されず、再び日本に戻った在日女性が登場
・ユリの父親が韓国嫌いになった理由は、過去に韓国とのビジネスでトラブったから

■ 作品"外"の問題点

・映画制作費として、日本人の税金3000万円が投入されている
・皇后両陛下がスヒョンさんの両親と"偶然"皇居で出会わされる
・天皇、皇后両陛下が試写会にかつぎ出される
・真偽の定かでない「列車に向かって両手突き出すスヒョンさん」がポスターに
・多くの商用映画サイトなどが、"ノンフィクション"の印象を与えるPR文を掲載
・映画公開後、公式サイトのキャスト一覧から関根さんが削除される
・プロデューサー三村順一らは「命の使い方」というコトバで映画をPR
・監督は在日韓国人(=韓国人)だが、パンフには日本人監督かのように記述
・日韓合作という名目の映画だが、韓国での公開時期が決まっていない

当ブログ内関連記事:
好き。: [映画]あなたを忘れない ~ 予想以上のヒドさでした

この映画のストーリーを、覚えている限り詳しく記述しておきました。これもネタバレ有りまくりエントリです。

| | Comments (2) | TrackBack (3)

2007.02.18

映画「それでもボクはやってない」 痴漢冤罪はやっぱしイヤン

注:ネタバレ無しです

最初から最後まで引き込まれて見たけど、正直"映画的な面白さ"は感じなかった。例えて言うならば、NHK製作の質の良いドキュメンタリーと同じような印象。普段は臭い演技がウザい(失礼^^;)役所広司でさえ、地味だったほど。

…なんか、いいこと書いてないようですが、ホメてますヨ。
特に良かったのは加瀬亮。表情は硬いし、たいして演技してないようにも見える。しかも、彼に用意されたセリフも、"映画用"のコンパクトにまとまったセリフではなく、なんかダラダラとしたしまりの無いモノ。…だが、それがいい。

--

このブログの映画レビューでは、出来るだけネタバレは避けているので、このぐらいで(「あなたを忘れない」のエントリは超ネタバレですが)。

--

ところで、この映画が痴漢事件の裁判を扱っているため、やや扱いが小さくなってしまっているのが、その裁判以前のハナシ。

もし、痴漢をしていないのに警察に連れていかれたら、そこで「痴漢行為を認める」か「裁判で争う」の二択を迫られることになるようです。そうなれば、かなりの割合の方が、たとえ冤罪であったとしても、「痴漢行為を認める」ことでしょう。
裁判には長い年月と多大な費用がかかるという認識は多くの方が持っているでしょうし、映画内でも述べられていますが、日本の裁判の有罪率は99.9%。普段通りの生活と裁判のリスク、この二つを天秤にかければ、大多数の人がどちらを選ぶかは明白です。もし痴漢冤罪で完全無罪を勝ち取れれば、それは日本の裁判史上に残るほどの判例として記憶されることでしょう。

それはともかく裁判。痴漢という行為自体、どういう証拠があればスンナリ有罪になるのかは知りません(体液・監視カメラの映像ぐらい?)。
映画においては、「被告が痴漢モノのAVを持っていた」「いつもと違う駅のホームでいったん降りた」「混んでいるのに前向きに電車に乗った」などの理由が、被告の有罪理由として挙げられていきます。さらには、「なぜそんな行動をしたの?」と問われ、被告が「なんでだろ。わがんね」とか答えようものなら、それさえも有罪の根拠にされていきます。
1999年までの10年間で、痴漢行為を否認する裁判は203件行われ、その全てが有罪判決となったそうです。

「逆転裁判」やら海外の法廷モノ映画などで、弁護士vs検事の真っ向勝負を観ているとちょっと違和感がありますが、この映画における(といより日本の)裁判の主導者は裁判官。弁護士・検事の言い分を聞いて、最後に裁判官が採決を下すという流れではなく、少なくとも痴漢裁判においては、裁判官は検事寄りの態度でズバズバと被告を斬っていく模様。
ここまで、痴漢冤罪被害者を擁護するような書き方はしてきましたが、痴漢で検挙され否認している人のうち、かなりの割合の人がホントに痴漢行為をやっていると考えるのも自然であるように思えます。映画内でも言及されますが、裁判官や警察・検察は、ホンモノの犯人にだまされるワケにはいかないと思っているワケです。これも自然なこと。

ただ、こんなことを書くと女性には怒られそうですが、この映画のような痴漢行為は出来る限り無罪にして欲しいと思うのが偽らざる正直なキモチです。

映画の冒頭で、「十人の真犯人を逃すとも、一人の無辜(むこ)を罰するなかれ」という格言が提示されます。
「こんな建前に縛られていたら、十人どころかウン千人ウン万人も真犯人を逃しちゃうよ!」とか言われそうですが、もし自分が痴漢冤罪に遭ったらどうしようと考えるだけで、夜も眠れなくなりそうです(注:しっかり眠ってますが)。

裁判の結果は、日本語でいえば「有罪」と「無罪」に分けられますが、これを英語で言うなら"Guilty"と"Not Guilty"。本来は、「有罪と証明できなかった」ならば、イコール「無罪」であっていいハズなのです。「無罪」というコトバには、「罪が無いと証明された」みたいな印象が強く、その印象が一人歩きしているようにも思えたり。
その点からすれば、有罪である証拠が残りにくい「痴漢」という犯罪は、もっとも忌むべき卑怯な行為といえるでしょう。ですが、証拠が残っていない場合、その"犯人"に、いったいどれだけの罪を問うことが出来るのか…。

--

映画とは関係ないですが、首都圏などの大都市ではなく、地方に住む人が増えれば、痴漢冤罪も減るかなぁとか思ったり。ムリヤリな理屈ですが、たとえば、広島でも朝夕の電車は混雑しますが、駅員さんが客を押し込むほどの事態はそうそう起こっていないようですし。
電車の混雑率と痴漢の発生率に相関関係があるとは証明しずらいでしょうが、乗車率200%の場合と、乗車率50%の場合とかを例に考えてみれば、どちらが女性にとって危険であるかは明白なワケで(男性・男児も痴漢に遭うケースはあるでしょうが^^;)。

SANSPO.COM > 芸能 周防監督、海外メディアへ熱弁!「痴漢摘発する前に満員電車なくせ」

痴漢対策の1つとして実施中の女性専用車両について「満員電車が走っている時点でおかしい。外国だったら(痴漢にあった女性は)そんな満員電車をつくる電鉄会社を訴えていると思う。痴漢を摘発しようとする前に、痴漢が起こらない努力を僕はするべきだと思う」と力説した。

この周防監督の「満員電車なくせ」発言は、「そんなのムリ」とかいって批判されているようです。
ただ、満員電車を無くすことは出来なくとも、減らす努力はするべきかなぁと思います。無くせないからムダ…と努力することをあきらめるのではなく、少しでも利用者(男性女性双方)にとって良い環境を構築していくべきである、と。

 

痴漢冤罪 - Google 検索

痴漢関係過去エントリ:
好き。: 痴漢冤罪イヤン

刑事訴訟法・第2編 第一審

第217条 30万円(刑法、暴力行為等処罰に関する法律及び経済関係罰則の整備に関する法律の罪以外の罪については、当分の間、2万円)以下の罰金、拘留又は科料に当たる罪の現行犯については、犯人の住居若しくは氏名が明らかでない場合又は犯人が逃亡するおそれがある場合に限り、第213条から前条までの規定を適用する。

痴漢冤罪回避の方法のひとつとして多く紹介されているのが、名刺などを使って、自分の住所・氏名などを明らかにすること。ただ、駅員はともかく、相手の女性に自分の素性を明かすのは怖いっしょ(てゆうか駅員だけに教えてもたぶん女性側に筒抜けになりそう)。それに、いきなり警察が登場するケース(駅を出てから警官につかまるケースもあるとか)では助けになりそうもなかったり。

あ、ちなみに、引用した第217条で言及されている第213条は次のようなもの。

第213条 現行犯人は、何人でも、逮捕状なくしてこれを逮捕することができる。

一般ピーポーでも"逮捕"できちゃうのれす。

ときに、第217条には、「30万円以下の罰金」の罪の現行犯については、という注釈がついています。
ここがポイントっつーかなんつーか…都市によるのかもしれませんが、「迷惑防止条例」などでは、痴漢行為は「50万円以下の罰金」の罪として規定されてたりするんスよね。つまり、第217条を利用した痴漢回避方法は使えないかもしれないワケで。ヘタすると、名刺を渡してその場を離れたら、逃亡の罪みたいなのが追加されたりしちゃうんじゃないかと。ガクブル。

参考:
現行犯逮捕と逮捕の必要性
痴漢冤罪回避法 ~もし貴方が痴漢に間違われたら… - 真鍋かおりのココだけの話 powered by 楽天ブログ - 楽天ブログ(Blog)

| | Comments (2) | TrackBack (5)

2007.02.17

映画「あなたを忘れない」はフィクションです

映画「あなたを忘れない」はフィクションです。

ノンフィクションであるかのような記述を探して、今流行り(?)の「コトバ狩り」してみたいと思います。

あなたを忘れない - Google 検索
(2007年2月17日時点、僕のエントリが公式サイトなどに続いて第5位にランクされています(笑))

安倍昭恵のスマイルトーク : あなたを忘れない

6年前、線路に落ちた見も知らぬ日本人を助けようとして亡くなった韓国人留学生、李秀賢(イ・スヒョン)さんのお話です。正義感あふれる爽やかな青年が、将来のこと、好きになった女の子のこと、家族のこと、日本と韓国の関係、日本人と韓国人の違い・・・様々なことを考え、悩みながら真剣に生きていた様子が伝わってきて涙が止まりませんでした。

アッキーさん、タダの作り話なのに、多くのことを読み取り過ぎです(苦笑)。

あなたを忘れない | シネマスクランブル

これはロックとスポーツが大好きだった彼の、26年間を再現した映画。

再現していません(苦笑)。

あなたを忘れない@映画生活作品情報(詳細)
『あなたを忘れない』作品情報@CINEMA COMIN'SOON

イ・スヒョンさんの人生を実話に基づき描いた物語。いわゆる美談ではなく、戦後60年以上経った今でも続く日韓の問題や、国際人としての日本人の質を押し付けることなく訴えている。

