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2007.08.19

映画「赤い文化住宅の初子」

 映画版「赤い文化住宅の初子」を観てきました~。
 原作をかなり忠実に踏襲しつつも、実写版として独自の味わいがある作品でした。

赤い文化住宅の初子公式HP

 こういう漫画の実写映画化は、原作を読んでいる人間からすると、俳優のキャスティングに違和感を覚えることがありがちだと思います。しかし、この作品では、そこらへんは大丈夫でした。むしろナイス配役。

 主役の初子を演じるのは、東亜優(ひがしあゆ)。「ホリプロスカウトキャラバン審査員特別賞受賞」という経歴を感じさせない幸薄い雰囲気がマニアにはタマりません(爆)。
 初子の兄の克人(かつと)役の塩屋瞬が、これまたタマらん配役。個人的には、初子よりも印象に残るハマり役だと思いました。原作の兄ちゃんよりも、多少は生活力あって頼れそうなので、原作よりは多少は初子の不幸感が緩和されているのが良い点とも悪い点とも言えるかもしれやせん(^^;)。
 三島くん役の佐野和馬も好演。原作の三島君の真摯さと適度なヌルさを再現してくれてます。こいつがタダの流行りのイケメン配役だったら、この映画自体がブチ壊しになる上に、おそらく一番難しいキャスティングだったのではないかと思いますが、ここも配役グッジョブb。
 初子の担任のダメ教師の田尻役、坂井真紀さんは、原作からもっとも格上げされたキャラになってましたね。これまた適役。「うちゃあ宗教と日教組は性が合わん」のセリフが再現されてたのには吹きました(笑)。日教組涙目w。
 優しいwおばちゃん役の浅田美代子さんは、個人的にはちょっと違うかなぁ、という印象は受けましたが、まぁ、原作のいかにもなオバハンよりは映画的に良かったかも。でも、もうちょっとドス黒いオーラを出せる人が良かったのでわと思う次第。
 中学生の初子をバイトでこき使うラーメン屋店主を好演していたのが鈴木慶一はん。こやつもお兄ちゃん並のナイスキャスティングでした(笑)。演じるのが楽しそうだったなぁ。
 初子と三島の同級生山口を演じた桐谷美玲たんは、この映画唯一のミスキャストだったかもです。いや、演技がどうとかじゃなくて、この子だけ普通に綺麗でイマドキの雰囲気だったもんで(^^;)。

 まぁ、ともかく、配役に関しては基本的に文句ナシ! 桐谷ちゃんは美人過ぎてミスキャストというだけなので、むしろミスキャストおっけー(爆)。

 この映画の撮り方で印象に残ったのが、役者の顔のアップを多用しないことです。

 やや引いた位置に固定されたカメラからの構図が印象的で、役者の動き自体が良く見えるカンジ。かといって、舞台演劇のような"物理的に遠い"という印象ではなく、ちょうど漫画のコマ割のような近くもなく遠くもないといった絵ヅラが気持ちよかったです。
 初子役の東亜優ちゃんなんかヘタにアップを多用したら、彼女の繊細な表情ばかりが印象に残ってしまい、かえって映画全体の流れがブッタ切られてしまいかねなかったと思うのですが、その点も絶妙なバランスでひた。
 映画全体の流れが細かいエピソードの積み重ね的なカンジなので、やや"硬い"流れという気もしましたが、それはそれで新鮮な風味があってヨシ!

 個人的に観ていて心地良かったのは、けっして綺麗な風景が出てこないことです(爆)。イマドキの映画は、すぐにちょっと古い町並みなんかを芸術的に美化して撮ってたりしますが、極めて写実的とでもいいましょうか…没個性的な日本の汚い町並みが非常に印象的でした。…いや、ホメてますよ?(爆)

 映画版も非常にオススメですが、松田洋子さんの原作漫画もオススメです。基本的に原作を忠実に映画化してあるワケですが、映画にしかない場面や、原作にしかない場面もあり、それぞれに味わい深いのれす。

 僕は本屋で「赤い文化住宅の初子」を見つけてジャケ買いしたクチです(笑)。「広島弁の美しいひびきで綴られる、ヒロインの半端でない幸薄さとささやか極まりない希望。泣けた。広島弁漫画の金字塔」という、オビにあった吉田戦車氏のオススメ評に興味を惹かれたということもありますが(さしずめ、映画版は"広島弁映画の金字塔"かな。県外の人にとって、広島弁がいまだに「仁義なき~」のイメージしかないのは悲しいトコロです^^;)。
 ぜひとも、次は同じく松田洋子さんの「薫の秘話」を原作に超忠実に連ドラ化して欲しいトコロです。「まほおつかいミミッチ」もアニメ化希望。両方ともマジで。「薫の秘話」なんか、社会に波紋を巻き起こしますぜ、確実に(笑)。

 …ところで、映画版「赤い文化住宅の初子」の出演者に"松田洋子"という名前があったのですが、これって原作者の松田洋子さんなのですかね、やっぱ。どこに出てらしたんでしょう。あそこかなぁ(^^;)?


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Comments

たまたまさっきCSで放送されていたのを見て何気に検索しながら辿り着きました。
私は子供のころから広島弁を全くしゃべれない広島人ですが、この映画を見ながら福山周辺が舞台だということは分りました。
分らない人には多分どうでもいいことなんでしょうが広島弁と福山弁はぜんぜん違います。
もちろん任侠映画の広島弁も実際は存在しません。
いちばん間違いないのは興味無いかも知れませんけどPerfumeのしゃべりですね。
あれはうちの妹と全く同じw

Posted by: ばb | 2010.11.25 at 05:40 PM

>ばb様
コメントありがとうございます。
まったくもって返信が遅くなってしまいゴメンなさい。

たしかに備後のほうなんで違いはありますね。

Perfume、テレビで広島弁しゃべってたりするのですか!? それはぜひ、かわいらしい広島弁を広めてもらいたいです。
任侠モノを知らない世代も、広島弁といえば達川!みたいな感じだったりして、間違ってはいないけど何か腑に落ちなかったりしますから(笑) 。

YouTube - iPadの説明するけぇ、よう聞きんさい。

↑最近だと、「広島弁」といえばコレのシリーズですかねw

Posted by: KEI(ブログ主) | 2011.01.26 at 09:45 PM

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Tracked on 2007.09.11 at 10:01 PM

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