スパイダーマン3 ~ 多少後味の悪さは残ったけれど…
映画「スパイダーマン3」を観てきました~。
さすがの大作人気シリーズ。今回もバッチリ(死語)楽しめました。
ブログでの感想は、ネタバレを避けるようにしているので細かいことは書けませんが、いくつか僕的ポイントをば。
■ちょっとご都合主義過ぎ?
「ブラックスーツ」が今回の物語のキーとなっていますが、これが元で起こった様々な出来事は、ちょっとヒドス。ピーターが背負う罪が大きすぎるように思います。アメコミヒーローなら、この程度の"陰(かげ)"があるほうがちょうどいいのかもしれませんが、ちょっと後味悪いやも。
ピーター・パーカーは、今回も色々と人間らしい悩みを抱えるわけですが、2の時とくらべて、この悩みもストーリーと敵キャラに合わせたご都合主義的なモノに感じられました。あるいは、ピーターの悩みに合わせて敵キャラとストーリーが作られたといふか。もちろん、それはそれで当然アリな普遍的手法ではありますが、あまりにあからさまだと、ちょっと醒めちゃいますよねぇ。
■ブルース・キャンベル
今作でもブルース・キャンベル大活躍(笑)! ある意味、今作でもっとも印象に残るキャラ&シーンを構築していました。
■ブライス・ダラス・ハワード
マイケル・ナイト・シャマラン監督の「ヴィレッジ」「レディ・イン・ザ・ウォーター」で異彩を放っていたブライス・ダラス・ハワードですが、今作の役柄は、いたってフツーなキャラでした。後でパンフを見て知ったといふ(^^;)。こーゆーキャラも似合うねぇ…というのは褒め言葉になるのかどうか(爆)。
■ジェームズ・フランコ
「ウィレム・デフォーの息子」という、ある意味キワモノな役柄を押し付けられながらも(爆)、見事にこなし続けたフランコくん。今作では、1から2を通じて熟成された因縁を見事に昇華させてくれました~。
ところで、今作のシナリオは"基本的には"ジェームズ・フランコを二枚目俳優として印象づける流れのモノなのですが、"サム・ライミらしい"味付けをほどこされたせいで、やや違う流れが生まれていたように思えます。…よーするに、ジェームズ・フランコが、「第二のブルース・キャンベル」となる下地を作ってしまったといふか(爆)。まぁ、映画をご覧頂けると何となく僕の言っている意味が分かって頂けると思います(^^;)。
これまでは彼が演ずるハリー・オズボーンは、何となく仇花的な存在でイマイチ活きていなかったのですが、今作では、今までが壮大な伏線であったのだと感じさせてくれるほど活き活きとしたキャラになっていました。ある意味、ご都合主義的な役柄を担わされた今作のピーター・パーカーよりも、血の通ったキャラだったといえるのではないでしょうか。
…それはともかく、執事カッコヨス。
■キルスティン・ダンスト
フランコ君と並んで、サム・ライミの餌食となった感のある(?)キルスティン・ダンスト嬢。今作においても、栄光と挫折と苦渋をなめさせられるMJを、けなげに熱演(^^;)。がんがれ~。
キルスティン・ダンストが自分の悩みを心にしまい込んでパートナーを支えてくれるようなキャラだったら、ピーターも苦労しないのにな…と思ってしまうのは、まぁ男のご都合主義的な考え方ではありますが(^^;)、正直なそんな感想も持ったりしました。パートナーの心情を汲み取れないピーターもアレではありますが。
■ますます活躍する脇役
レギュラー脇役達、今回も大活躍(?)! 編集長もトバしてますし、ピーターのアパートの父娘もますます大活躍。彼らの場面と、ブルース・キャンベルの場面は、ある意味、映画スパイダーマンの真骨頂が発揮されている場面だといえるでしょう!
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ちょっとバトルの爽快感というか、カタルシスが今回は弱かったようにも思えます。その分、僕的に楽しみのポイントが、ハリー・オズボーンや脇役達のほうへいってしまいました。
ただ、ブラックスパイダーマンや、"トビー・マグワイアの"アクションシーンなど、見所は多々ありました。何年かに一度しか出会うことの出来ない極上エンターテイメント作品であることは間違いないので、人にはぜひ映画館で観るように薦めたいと思いますぅ。
どうでもいいけれど、サム・ライミ版スパイディの最大の能力は糸がどうとか動体視力がどうとかじゃなく、「打たれ強さ」だと再認識(爆)。
参考:
"アパートのあのコ"公式サイト Mageina Tovah - Official Site
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