"実話に基づき描いた"って、モノは言いようですね(苦笑)。しかも、「日韓問題」や「国際人としての日本人の質」についてまでイチャモンをつけてくるとは。

第19回東京国際映画祭 | 特別招待作品 - あなたを忘れない

これは勇気ある行動で僅か26歳の命を散らした韓国人留学生イ・スヒョンの愛と青春を描く感動の物語。

東京国際映画祭の公式サイトなのに、この映画がフィクションであることを書いていません(苦笑)。

「あなたを忘れない」 支援プロジェクト

人命救助のために自らの未来を犠牲にした彼の行為は強烈な衝撃を与えました。何という勇気。何という精神。「普通の人間なら当たり前のことです」彼の母は、そう言いました。 映画『あなたを忘れない』は普通の若者が生きた懸命な青春の出来事を描くものです。

何という捏造! 「普通の若者が生きた懸命な青春の出来事を描くものです」って、だから、その青春を描いてないんだってば(苦笑)。なにげに、1万円の協賛金を求めた上に、プレミアムビッグコンサートとやらも開催したんだそうで。

黒羽 由美の yumix☆日記: 『あなたを忘れない』コンサート

韓国人留学生、李 秀賢さんの事故にあうまでの人生を描いたのが、今回の映画『あなたを忘れない』なのです。

フィクションだということを分かっていて書いてらっしゃるのでしょうかね。それに、「事故に遭うまでの人生」というほどの大河ドラマではありません。9割方以上は、日本での生活の場面です。

あなたを忘れない (不動前Labs)

イさんのこのまなざしがあったからこそ、この映画が成立していると思います。また、こんな眼の持ち主だからこそ、あんな行動がとれたのだろうなと思いました。

現実のイ・スヒョンさんと、たんなる役者のイ・テソンさんとごっちゃにして考えるのは如何なものかと。

あなたを忘れない - 映画作品紹介

恋に悩み、時に人生に傷つき、それでも夢に励まされる、そんな青春の日々を送っていたのだ。そんな彼が、なぜ異国の地で、自らの命を散らしてまで、見ず知らずの人を助けようとしたのか──?  その答えは、スヒョンの生きた一瞬一瞬に存在しているのかもしれない。彼がいかに自分と家族、そして恋人はもちろん、他人の人生さえ愛していたか、どうやって最後の一瞬まで“生きた”かを、あなたの目で確かめてほしい。

確かめるもなにも、フィクションですから。フィクションの映画を見て確かめた気になられては、イ・スヒョンさんに失礼というものです。

MovieWalker - あなたを忘れない 東京 映画館

留学生として日本に渡った彼の知られざる人柄に迫るドラマ。

どこまでがフィクションなのか分からないのに、その上さらに"知られざる"部分があるなんて、もはやなにがなにやら(苦笑)。

天皇、皇后両陛下が映画「あなたを忘れない」ご鑑賞|皇室|社会|Sankei WEB

「あなたを忘れない」は、13年1月26日、JR山手線新大久保駅で、ホームから転落した男性を助けようとして電車にはねられて死亡した韓国人留学生、李秀賢さんの半生を描いた。

半生を描いてはいません。誤解を与える表現はやめてください(苦笑)。

あなたを忘れない : 象のロケット≪映画DVD総合ナビゲーター≫

実話青春ドラマ。

重大な事実誤認。「実話」ではありません。

文化・韓日の架け橋になって~映画「あなたを忘れない」

彼の生き方を、私たちは決して忘れない。

どこまでがフィクションなのか分からない以上、この作品を見ただけで、「彼の生き方」を分かった気になって賛美するのはちょっとアレです(苦笑)。

あなたを忘れない - シネマトゥデイ

ホームから転落した客を救おうと、線路に飛び降り犠牲となった韓国人留学生の真実を描いた日韓合作映画。

だから、真実を描いていないんだってば(苦笑)

--

キリがなさそうなんで、このへんで。

フィクションかノンフィクションか意識していなかったり、文字数の制限なんかもあるのかもしれませんが、映画紹介の商用サイトなどの「紹介文」が、どうにもアレなのが気になりますね、やはり。

参考:
好き。: [映画]あなたを忘れない ~ 予想以上のヒドさでした
好き。: 「あなたを忘れない」への不審

| | Comments (4) | TrackBack (2)

えせ同和団体の横行

中国新聞 地域ニュース 脅して書籍を高額で売り付け
フィオリーナの以心伝心 「差別」を利用して恐喝していた、在日韓国人が逮捕される
【広島】「同和問題」や「北方領土問題」の書籍販売会社が約3億円脱税 3社と社長ら3人起訴

広島の書籍販売会社「トラストジャパン」社長李一雄らが脱税容疑で逮捕されました。企業などを脅して、同和問題などの書籍を売りつけていたのだとか。本は1冊5万円強。高っ。
こんな悪徳商売で得た収入を約9億円も過少申告。約3億円もの法人税を脱税してた、と。

東京人権連 えせ同和団体一覧表

トラストジャパンが販売した同和問題の本を出版していたのは、「全国同和人権促進会 」とかゆー会だそうです。
この会も、上記の「えせ同和団体一覧」に掲載されています。グルだね、グル。

同和文献保存会
全国同和人権促進会
全国同和対策促進会
全国同和東方連合会
同和事業統一協会
同和対策研究会
同和人権対策研究会
同和史研究会
全国同和重文会 
近代政経調査会
政経懇和会
全国同和文献塾
国策調査研究所
日本重要文献保存会
全日本政経塾
部落解放協議会
督策調査会
全日本同和事業連盟  
日本同和促進連盟
日本自由同和連盟
全日本同和連合会
全日本同和自由連盟
全国同和人権擁護会  
日本同和解放全国連合会
全国人権啓発連合会  
部落解放人権協議会
全国人権対策協議会
全国同和連盟
全国同和振興組合
被差別部落解放協会
全国同和審議会
同和改革推進連合会 
全国同和部落協議会
日本同和協会統一連合会
全国同和部落協議会水平社 総本部

なんか、名称だけ見ると、ぜってぇ騙されるベタなものばかり。てゆうか、えせ同和団体多すぎ。
「解同」(部落解放同盟)や同和会なども、しばしばえせ同和行為をおこなうことがあります』とか書かれてるし(苦笑)。

東京人権連の自己紹介

運動のなかで、東京では部落が解体・解消し、部落差別もほとんどなくなっていること、ごくまれに部落差別が起こったとしても、東京という地域社会のなかでは、その差別事象が受け入れられる状況にないことなどを明らかにしてきました。

えせ同和団体一覧表」を掲載している「東京人権連」自体がどのような団体かよく知りもしないので、アレですが…ほら、アレですよ、"人は、自分が信じたいものを真実と認識する"みたいな(爆)。
部落差別について、「ほとんど無くなっている」と表明している、この東京人権連を、ひとまず信頼しておきたいと思います。

 

| | Comments (3) | TrackBack (2)

2007.02.16

MEILINさんが大人気(予定)の件について

Yahoo!のトップページに「デビュー前からブログ記事が1万件超えの「MEILIN」」とかゆー記述がありました。
韓国の歌手さんだそうです。2月14日に日本でデビューしたんだそうで。

Yahoo!ミュージック - ミュージックマガジン - ニューカマー注意報 MEILIN、nangi、二千花

デビュー前から彼女に関するブログ関連記事が1万件を超すなど、ネット時代のスターともいえる。

ほうほう。日本語サイト限定で、「トラックバック」というキーワードを追加して検索してみますた。

MEILIN トラックバック - Google 検索

おお、日本語サイトだけでも一万件を超えてる。

とわいえ、検索してヒットしたブログを見てもらうと分かるのですが、同じPVが貼り付けてある上、エントリの文面がほとんど同じように見えるんですよね~。
なんだかんだで、最近は嫌韓流に毒されてしまっているワタクシめなので、どうもこの検索結果にうがった見方をしてしまいます。

PVのほうは、MEILINのオフィシャルサイトで貼り付けコードが配布されているので、まぁ分からないでもないです(オフィシャルサイトには「Yahoo!ミュージックがPUSHする新人アーティストに決定!!」とか書かれてます)。
でも、記事の文面が取ってつけたように同じようなものばかりなのが、どうしても気になっちゃうんですよねぇ。14歳でデビューのこととか、韓国のコは綺麗だ、とか。

まぁ、せっかく嫌韓流に染まっているワタクシなので、陰謀論を前提に(爆)ちょっと調べてみますた。

■MEILINの記事を挙げているブログの設立時期
(2007年2月16日時点の検索結果10位までのブログ)

2007年01月01日開設
2007年02月05日開設
2006年12月開設
2007年01月07日開設
2007年02月13日開設
2007年01月08日開設
2006年09月28日開設
2007年01月24日開設
2006年09月26日開設
2006年11月17日開設

開設時期が早いサイトが多いのは気になりますが、まぁ、アフィリエイトブログとか流行ってる昨今の風潮からして、たんに、新しいモノをネタにしているヒトが多かっただけ、というオチでしょうか。

陰謀論は取り下げとこう(爆)。

参考:
野放しだった偽ブログの口コミ広告が、規制の対象に - 米国 AFP BB News - BETA -
livedoor ニュース - <喫煙規制>JTが社員動員し回答 神奈川県アンケートに

追記:
asahi.com:「第2のBoA」不発 日本進出は軒並み低迷 - スポーツ東亜・韓国芸能ニュース - 文化芸能 (cache)

だが、派手なプロモーションにもかかわらず、1月10日に発売されたこのシングルは日本のオリコンシングルチャート30位にも入ることができなかった。「新鋭韓流スター」と呼ばれた新人歌手たちによる「オリコン占領」という夢物語は、ほとんど聞かれなくなった。MayをはじめK、ユナ、ソンミンなどBoA以降の「第2の韓流スター」となるべくデビューした歌手の活動はますます低調になっている。

ま、がんがれ。

| | Comments (0) | TrackBack (5)

PS3 起動に失敗しました(80010005)

PS3を購入して、一週間とたっていないのですが、早速、大ピンチに遭遇!

本体に「リッジレーサー7」を入れっぱなしにしているので、電源ON(ワイヤレスコントローラーのボタンを押せば起動する。ベンリ!)で、ゲームがすぐに起動

…のハズだったのですが、なにやらエラーメッセージが出て起動できません(T_T)。

起動に失敗しました(80010005)

ぬぅ…。

これまでに似たような症状もなく、いきなりこんなことになっているので、前回の起動後に行った操作を思い出してみました。
といっても、リッジ7で遊んだ後に、PLAYSTATION Storeでリッジ7のレースイベントを購入(といっても無料ですが)しただけ。

ま、あわてsyないhshlあわてhんぃ←もちつけ

とりあえず、googleにて検索すれば、すぐに解決するさ(希望)。

起動に失敗しました 80010005 - Google 検索

検索結果の一番上に出てきたのが「教えて!goo」のページ。

教えて!goo PS3のゲームの起動に失敗する

ソニーに電話してみたところ、自動サインインなどの影響で、メモリが不足しているとのことでした。サインイン・アウトを繰り返すことで解消しました。

ソレだ!

というワケで、アカウント管理でサインアウトして、再度サインイン。そんでもってリッジ7を起動。

…ダメでした。

あ、あわてるな。ひとまず、サインアウトしたままリッジ7を起動してみるテスト。

起動できました!

起動後にオンラインバトルを選ぶと、サインインもできました。
でも、この時点では、まだランキング等のデータがネットから取得できていないまま。一回レースをこなせば取得してくれそうな気もしますが、ダメだったらいやんなので、いったんゲーム終了。

そんでもって、さらに再度リッジを起動。

今度こそ、きっちり通常通りに起動できました!

ランキングデータもちゃんと取得できています。

--

その他の解決方法としては、本体の主電源スイッチを切るというのもあるようです。

なにわともあれ、はえぇとこ是正してもらいたい問題ですな(^^;)。

 

追記:

リッジ7がちゃんと起動したので、なにげなくランキングを見ようとしたら、フリーズしました(T_T)。
ネットの情報によると、「自分の前後」「最下位」を選ぶと、"環境によっては"フリーズするんだとか。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

テレビ局は「報道機関」なの?

ふと思った。

【テレビ局=報道機関】であると私たちは思い込んでいる…もしくは思い込まされてるんジャマイカ。

広告主やしがらみに縛られたテレビ局が、公正な報道なんて出来るワケがない。
ま、そんなことを言い始めたら、公正な報道が出来る機関なんて存在しえないワケですが。

ともかく…

テレビ局が捏造事件を起こして、それを是正するため政府が規制強化を検討しようとすると、「報道の自由が侵害される」との反発が起こる。
正論のようではありますが、テレビ局の活動を端的に表現するなら、「スポンサーからお金を集めるための営利活動」に過ぎないワケで。これは、テレビ局が行っている「報道」についても同じこと。

菓子メーカー不二家が不適切な商品を大量に流通させていたことが問題になっていますが、昨今問題になっている(というより何度も繰り返されている)テレビ局の不適切な番組の放映についても、「報道問題」として考えるよりも、不二家問題と同様に「不適切な商品を流通させた問題」としてとらえるほうが、コトの本質に近いのでわないかと思います。

不二家問題などを糾弾するテレビ局。問題が発覚した後も汚染された食品などを流通させていた可能性があれば、徹底的にバッシングするワケですが、ひるがえってテレビ局自身はどうなのか。

「不適切な商品(番組)」を公共の電波に乗せて日本全国津々浦々までバラまいておきながら、「自分達は報道機関であるから商品販売はやめない」と豪語しているワケです。

実際のトコロ、どんなにヒドいテレビ局があったとしても、その活動を停止させることはかなり難しいでしょう。たとえば、ビデオ録画するときのことを考えると分かるように、そうホイホイとテレビのチャンネル割り当てが変わっては困ります。

ならば、やはり、捏造番組自体の一定期間休止や、捏造番組と同ジャンルの番組を一定期間放映できないようにするなどの措置をとることが必要でわないかと。捏造番組の休止や打ち切りなどは現在も行われていないでもないですが、あくまでも自主的な措置の範囲内でのことにすぎません。

【テレビ局=報道機関】という既成概念にとらわれて、テレビ局を神聖視しすることに、ちょいと疑問を持った次第。

テレビ局なんて、ある側面から見れば、商品を作って売るメーカーのヒトツにしか過ぎないワケでふ。


| | Comments (0) | TrackBack (1)

2007.02.14

日本だけが拉致問題にこだわる理由

日テレNEWS24 前原前代表 拉致進展なくば支援なしを批判

前原前代表は「どちらが大切なのかよく聞かれる。拉致の問題なのか、核の問題なのか。(安倍首相は拉致問題に)こだわり過ぎている。変えるなら早いほうがいい。6か国協議の中からだんだん日本は発言権がなくなってくるのではないか」とただした。

与野党対決 語る人・前原民主党前代表(上)訪中で安倍首相は変節=電撃訪朝の可能性も

前原氏 わたしの感覚から言うと、拉致問題に重きを置き過ぎている。拉致問題は大事な問題であり、被害者家族の心中を思えば、一刻も早く解決しなければならないと思うが、今の北朝鮮問題でしっかり取り組まなければならないのは核問題だ。

「日本だけが拉致問題にこだわり過ぎている」とかゆーのが、安倍総理批判などの手口として使われていますが…もうね、アホかとバカかと。

北朝鮮による拉致被害を受けているのは日本だけなんだよ!

他の4カ国がこだわらないのは当たり前だろ。

ま、実際のトコロ、韓国なんかも拉致被害を受けているワケですが、韓国は自国民の拉致に関しては、まだまだグダグダでハナシになりません。

Japanese JoongAngIlbo 盧大統領「北の日本人拉致」 議長声明採択をけん制

12日に開かれた首脳会議出席国家外相による夕食会でも宋旻淳(ソン・ミンスン)外交通商部長官が「拉致された日本人は10人余りにすぎない。韓国には数百人がいるが、何も言わない」と日本の態度に疑問を表示したと新聞は伝えた。

「韓国には(拉致被害者が)数百人がいるが、何も言わない」って、ヲイ。どんだけキチガイなんだよ。

朝鮮日報 Chosunilbo (Japanese Edition)

それに対して韓国政府は今度の南北閣僚級会談を前に「拉致問題を提起する」と言っておきながら、「韓国戦争(朝鮮戦争)以後に消息が分からなくなった人たちの問題解決に向け努力する」という曖昧な合意だけして帰ってきた。

今はもうちゃんと韓国政府は「拉致被害者」として認定しているのでしょうか? それとも、たんなる「行方不明者」として扱っているのでしょうか?

痛いニュース(ノ∀`):「日本だけが拉致問題にこだわりすぎると国益を損なうのでは」 民主・前原氏が批判…6か国協議合意

129 名前:名無しさん@七周年[sage] 投稿日:2007/02/14(水) 08:39:55 ID:ZXpqUZ9E0
自国民の生命財産以上に重要な国益とやらと知りたい

「自国民の生命財産以上に重要な国益とやらを知りたい」というコメントが、コトの本質。

上に引用した前原誠司民主党元代表の公式サイトのページには、なぜ拉致問題より核問題が重要なのかについて、「将来、おびただしい数の人命被害、環境汚染が生じる可能性がある」と説明しています。

さすが、架空メールに大騒ぎした前原誠司様。架空の可能性をもって拉致被害者を切り捨てる理由にしています(笑)。おびただしい数の人命被害って、なんでしか? 北朝鮮の自爆?それとも、日本を攻撃してくるのぉ?

民主党ポスター博覧会
痛いニュース(ノ∀`):民主党のイメージポスター発表

Bbcb1ed5_1


| | Comments (0) | TrackBack (0)

[映画]あなたを忘れない ~ 予想以上のヒドさでした

日韓合作映画「あなたを忘れない」を観てきました~。

予想よりヒドかった部分もありましたし、予想に反して良かった部分もありました。
ストーリーに沿って、そこらへんをポイントごとに振り返ってみます。一度観ただけですし、劇場だったので巻き戻すワケにもいかないのでセリフ等細部はウロ覚えですがご勘弁を。

(以下、激ネタバレ。注意)

■ この映画は事実を基にしたフィクションです

映画本編が始まる前に、「この映画は事実を基にしたフィクションです」みたいなテロップが入る。

(*)「フィクションです」と言い切っているから問題無い? うーん、どうもビミョウなんですよね、この作品の場合。映画の基本テーマとして喧伝されているのは、「イ・スヒョンさんの真実を描く」ということ。こんな宣伝の仕方をすれば、多くの人は「事実を基にした」という部分に重みを感じるハズです。
「映画は映画として素直に楽しもう」という人ほど、この映画の狙いにまんまとハマることでしょう。"映画は何の先入観も無しに観るべき"…ちょっと聞けば正論のようではありますが、それも時と場合によりけりでわないかと。このことについては、下のほうでまた書きます。

■ スヒョンの祖父は旧日本軍の強制連行の被害者

兵役を終えたイ・スヒョン(ある程度時期を選べる?)は大学に戻る。彼は日本への留学を決める。日本への留学を決めた理由のヒトツは日本の歌に感銘を受けたことだが、スヒョンの父が日本の大阪生まれであることを知ったことも理由のヒトツ。スヒョンの祖父は戦時中、強制連行で日本に連れて行かれ炭鉱で働かされており、父もそこで生まれたのだ。

(*)伝家の宝刀「強制連行」いきなり登場。なお、スヒョンの大学のバンド仲間が「日本の歌を歌ったら観客がドン引きした」と言ってたのは、まぁ、予想に反して良かった点でしょうか。ただ、日本の教科書問題などのニュースを流し、韓国で日本が嫌われているのは、あくまでも日本に原因がある、とPRしているように見えないこともなかったワケで。

■ チンピラにからまれるユリを日本人は誰も助けなかった

東京の日本語学校に入学したスヒョン。毎日、自転車で東京を回っていたスヒョンは、路上ライブをしていたユリの歌を聞き惹かれる。スヒョンがユリの路上ライブを聴いていると、チンピラ二人が現れ、「俺らのハコでライブしろ。そうすれば、ここで路上ライブをやらしてやる」とユリ達バンドにからみ始めた。ユリは「私はあんたらのトコロでは歌わない」と、それを拒絶。チンピラ達と一触即発の事態に陥る。周りにいた日本人達は全て逃げてしまい、その場に残ったのはスヒョン一人。彼は軍隊生活で鍛えた技で(?)チンピラ二人を軽くあしらい、わざと逃げ出す。チンピラ二人は追いかけたが、スヒョンは軍隊仕込みのスタミナで(?)逃げ切る。

(*)遠巻きに騒ぎを見守るだけの日本人。たった一人立ち向かうスヒョン。いやぁ素晴らしい。

■ ユリの父親はスヒョンに対し「韓国人は嫌いだ」と言い放つ

ユリの父親の経営するライブハウスで、スヒョンはユリの父親平田一真と出会う。ぐでんぐでん(死語)に酔っ払って周囲に当たり散らす平田は、スヒョンが韓国人だと分かると、「韓国人は嫌いだ」と言い放つ。

(*)竹中直人のビジュアルインパクトは強すぎ。この作品でも、かなり浮いた印象。

■ ユリの友人ミルキーは、スヒョンを「イケメン」と認識

ユリとアパートで同居し、ライブも手伝っているミルキーこと岡本留美子は、スヒョンを見て「あのイケメン誰よ。紹介しなさいよ」とはしゃぐ。

参考:朝鮮日報 韓日合作映画『あなたを忘れない』、日本武道館でプレミアムコンサート
(イ・テソンの写真があります。韓国の新聞社のページは基本的に消滅しないのでベンリ)

(*)スヒョン役のイ・テソンがイケメンかどうかは評価が分かれるでしょうが、わざわざ「イケメン」というセリフが入れられているのがポイント。これを韓流タレントを日本に売り込むための戦略だと解釈するのは、まぁ、悪意が過ぎるでしょうが、大きな違和感を感じたセリフでした。

■ ユリ、アジア国際交流会で歌う

スヒョンの通う日本語学校赤門会(実在の日本語学校)の学生交流会に、ユリとミルキーも参加。その交流会の雰囲気にミルキーは「素敵」と感想を述べ、はしゃぐ。
舞台に上がったスヒョンは、ユリの曲をギターで弾き始める(こっそり練習していたらしい)。ユリは驚いたが、一緒に舞台で歌う。

参考:学校法人新井学園 赤門会日本語学校公式HP(韓国語)
(校内?には「李秀賢記念公園」と名づけられた場所がある)

(*)赤門会(元は東大赤門前にあったとのこと)は、韓国人留学生が中心のようです(海外事務所はソウルと釜山にのみある)。「アジア国際交流会」と銘打って、チラシにはインド人らしきキャラも描かれていたように思いますが、映画内でも東南アジアやインド方面の人はいないように見えました。これは現実通り?
そういえば序盤のどこのシーンだったか忘れましたが、スヒョンの友人ミンスがベトナムの留学生と話した時、「韓国はベトナムと戦争したから嫌いだ」と言われたというシーンがありました。韓国軍がベトナム戦争に参戦したということは、おそらく韓国国内では常識なのでしょう。しかし、日本の一般ピーポーで、このことを知っているのは、ほとんどいないのではないでしょうか(知っているのは、おそらくネトウヨぐらいのもんでしょう)。その意味でいえば、評価できる貴重なシーンです。韓国軍のベトナム派遣は、自衛隊のイラク派遣のような後方支援ではなく、まさに「参戦」。ジャンジャンバリバリやっていたそうです。
ときに、ミンスは、この作品でもっともキャラが立っていました。「焼きたてジャパン」でいえば河内みたいな三枚目役でありがちなベタなキャラではありますが。

ベトナム戦争の混血児問題  韓越混血児(ライタイハン) - Wikipedia

韓国がベトナム戦争に参戦した際、韓国軍兵士や軍属の韓国民間人が「レイプ」「非管理売春」「現地妻を持ったこと」などにより、多くの混血児が生まれた。

99年5月256号ハンギョレ21 ベトナム戦 24周年にして見た、私たちの恥部, ベトナム戦犯調査委のおぞましい記録

韓国軍は残酷な大量虐殺を行ったため、南ベトナム民族解放戦線(NLF)さえ、できるだけ直接的な交戦は避けようとした程だったと伝えられる. 前線もなく、敵が誰なのかもわからないベトナム戦でベトコンの根拠地を捜索, 破壊するという作戦上の名分が老若男女を区別しない虐殺行為を正当化させた.

ベトナム 戦争 に 参戦 した 韓国 軍 元 兵士 たち

韓国政府はアメリカからの参戦要請を受けて、一九六四年、移動外科医療団とテコンドーの教官を当時の南ベトナムに派遣したのを皮切りに、ベトナム戦争と深く関わることになる。六五年からはついに戦闘部隊を送り込み本格参戦。七三年に撤退するまで、三一万人あまりの韓国軍兵士がベトナムに派遣された。

韓国軍がベトナム人女性との間に残していった子供達"韓越混血児(ライタイハン)"問題についても、やはり日本ではネトウヨ以外に知っている人はほとんどいないのではないでしょうか。この子供達の多くは認知されることもなく、ホーチミン市に設置された"ライタイハン専用"の養護施設で育てられたようです。
このライタイハンの総数については、ネットでの情報では数千人~1万人といった記述が多いようです。ベトナム戦争に派兵された韓国軍は、のべ約30万人。これらの情報が真実であれば、韓国軍は相当悪辣で残虐だと言わねばならないでしょう。

30万人が派兵されて、1万人の子供を身ごもらせてそのまま帰国。なんつーか、ありえな~い。どんだけ規律が乱れてたんだか。

■ スヒョン富士山に登り、そのまま大阪へ向かう

留学生仲間ミンスと共に、東京から富士山まで自転車で出かけたスヒョン。自転車から降り、サイクリング装備のまま(靴もサイクリングシューズっぽかった)富士山登頂を果たし涙を流す。ミンスは東京に戻ったが、スヒョンはそのまま大阪へ自転車で向かう。

(*)ちなみに、スヒョンはインターネットカフェと、ロッテの工場でアルバイトをしていました。ロッテはこの映画の協賛企業でもあるためか、映画内でも衛生的な工場の様子や作業員の綺麗な白衣を映し、なにげに「従業員一人あたりの売り上げが2億円を超えています」とか「ガムではアジア一の生産量です」みたいなセリフを入れてPRもしっかり行っていました。
また、日本語学校赤門会の卒業生だというビジネスマン(?)がスヒョンににこやかに話しかけていました。この映画を観たら、赤門会を頼りに日本に留学しようという韓国人学生が増えそうですね。
パンフレットには売国奴として有名な河野洋平の息子河野太郎衆院議員のエッセイ(?)も掲載されていました。そのエッセイの最後は、「日本に来ている大勢の"スヒョン"(留学生)をきちんと社会に迎え入れよう」みたいなカンジでしめられていました。

パンフレットには事故当時の新聞が掲載されていて、「富士山に自転車で登った」と書かれています。すげぇ(^^;)。

■ ユリ、名古屋で母と会う

ユリはスヒョンと連絡を取り、名古屋で落ち合う。ユリは、ミルキーと車で名古屋まで来たのだが、その車に自転車も積んで来ていた。ユリとスヒョンは自転車で大阪へ向かうことにする。
ユリは大阪へ向かう前に、名古屋のパチンコ店へ向かう。そこで働く母の友人(?)高木五月に会い、五月の経営する託児所で働く母史恵に再会する。ユリの父一真はリストラに遭って荒れてしまい、母は半年前に出て行ってしまっていたのだ。五月とユリの母史恵は、大阪に向かって出発するスヒョンとユリを優しく見送った。

(*)なにげにゴージャスで明るい雰囲気の名古屋のパチンコ店がアピールされていました。ちょいとやってみたスヒョンがあっさりと大当たりして、大量の景品をゲットしていたという。親切な韓国人店員も登場しました。

■ 大阪でスヒョンの祖父の知り合いと出会う

大阪鶴橋で、スヒョンは祖父の知り合いだった老婆と出会う(高さん?)。この女性は戦後を必死に生き抜き、一度は韓国に帰ったものの、「誰も喜んでくれなかった」として日本にまた戻って暮らしていた。
ユリとスヒョンは、北と南に分かれた祖国の話を聞き、大阪朝鮮学園などを見て回る。ユリは自分が知らなかったことを知ってショックを受け、日本人と韓国人、在日、みんなが一緒なのにとか何とか感想をスヒョンに話す(ここのユリのセリフ、超ウロ覚え^^;)。
スヒョン、スポーツを通じて日韓の架け橋になる仕事を目指すことを決意。

(*)韓国に戻ったのに歓迎されず日本に舞い戻ってきた在日がいる、という点がアピールされていたのは貴重かも。とはいえ、この映画に在日や朝鮮学園の問題を織り込むのは、なんだかトートツな印象を受けました。実際のスヒョンさんも、在日問題とかに熱心に取り組んでいたのですか?

■ ユリとスヒョン、自転車で伊勢志摩にまで足を伸ばす

ユリはスヒョンと共に名古屋から大阪まで自転車で走破したのみならず、さらには伊勢志摩まで到達するという驚くべき体力を見せる。
テントで夜を過ごす二人。それまで友情でつながっていた二人だが、旅を通じて絆は深まり、この夜、初めてキスをした。

(*)ユリは、長い付け爪してたりして大好きな見た目は女のコってカンジなのですが、たいして本格的でない自転車、しかもサイクリングシューズでもスニーカーでもなく厚底サンダルみたいなもので名古屋~大阪~伊勢志摩を走破するというのですから、ここらへんいかにも不自然でした。ノースリーブの軽装で大きなリュックを背負っているというのもスゴス。
伊勢志摩の風景はたんに綺麗な風景を映画に入れようという目的で使われただけであって、映画内で伊勢志摩に行ったという設定でわないのかもしれませんが。まぁ、名古屋から大阪までというだけでも凄すぎるワケですが。

■ スヒョン、ユリのバンド仲間を叱り飛ばす

ユリのバンド仲間風間はプロを目指して音楽を続けてきたが、なかなかうまくいかず荒れてしまう。酔ってユリの路上ライブを邪魔してしまう。スヒョンは、そんな風間を「甘えている」として、叱り飛ばす。
自分は韓国人で兵役にも行った。兵役に行くと自由は無い。だけど、お前は日本人だから、ずっと自由だった。甘ったれるな。

(*)厳しさと優しさと強さを兼ね備えた韓国人が、酔って暴れる情けない日本人を教え諭すという構図。そんな風に感じられるのは、考えすぎでしょうかね。ちなみに、この場面とか、ガイジン接待の場面とか、前後関係の記憶があやふやなのではしょってます(爆)。

■ スヒョンがタクシーにひかれたが、日本人は見て見ぬふり

友人ミンスと歩いていたスヒョン。スヒョンは自転車に乗り道路を横断しようとしたが、そこに走りこんできたタクシーにひかれる。タクシーのフロントガラスに叩きつけられ、道路に落ちるスヒョン。友人ミンスは、車を降りてきたタクシー運転手を怒鳴りつける。慌てていたタクシー運転手だったが、相手が韓国人だと分かると態度を一変させる。車に戻り、「何やってるんだ、早くしろ」と怒っている乗客への対応を優先させた。ミンスは、周りにいた日本人達に助けを求めるが、全員が「関係ないよ」と言って誰も助けようとはしてくれなかった。
スヒョンは心身ともに傷つき釜山に帰ったが、年末年始を家族と共に過ごし、再び日本へ旅立った。

(*)映画を観る前に、映画内のタクシー運転手の態度がヒドいというのは知っていました。しかし、タクシー運転手だけでなく、タクシーの乗客の態度もヒドいし、周囲の日本人4、5人に声をかけても全員が知らんぷりという念の入った演出。これがもし事実と異なっているのなら、相当悪質な演出だと言わざるをえませんよね。

(cache) あなたを忘れない - Wikipedia

作中には、日本人が韓国人を差別する描写が出てくるが、そのいくつかが非現実的なものであり、日本人を意図的に悪し様に見せようとしているという批判がある。特に、「交通事故を起こしたタクシーのドライバーが、ひいた相手が韓国人だからといってぞんざいな態度をとり、あまつさえ血を流す韓国人を置いてその場を立ち去るというのは、勿論フィクションであり、現実的にも韓国・朝鮮系経営者が多数存在するタクシー業界には、有り得ない事と言ってよい。

Wikipediaの項目も削除削除で大変なことになっているご様子。映画のパンフレットによると、スヒョンさんがタクシーとの事故に遭ったのは、2000年11月13日となっています。スヒョンさん関連の本には事故の詳細とか書かれてるんですかね?

■ ユリの父が韓国嫌いになった理由

ユリの父が韓国嫌いになった理由は、昔、ビジネスでトラブルがあったからだという(詳細不明)。
ユリ達のバンドはインディーズバンドフェスティバルの決勝大会出場が決まるが、父一真のライブハウスは倒産。楽器など全て失ってしまう。荒れていた一真にスヒョンは、「ユリが歌を始めたきっかけは、小さい頃歌を歌えば、ケンカしていた両親が笑顔になったから」だと告げる。一真は、韓国語でスヒョンに「ユリを頼む」と告げた。

■ シナリオのためにゆがめられた事故状況

一真がバンドメンバー風間のドラムを取り戻すなどし、ユリ達は決勝大会の会場で出番を待つ。バイトが終われば、スヒョンも駆けつける約束になっている。スヒョンはバイト先のインターネットカフェの店長(?)からパソコンの修理を頼まれ遅くなってしまったが、大会会場に向かうために新大久保駅に向かう。
駅のホームは人でごった返していた。スヒョンは、一人の酔っ払いとぶつかり、悪態をつかれてしまう。電車を待っていると、なにやら騒ぎが起こる。人がホームから転落したのだ。スヒョンが、人ごみをかきわけ騒ぎの場所に行ってみると、転落していたのは先ほどの酔っ払いであった。頭から血を流し、起き上がれないでいる。スヒョンは迷わずホームから飛び降りた。線路上にはもう一人救助に降りてきた男性がいたので、二人で酔っ払いを持ち上げようとする。そのとき、電車のライトが見えてくる。
もう酔っ払いを持ち上げるのは間に合わないと判断したのか、スヒョンは立ち上げり、列車が来る方向に向かって両手を突き出した。

rescuenow:災害検証レポート なぜ事故は起こったか - JR新大久保駅事故

 ホームに飛び降りた時点で列車は80m手前まで差し掛かっていた。しかも運転士が異変に気づいたのが現場から40m手前だという。
 70km/hだとすると、電車は1秒間に19.4m進むので、およそ2秒で現場に到達する計算になる。仮に非常ブレーキをかけても、2秒では手前で停止はできないし、仮に飛び降りた時点の80m手前で気づいてブレーキをかけていても、到達時間は 単純にその2倍の4秒となり、この場合も手前での停止は不可能だ。

どの程度信頼できる分析かは分かりませんが、上記のようなレポートがありました。綜合警備保障やNEC、それにニフティ(笑)などが株主の会社だそうなんで、まぁ、そこそこ信頼できそうではありますが。

それはともかく、ここでは上記のレポートをひとまず信頼してみましょう。

転落した男性を助けるためにスヒョンさんと関根さんが線路上に降りたとき、すでに列車は80mの距離にまで迫っていたそうです。つまり、救助に使える時間は、どれだけ長く見積もっても「4秒」しかなかったのだそうです。
ところで、「あなたを忘れない」のパンフレットに面白い記述があります。映画のプロデューサー三村順一に、事故の目撃者から"衝撃の事実"が書かれた手紙が届いたというのです。その手紙によると、「スヒョンさんが電車にひかれて亡くなる前の最期の7秒間、向かってくる電車に両腕を突き出し、止まるようにと懸命な合図を送り続けた」というのです。

(cache) 「シネマサロン」~フジテレビで映画を見よう~

この「7秒間」は、"逃げようと思えば逃げられた時間"として、スヒョンさんマンセーの根拠のヒトツとして、映画の宣伝にも使われています。

「あなたを忘れない」ポスター

ポスターでも、スヒョンさん役のイ・テソンが両手を前に突き出したポーズを取っています。

上のレポートを事実とするならば、スヒョンさんに「7秒」という時間は残されているハズがありません。線路上に降りて、転落した男性を助け起こそうとしようとしただけで、おそら3~4秒くらいすぐにたってしまいます。
スヒョンさんが両手を列車に向けて突き出したことが事実だとすれば、それは反射的な行動でしょう。自分が電車なり車なりにひかれそうになった瞬間を想像してみてください。その時に取りうる反射的な行動は、逃げようとして体をひねったり倒れ込んだりするか、ムダだと分かっていて(というよりムダだと考えるヒマもなく)物体に対して手を突き出すことくらいでしょう。もし手を突き出した瞬間を目撃した人がいたなら、その人の記憶の中で「7秒」という時間が捏造されてしまう可能性くらいはあるでしょうけれど。

もし、この映画がヒットしていたなら、「スヒョンさんが両手を前に突き出したポスター」が映画館などに多く貼られていたことでしょう。そうなれば、この映画を観ていない人にも、手を突き出したポーズが強く印象づけられ、その印象が一人歩きを始めてしまう結果になってたワケで。そうならなかったことは、現実のスヒョンさんにとっても良かったなぁと安堵する次第。

(*)まだイマヒトツ確実なソースを見つけていませんが、映画内では大混雑していた新大久保駅のホームの状況が捏造だとの情報があります。映画内では、スヒョンは人をかきわけて現場に降り立ったものの、そのたくさんの人々は誰一人何も助けようとしなかったように描かれていました。しかし、実際には、現場付近にはいたのは、スヒョンさん以外は女性が3~4名のみだったのだとか。
夜の場面だったせいもありますが、関根さん役の役者さんは、暗い映像で見たら気づかないんぢゃないかとゆーくらい黒かったです(夜の場面ですし服も地味)。男性だということは何とか分かりましたが、年齢も何もかもよく分からないくらいの映像でした。この点も減点ポイントでしょう。いくらなんでも、この描写はちょっと…。
映画の最後に、「この映画を故・李秀賢さん関根史郎さんに捧ぐ」とかゆーメッセージが出た時も、なんだか違和感を感じました。転落した男性のことに思い至ったからです。映画内では、スヒョンとぶつかっておきながら悪態さえつくというヒドい酔っ払いキャラに仕立て上げられてしまっていました。人を助けようと線路に降りた二人と、酔っ払ってホームから転落した男性とでは、同列に扱うことは出来ないでしょう。ただ、なにもことさらワルモノ扱いする必要はないじゃないかと小一時間。わざわざ主人公と直接ぶつからせ悪態をつかせるという恣意的な描写が無ければ、「この映画を故・李秀賢さん関根史郎さんに捧ぐ」というシメに違和感を感じなかっただろうと思うのですが。

Yahoo!映画 - あなたを忘れない - 作品ユーザーレビュー 李さんが電車を止めようとした事実は無い
Yahoo!映画 - あなたを忘れない - 作品ユーザーレビュー 立ち上がって両手を広げたシーン

こーゆー点に関しての確実な情報は、もはやどこからも手に入らないっぽいですね。

特定アジアニュース: これが 『日韓合作』 映画? 関根さんの名がキャストから消えた!

公式サイトのキャスト一覧に関根さんの名前とその役者さんの名前があったのが、1月30日時点で消えてしまっていたそうです。コトの次第は不明ですが、まさに不審としか言いようの無い改変ですよね~。

もともと、関根さんのご遺族から了解が取れてない部分があったとかゆー情報がありますが、キャストに名前を載せるかどうかは、もっとも重要なコトのハズ。この点について、まさか関根さんのご遺族とキチンとハナシが通じていなかったなんてことはないでしょう。だとすれば、他の理由は?

ちなみに、パンフレットのキャスト一覧には「関根さん」は掲載されていませんでした。

パンフレットといえば、そこに掲載されているさりげない文章にも違和感を覚えたりもしました。

「おそらく、そのニュースを聞いた瞬間、多くの日本人が疑問を抱いただろう。なぜ韓国の青年が、命をかけてまで日本人を助けようとしたのか、と」

この疑問から、三村順一プロデューサーは映画製作を決意したのだというのです。

個人的な感想になりますが、そんなことに疑問を抱いた日本人は、おそらくほとんどいなかったでしょう。ですが、こういう文章は、巧みな誘導尋問みたいなモノです。"そう書かれると、なんだかそう思っていたような気がしてくる"といったカンジ。

パンフレットに書いてあったことで少しほのぼのとしたのが、花堂純次監督の韓国での撮影話。「正直、何度となく韓国が大嫌いになった」と正直(?)な感想が述べてありました(笑)。

--

以上、大雑把にストーリーと思ったことをつづってみました。

ここまでで書ききれなかった、この映画の感想をちょっと記しておきましょうか。

個人的に恋愛モノは苦手なので、この部分では高評価はできかねます(爆)。バンド映画としてみた場合でも、色々な曲が出てきたので、どれが映画のメインテーマかハッキリせず、その点においてもモヤモヤした映画です。槇原某が曲を提供したというから、てっきりユリのバンドがその曲を歌うのかと思ったら、映画のエンドロールで槇原本人が気持ちよさげにふがふが歌っているだけ。
家族の絆を描いた映画として観ても、どうにも低レベル。韓国の家族はホントにあんなカンジで素晴らしいのかもしれませんが、それだと映画としてつまらないワケで。むしろユリの家族のほうが映画のネタとしてはマシ。でも、ベタ過ぎ。

スヒョンさんマンセーの映画として観るなら、むしろ低い評価をすべきでしょう。なんせ、実際のスヒョンさんとその周囲の人々や出来事をも捏造しているワケですよ。
スヒョンさんについての細かい情報が人々の記憶から(特に日本人から)消え去ってしまった今、この映画を観ただけで「スヒョンさんって素晴らしい!」と信じ込むことは、かえってスヒョンさんに失礼です。

まぁ、フィクション・ノンフィクションのことにこだわらなければ、「とりたてて特徴もないけど綺麗にまとまった映画」という評価は出来ないこともないですけどね。

(cache) 映画「あなたを忘れない」【映画に登場した魂のアーチネックレスや、イ・テソン、マーキーの関連グッズ販売してます。】 あなたを忘れない オフィシャルグッズ販売店

ちなみに、映画内でスヒョンがユリにプレゼントしていたペアのネックレス。最初から商売のネタとして作られたアイテム。実際のスヒョンさんも恋人にネックレスをプレゼントしていたのでしょうか?
(映画に出てきたネックレスのデザイナーMasahide Itoは2003年から活躍とのことなので、2001年に亡くなられたスヒョンさんとは接点がありません)

この作品の収益の一部は、エルエスエイチアジア奨学会(李秀賢顕彰奨学会)に寄付されるそうです。

奨学生選抜要項

アジアから日本への留学生が増えるということでしょうか。

不法入国・不法滞在に係る諸問題(警察庁)

とりわけ、最近、偽変造旅券を使用して入国し不法に在留していた外国人の検挙事案と正規の在留資格を取得して入国してきた研修生や留学・就学生等が失踪し不法就労している事案が多発しており、それらの背後には、偽造ブローカー、国外送り出し組織、国内での引き抜き・職業斡旋ブローカー等犯罪組織の暗躍がみられました。

【事例1】

 埼玉県警察では、東京入国管理局と連携し、平成16年3月、東京都内で日本語学校を経営していた会社役員を有印私文書偽造・同行使罪他8件で送致するとともに、関連被疑者9人を有印公文書偽造等で検挙し、25人を出入国管理及び難民認定法違反(不法残留等)で入管収容しました。  本件は、同会社役員が、偽造文書を行使して大量の中国人を違法に呼び寄せていたもので、その手口としては、就学生を偽装、稼働先を偽装、家族滞在を偽装、短期商用ビザの不正取得、偽装結婚等多岐にわたり、現在まで判明しているだけで1、400余人の不法入国(企図者を含む)、在留に関与したことが確認されています。

日本語を学び日本との交流を志す外国人留学生は大切な人材。また、実際問題として、日本各地の観光地にせよ、大学などにせよ、外国人なしには成り立たない部分も多々あるワケで。

とはいえ、たんに日本に来るハードルを下げることが、本当の交流につながるのか。

("日本の観光地は外国人なしには成り立たない"とは書きましたが、後で調べてみると、外国人観光客の割合は地域によって差があるようで。先日、広島の呉を訪れる外国人観光客1万2000人のうち、韓国人は3000人強とゆーハナシを聞きました。多いように感じますが、呉の観光客数は158万人(平成16年)。158万人のうち3000人。ビミョウ…ってゆうか、微少? ちなみに、広島県全体の観光客は年間約4000万人。このうち、外国人は40万人弱。5割を欧米人が占め、アジアからの観光客は約9万人だそうです→参照

鳴門教育大の中国留学生12人が所在不明 - nikkansports.com > 社会ニュース

留学生を20人受け入れたら、12人が所在不明になったり。どないやねん。
あと、日本で労働力として導入が広がる「中国人研修生」なんてのも、給料を毎月本人に全額渡すことはありえないのがフツーだとかゆーハナシも聞きます(全額渡すと逃亡される恐れがあるとか)。

中国人・韓国人による犯罪が増え、顕在化してきているのが今現在の状況。
どうも腑に落ちないワケです。

--

このエントリの一番最初のほうで書いたように、この映画を「何の先入観も無しに素直な気持ちで鑑賞する」ことを僕は危険視します。
"危険視"だなんて大げさですか? では、想像してみてください。この映画を、日韓の諸問題も新大久保の事故のことも知らない小学生あたりに観せたら、どういう思想を植え付けることになるか。

竹島は韓国のものです…在日韓国・朝鮮人の方の施設への課税は免除すべきです…日本の税金で外国人留学生をどんどん呼ぶべきです…日本入国のためのビザは不要です…韓国人が許してくれるまで何度でも謝罪と賠償をするべきです…外国からクレームがつけば日本の教科書の内容を即刻変更すべきです…在日の方は全て強制連行の被害者です…外国人も日本の政治に参加出来るのが当たり前です…等々

オトナたちは映画ヒトツですぐ「陰謀だ!」とかあーだこーだとうるさいけれど、小学生なんかは、ピュアな心で何の先入観も無しに素直に鑑賞して、そこから色々なモノを学び取ってくれることでしょう(苦笑)。

小学生に対してではありませんが、この映画を見て憤慨していた僕は、ネットもほとんど見ない上に「嫌韓」というコトバも知らないような知人に対して、ついつい愚痴をこぼしてしまいました。"この映画では、日本人がヒドい描かれ方をしている!"というカンジで。その知人は、「さすがに日本人もそこまではヒドくないだろう」と、僕のハナシに一定の理解を示してくれましたが、「でも、日本は韓国にヒドいことをしてきたんだから何も言えないよね」と言っていました。
この映画が持つ悪質な一面を垣間見た思いで、ゾッとしましたよ。

「日本人はヒドいことをしたんだから、韓国人の言うことは何でも聞くべき」「韓国人が言うことは何でも正しい」だなんて意識が日本社会に蔓延する(させられる)。それって、"日韓友好"と呼べるのですか?

--

そうそう、最後に、関根史郎さん役の役者さんのページへのリンクも張っておきましょう(魚拓ですが)。

(cache) Actors Office [ 俳優 ] 大嶋守立 おおしまもりたつ

大嶋さんに失礼な言い方にはなりますが、もし関根さん役に有名俳優を起用していたら、どういう展開がありえたでしょうか(出番は短くとも重要な役ですから、ありえない演出ではなかったハズです。それこそ竹中直人とか)。少なくとも、関根さんにもっと脚光が当たっていたことでしょう。
この作品はイ・スヒョンさんに焦点を当てているので、作品のテーマが薄れてしまうことになるワケで。コトの善悪は抜きにして、これもヒトツの演出と言えるかもですね。

関連:

Yahoo!映画 - あなたを忘れない

■総合
(5点満点中1.64点) (2007年2月14日時点)

■イメージワード トップ3
1 絶望的
2 不気味
3 恐怖

バロスw

好き。: 「あなたを忘れない」への不審

| | Comments (2) | TrackBack (5)

2007.02.12

あおり運転で事故。2人死傷

(cache) 栃木 : 地域 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

大田原の2人死傷事故 あおり行為原因か

運転の男再逮捕へ、危険運転適用も視野

 大田原市の国道4号で1月、軽乗用車がガードレールに衝突し、同乗者2人が死傷した事故が、後方の乗用車にあおられるなどして起きた疑いが強まり、県警は近く、現場付近に乗り捨てられた別の乗用車を運転していた矢板市富田、無職戸田固士被告(24)(無免許運転で逮捕、起訴済み)を業務上過失致死傷と道交法違反(救護措置義務)の疑いで再逮捕する方針を固めた。県警は危険運転致死傷罪の立件も視野に入れ、調べを進めている。

 事故は、1月21日午前2時45分ごろ、大田原市下石上の国道4号で発生。那須塩原市下厚崎、パチンコ店員田中千春さん(25)の軽乗用車が、対向車線を越えてガードレールに衝突し、助手席のパート従業員坂本睦月さん(18)が死亡、後部座席にいた坂本さんの父親の正さん(42)も重傷を負った。

 戸田被告の同乗者や田中さんの証言などから、戸田被告が前方の軽乗用車を執拗(しつよう)にあおったり、幅寄せしたりしながら約2・5キロ・メートルにわたって走行した状況が判明した。車の破損状態などから、戸田被告の車は、時速100キロ(法定速度60キロ)前後の猛スピードを出していた疑いも浮上している。

 県警は、戸田被告の車が後方からあおったりしたことで、田中さんがハンドル操作を誤り、事故が発生したとみている。戸田被告のあおり行為など一連の悪質な運転が、危険運転致死傷罪にあたるかどうか、慎重に調べる方針だ。


■「絶対に許せない」娘亡くした父、怒りあらわに■


 「無免許であれだけのことをして。娘と同じ目に遭わせてやりたい」。最愛の娘を亡くし、自らも左足などに全治3か月の重傷を負った坂本正さんは、入院先のベッドで怒りをあらわにした。

 坂本さんによると、21日未明、自宅に向かって国道4号を北上中、戸田固士被告の乗用車が強引に追い越してきた。運転免許を取得して半年で、若葉マークを付けて運転していた田中千春さんは「危ない」と驚いた様子でクラクションを鳴らした。

 そのクラクションが気に障ったのか、戸田被告の車は後ろに回り込み、今度はあおり行為を始める。先に行かせようと車を止めても、戸田被告の車も後ろに止まり、動き出そうとしない。坂本さんは窓を開けて「危ないよ」と言ったが反応がない。逃げようと速度を上げると、戸田被告は猛スピードで迫って来て、すれすれまで接近。前照灯をハイビームにしてパチパチ光らせ、クラクションを鳴らし続ける。

 坂本さんが「狂っている」と恐怖を感じたとき、「ガガガ」と車が揺れる。対向車線を飛び越え、ガードレールに激突。横転してひっくり返った車内で、坂本さんは救急車到着までの間、睦月さんに何度も呼び掛けたが、返事はなかった。

 病院を訪れた警察官から戸田被告が「車にぶつかってもいないし、あおってもいない」と話していると聞き、怒りに震えた。「絶対に許せない。娘は18歳になったばかりで運転免許を取りたいと言っていたのに……」。睦月さんを思い出し、坂本さんは言葉を詰まらせていた。

--

僕が堺に住んでいた頃、1年か2年に1回くらいの割合で、"クラクションを鳴らされてて腹を立てた男が信号で止まった時などに相手をナイフで刺し殺す"という事件が大阪の街中で起きていたような気がします。まったくのウロ覚えなので事実と異なっていたら大阪の人には申し訳ないですが、僕の中では、大阪の街中でクラクションを鳴らすということは、そういった意味合いを持つ行為になっちゃってます。

それはともかく、上に引用した事故…というか、事件? まぁ、ヒドいものです。

ただ、この事件を、無免許運転であおり行為をしたキチガイの「心の闇」みたいな特殊性が起こしたものとして片付けてしまうことには反対です。

この手の事件は、世間のごく一般的な人々のモラルハザード(死語?)の延長上で起こるべくして起こったモノだと思うのです。

あなたの周りに、多少なりとも車好きな人がいれば、その人の言動を思い起こしてみてください。

「法定速度守ってたら車の流れ乱すんだよ」
「法定速度守ってたら余計危ないんだよ」
「いちいちウインカー出さなくていいよ」
「一時停止場所でホントに止まるヤツっているよな」
「まだライト点けなくていいって」
「前の車、今のタイミングで右折できただろ、バカ」
「黄色なのになんで止まるんだよ」
「いちいち切り返すなよ、ヘタクソ」

また、身近な人の言動を思い起こすまでもなく、普段の生活においても、モラルハザードを実感させられる場面は多いです。
たいがいどの道路においても法定速度通りに走れば後続車に追いつかれることはほぼ確実ですし、"抜きたい意志を示すため"に前の車にピッタリくっついて走るゲスさえもそこらじゅうに普通に存在します。

上の記事の無職戸田固士被告(24)(無免許運転で逮捕、起訴済み)も、おそらくは、その手の人間だっただろうと思います。運転に自信があり、車線変更を頻繁に繰り返して多く車を追い抜くことを楽しんでいたことでしょう。時速50km制限の道路なら、70kmぐらい出して当たり前と思っていたことでしょう。勝手な想像ではありますが、そう間違った想像だとは思っていません。
そんな彼が、クラクションを鳴らされた。しかも初心者マークをつけた車に。彼は、あおり運転をする必然性さえ感じたかもしれません。

昨今、マスコミで興味本位に騒がれがちな飲酒運転や、今回のような事件。車での事故に限らず、その他ありとあらゆる事件・事故等々…特殊な大バカどもが起こすことだから、自分には関係ない。ごく一部のバカだけが起こす事件だ、と片付けてしまうのは簡単です。

上に書いたことの繰り返しになりますが、僕は、こういったとんでもなく悪質な事件も、我々の普段の生活、モラルのレベルの延長上で起こっているのだと感じます。
たとえば、上にも書きましたが、"抜きたい意志を示すために前の車にピッタリくっついて走る"という行為を、"お礼の意味でハザードを点灯する"みたいな行為と同列の、いわばマナー・常識的行動として常日頃実行している人も多いことでしょう。その延長線上に、間違いなく"あおり運転"は存在しています。

法定速度を守った運転をするよう心がける。
他の人が運転する車に乗った時も、法定速度を守らせるよう心がける。
多くの人がそういった心がけをするだけで、今回の事件のような"あおり運転"がのさばる余地は減っていくことでしょう。

カー用品卸問屋 ニューフロンテア

追記:

運転免許をとって間もない頃、後ろに車がピッタリくっついてきたら、何とかしようと焦って速度を上げていたことを思い出します。今は、道路わきのスペースを利用したり、見通しのいい直線などで後ろの車を落ち着いてパスさせることが出来るようになりましたが。

とはいえ、以前の"焦る気持ち"を思い出すと、やりきれない気持ちになります。あの頃の俺だったら、今の状況、どう対処したのだろう…とか。

僕は通勤に車を使っているワケでもないので、年間走行距離はかなり短いと思います。それでも、今年に入ってから色々とモラルの低い車を見ました。

たとえば、タクシー。

細い道路と国道との信号のある交差点。細い道路のほうには、右折レーンと直進・左折レーンがあります。僕の車はその右折レーンを通って、国道に入ろうとしたのですが、信号が黄色から赤に変わったので停車しました。すると、僕の後ろを走っていた「協」マークのタクシーが左折レーンにスッと出て、僕の車の左側を通過して右折していきました。

同じく「協」マークのタクシーの件。どちらが主要道路ということもなく、それぞれ片側一車線で右折レーンも無い道路の交差点での出来事。僕が走っている道路の側は混雑していて信号が変わっても1、2台しか進めないような状況ですが、交差する道路のほうはそれほど混雑していません。僕が赤信号で止まった時、僕の2、3台後ろを走っていたタクシーが、対向車線に飛び出し、僕の車の右側を通過し、交差点を左折していきました。

こういった行為をするドライバーには、悪いことをしているという意識はなく、むしろ、交通の流れをスムーズにして良い行為をしているという意識のほうが強いのでしょう。もしくは、タクシーの例でいえば、「仕事なんだからシロウトは文句言うな」みたいな意識があったりとか。

ともかく、"抜きたい意志を示すために前の車にピッタリくっついて走る"ことをフツーのマナーと思っている人や、"車の流れを乱すと危ないだろ"と法定速度を超えることを正当化するような人は、そこらへんにゴロゴロいます。あなたの周囲にもいくらでもいるでしょう。
法定速度で走ると危ないのでしょうか? 時速50km制限の道を50kmで走っていた車に、時速70kmの車が追突する事故が起きたとしましょうか。50kmで走っていた車が確認不十分なまま急な車線変更をした場合などを除き、どちらが事故の主因であるか、論を待たないハズです。

2007/9/21追記:

戸田固士被告の判決が出てますね。

「あおり運転」の男に懲役9年の実刑判決

池本寿美子裁判長は「被害者側に責任を転嫁する不合理な弁解に終始しており反省は認められない。証拠隠滅を謀るなど犯行後の情状も悪い」などと、懲役九年(求刑懲役十年)を言い渡した。
(中略)
池本裁判長は判決で「被告人が(軽乗用車の)通行を妨害する目的であおり行為に及んだ」と認定。「被害者が極端な高速度で運転したのはあおり行為に恐怖を感じて逃れるためで、あおり行為と事故との間に因果関係があることは明らか」と指摘した。

 あおり運転で事故を誘発させると、危険運転致死傷罪などに問われることもある、と。

 あおり運転常習者の方はお気をつけ下さい。

| | Comments (2) | TrackBack (4)

2007.02.11

意外(?)にもBDがHD DVDを圧倒

ブルーレイがシェア9割超 次世代DVD年末年始商戦|IT|経済|Sankei WEB

次世代DVDの年末年始商戦は、ソニーや松下電器産業などが推進するブルーレイディスク(BD)方式の製品が、販売台数(対応ゲーム機、パソコンなどを除く)で国内シェアの9割以上を占め、東芝などのHD DVD方式を圧倒したことが10日、調査会社BCNの調べで分かった。

年末年始の次世代DVDの録画再生機と再生機の販売台数で、BD方式の製品が9割以上のシェアを獲得したのだそうです。まさに圧勝。

いちおう、僕は、ここ何年かはTVもPCもデジカメもソニー製ばかりを購入しているソニンの端くれではありますが、この圧勝は"意外"なカンジ(^^;)。
「BDシェア9割」のニュースの見出しを見た時は、パソコンやPS3も含めてだろうと思ったのですが、上の記事を読んで頂くと分かるように、それらを含めずにシェア9割なワケで。
あくまでも年末年始のみの現象なのか、今後もこの流れが続くのかは分かりませんが、ここまで差が出たことにはちょいど驚きました。

とわいえ、次世代機商戦でBDが圧勝と言っても、BDとHD DVDを合わせた販売台数自体が、市場の0.5%に過ぎないという現実のほうが重要なような気がしたりもしますが(^^;)。

BD録画再生機

HD DVD録画再生機

痛いニュース(ノ∀`):“さよならブラウン管” 3年後には、ブラウン管テレビが「ゼロ」に…薄型テレビは99・9%の予測

電子情報技術産業協会は7日、国内でのカラーテレビの販売台数に占める薄型テレビの割合が、2010年には99・9%になるとの需要予測をまとめた。3年後には「ブラウン管テレビの需要はなくなる」とみている。

「2010年度における販売台数」自体は、99.9%かもしれませんが、実際に運用されている台数でいえば、ブラウン管テレビの割合は無視できない割合でしょう。
「2011年にはアナログ放送を終了させる」という、ある意味"脅し"をかけて、ムリヤリ新規購入を煽ろうとしているかのような昨今の現状。上の次世代DVDの件についても、これと同じような構図が見えないこともないです。

3年後にはブラウン管テレビの需要は無くなる、という予測を発表した「電子情報技術産業協会」とやらの構成員を見てみましょうか。

(社)電子情報技術産業協会 JEITA / JEITAの役員

正副会長/専務理事/常務理事(以下のうち、※印は常勤役員)

会長 秋草 直之 富士通株式会社 代表取締役会長
筆頭副会長 町田 勝彦 シャープ株式会社 代表取締役社長
副会長 庄山 悦彦 株式会社 日立製作所 取締役 代表執行役 執行役会長
大坪 文雄 松下電器産業株式会社 代表取締役社長
野間口 有 三菱電機株式会社 取締役会長
佐々木 元 日本電気株式会社 代表取締役会長
中鉢 良治 ソニー株式会社 取締役 代表執行役社長
西田 厚聰 株式会社 東芝 代表執行役社長
内田  勲 横河電機株式会社 代表取締役社長
村田 泰隆 株式会社 村田製作所 代表取締役社長
専務理事 金子 和夫※ (元 国土庁長官官房審議官)
吹譯 正憲※ (元 通商産業省東北通商産業局長)
常務理事 小笠原 一晃※

このメンバーなら、上のような予測を出すのも当然。
ある意味…というより、まさに、自作自演。しかも、合法的な上に強力(^^;)。

リストの一番最後の小笠原一晃さんの肩書きが不明ですが、「電機・電子・情報通信産業経営者連盟」(略称「電経連」)の役員を務め、JEDIC(EDI推進協議会)の会長も務めておられることから、この分野に明るい役人か研究者、もしくは企業重役などだった方だろうと思われます。

どの業界でも、需要掘り起こしや研究のために色々な団体を立ち上げて活動するのは、当然のことではあるでしょう。
でもねぇ、いくら「予測」とはいえ、なんでもアリってぇんじゃ、「あるある」みたいな捏造と紙一重なんぢゃないかと感じたりもします。「業界団体」ではなく、「公的団体」の皮をかぶっているあたりも巧妙というか何といふか…。


追記:

家電・PCの処分にお金が必要になっちゃってたり、中古家電販売に規制がかけられちゃってる現状。ふと思いついたのが、新製品を買わせたい業界事情。
いえ、もちろん、これは、たんなる雑談としての陰謀論ですよ(爆)。

おそらく3年後には、大型ブラウン管テレビが中古市場に氾濫していることでしょう。
30インチを超える大画面ブラウン管テレビが、たとえば2万円とかで手に入っちゃう状況になりかねないワケで。
デジタル放送に未対応でも少なくとも2011年までは問題無いですし、レンタルビデオを観たり、ゲームをするにもほぼ支障無し。

また、テレビの買い替えが進まなければ、地上波デジタルの普及もままならず、お役人の顔も立たない。加えて、地上波デジタル放送に対応する機器やコンテンツの販売も振るわない結果に…。

ただし、そんな状況を生み出さないために、今現在も色々と規制がかかってきているかもなぁ…とか思ったり思わなかったりするワケで。
税金で地上波デジタル放送用のチューナーとか、地上波対応テレビそのものが配られたり、ってのも無いとは言い切れないだろうなぁ(^^;)。

そんな僕は、HDMI端子が無かった頃に50インチのプラズマテレビを購入した勝ち…ぢゃないな、むしろ負け組か(^^;)。

いいさいいさ。次に買うときは100インチを超えるヤツを買うから。
てゆうか、部屋の中に置くスペースはあるけど、運び込むのが不可能臭い…。


受注生産【下見無料】Panasonic 103V型 TH-103PZ600
楽天特価 4,580,000円 (税込4,809,000円) 送料別

 ★☆★  受注生産品  ★☆★

・ディスプレイ部と専用スタンドのセット販売となります。
・壁掛け設置には対応しておりません。
・スピーカは付属しておりません(内蔵アンプあり) 。
 本体内蔵アンプで直接接続も可能です

【下見関連】
・ご注文をいただきますと設置場所の下見をさせていただきます。
・下見により搬送・設置が不可能な場合、
  ご注文をお受けできない場合があります。

【設置・工事関連】
・200V仕様の為、電源工事が必要な場合があります。
・下見実施の上、床、壁の補強工事が必要となる場合があります。
・転倒防止の為に本体と壁の固定が必要です。
・メンテナンスの為、本体裏に一定の空間が必要になります。
 また搬出路の確保が必要になります。

【費用関連】
・本体(ディスプレイ部+専用スタンド)費用とは別に、
 搬入・設置工事費用が発生します。
☆費用は工事の条件によって異なります。
 本体以外の費用につきましては事前下見の際のお見積りとなります。

■フルハイビジョンプラズマパネル
■リモコン1つで快適操作ビエラリンク
■デジカメの写真をテレビに大きく表示
■SDメモリーカードに録画した動画(MPEG2)も簡単再生
■ワイドインテリジェントテレビ番組ガイド
■テレビのインターネット「Tナビ」
●ビエラ操作ガイド(音声ガイド付き)
●大容量のSDHC(4GB)メモリーカードに対応
●新らくらくリモコン
●HDMI端子3系統装備(1080p入力対応、1系統は前面)
●本体重量:約322kg(スタンド含む)
●横幅:2414mm
●高さ:1748mm
●奥行:871mm
●電源:AC200V(50/60Hz)
●消費電力:1450W

大きさよりも、むしろ、300kgを超える重量がネックかもでスな(^^;)。

| | Comments (2) | TrackBack (4)

2007.02.10

フラグは立った?「韓国の視察団、岩国寿司学ぶ」

中国新聞 地域ニュース 韓国の視察団、岩国寿司学ぶ

 山口県と姉妹都市提携を結び、今年20周年を迎えた韓国・慶尚南道の視察団が9日、岩国市横山の岩国ユースホステルを訪れ、岩国寿司作りを体験した。両国の交流を促進し、青少年の健全育成につなげようと県内の小学校などを回っている。作り方はユースホステル代表の新庄菊子さん(80)らが手ほどき。錦糸卵やレンコンで彩り鮮やかなすしを仕上げた。視察団の人たちは切り分けたり、盛りつけたりして楽しんだ。

いちおう、ここで記事を取り上げておきます。こういう文化交流の事例があるたびに「パクリフラグが立った」と騒いでもしょうがないのですが、まぁ、予防策というヤツです。

岩国寿司 - Wikipedia
中国四国農政局|岩国寿司


| | Comments (0) | TrackBack (0)

NHK、六カ国協議を前に「拉致問題にこだわらないよう日本政府を説得できないか」と米次官補に質問

US Department of State - Home Page - Interview with NHK

Christopher R. Hill, Assistant Secretary for East Asian and Pacific Affairs
US Embassy, Tokyo
Tokyo, Japan
February 6, 2007

QUESTION: My friend from the Chinese diplomats, he just mentioned some dissatisfaction over the Japanese Government, you know, insisting on something on the abductees issues. They just always complain that that's an obstacle for the further progress on the Six-Party Talks. So I see some gaps in the perception between Japan and other countries. So how can you just persuade the Japanese Government?

ASSISTANT SECRETARY HILL: Well, you know, I don't know who your friends are in the Chinese Foreign Ministry, but the Chinese Foreign Ministry people I talked to understand that this is a big issue for Japan, and the Japanese Government cannot ignore this issue. So I think the Chinese try to look at these problems with a sense of realism, and the reality is it's an issue. So we'll see what we can do.

特定アジアニュース: HNKが ヒル次官補に質問!
「拉致問題にこだわらないよう日本政府を説得できますか?」

英語力ナッシングなので、特定アジアニュース様から、上記の質疑の部分の日本語訳を引用。
(ざっと見た感じでは、信頼できそうな翻訳だと思いますぅ)

ちなみに、ネタ元のイタビューは米国国務省のサイトからの引用です。

--

クリストファー・ヒル国務次官補 東アジア・太平洋担当
米国大使館(東京)
日本東京都 
2007年2月6日

NHK:私の友人の中国人外交官は日本政府の態度に不満を持っていて、日本政府が拉致問題にこだわっていることに不満です。彼らはいつも6者会合の進展にとって拉致問題は障害であると文句を言っており、日本と他の国の間に、この問題でギャップがあります。日本政府に、この点について、貴方は説得できますか?

ヒル:貴方の友人の外交官が中国外交部の誰なのか知りませんが、私の話している中国外交部は、この日本にとって大きな問題を理解しています。日本政府がこの問題を無視できない事を理解しています。中国はこの問題を現実的な観点で解決しようとしていて、実際それは問題なわけです。我々は何が出来るのかを今後知る事になるでしょう。

--

"NHKの受信料は払うべき"
"「犬HK」だとか「N華社通信」だなんて言い過ぎ"

そんなふうに考えていた時期が俺にもありました

でも、6カ国協議を目前にして、こんな質問をしていたんです。

なんだかなぁ、という気持ちです。

いちおう、引用だけではアレなんで、僕なりに翻訳してみておきます。

--

QUESTION:
(NHK)質問

My friend from the Chinese diplomats, he just mentioned some dissatisfaction over the Japanese Government,

私の友人の中国側外交官達は、日本政府に不満を持っていると話していた。

you know, insisting on something on the abductees issues.

あなたもご存知のように、拉致問題をしつこく主張していることについてだ。

They just always complain that that's an obstacle for the further progress on the Six-Party Talks.

彼ら(中国人外交官達)は、それ(拉致問題)が六カ国協議の進展の障害になっていると、いつも不満を言っている。

So I see some gaps in the perception between Japan and other countries.

なので、私は、日本と他の国との間の理解にギャップがあると考える。

So how can you just persuade the Japanese Government?

あなたは日本政府を説き伏せることができますか?

ASSISTANT SECRETARY HILL:
ヒル国務次官補

Well, you know, I don't know who your friends are in the Chinese Foreign Ministry,

あなたの友達が中国外交部の誰なのか、私は知らない。

but the Chinese Foreign Ministry people I talked to understand that this is a big issue for Japan,

しかし、私が話をしたことのある中国外交部の人々は、これ(拉致問題)が日本にとって大きな問題であることを理解している。

and the Japanese Government cannot ignore this issue.

そして日本政府がこの問題を無視できないことを(中国側も)理解している。

So I think the Chinese try to look at these problems with a sense of realism,and the reality is it's an issue.

中国側は、この問題を現実的視点で見ようとしており、この現実という部分が問題なのです。

So we'll see what we can do.

ですので、私達に何が出来るのか、やがて分かるでしょう。
--

英語能力が無いんで、切るべきでない部分も分割して、ほぼ直訳。理解に間違いが無いかどうか、一部カッコ付けで補足しています。

その他の部分も翻訳してみたいと思ったのですが、能力不足のため断念(爆)。

でも、どうしても気になったので、最後の部分だけ、ちょっと読んでみました。

QUESTION:You may know Ms. Sakie Yokota. She's the mother of one of the abductees. When she met with President Bush, Mr. Bush promised to help her, and also he expressed great concern, great sympathy to her.

横田早紀江さんとブッシュ大統領の面会のことに言及したから、一瞬、"やるじゃんNHK"とか思ったのですが…

So I'm just wondering what sort of help or assistance we can expect from the Bush administration to solve this issue?

ついさっきまで、「日本政府が拉致問題に言及しないよう何とかしろ」とか言ってたのに、それが一蹴されると、「なら、拉致解決のために何してくれるの?」(超意訳)と質問しているといふ…。あつかましいというか何というか。

この質問の少し前に、"My last question"とか言って別の問題について質問して、いったんインタビューが終わりかけたのに、"Let me make a follow-up question about the abductee issue."と、わざわざ拉致問題に突っ込んだ挙句に、上記のように、「何してくれるの?」とかのたまってるワケです。
拉致問題にこだわるのが妥当な方針かどうかはひとまず置くとしても、重要な問題であることは間違いないワケで、そこんトコロはNHK自身も認識しているワケですよ。繰り返しになりますが、それなのに、「拉致問題にこだわらないよう日本政府を説得できますか?」とか言ってたワケですよ。

細かい部分に目くじら立てすぎなのかもしれませんし、"反日マスコミNHK"という先入観を持ってしまっているせいもあるのかもしれませんが、どうにもモヤモヤするインタビューです。


| | Comments (0) | TrackBack (0)

« January 2007 | Main | March 2007 »