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2007.10.21

沖縄11万人大会|バス運用はどんな状況だったのか?

 2007年9月29日に沖縄で行われた県民大会の会場には、「11万人」(主催者発表)が集まったそうです。

 ところで、こちらのブログ記事のコメント欄に、「路線バスや駐車場と会場を結ぶシャトルバスの他に60人乗りの大型バス500台がチャーターされた」「渋滞で30分のところが3時間かかった」という情報が寄せられています。

 臨時で「11万人」を運ぶという大仕事が行われたのですから、そーゆー状況もさもありなんというカンジがします。

 ですが、よくよく考えてみると、なんだか腑に落ちません。

 まず、沖縄県内に存在する「大型バス」の台数。

既存バス会社の貸切バス、定期観光、予備車の保有台数(平成8年3月現在)

 ソースが古くて恐縮ですが(^^;)、まぁ、2倍になったり半分になったりはしてないでしょうから、目安としては有効かと。
 シャトルバスや路線バスにも60人乗りの「大型」があるのかもしれませんが、上のソースに記載された貸切観光バスなどの中にも「小型・中型」が含まれるでしょうから相殺されることにしておきます。

 ともかく、沖縄県内に存在する大型バスは予備も含めて「600台強」、といったあたりになると思われます。
 そこから500台をチャーターすることは可能でしょうか? 台数的に可能だとしても、実際問題としては疑問が残りませんか?
 
 それと、バスを500台チャーター出来たとして、その「運転手」はどうやって確保したのでしょうか?
 通常の路線バスや臨時のシャトルバスなどを運行していたのですから、運転手の数は限られるハズです。非番の運転手を出勤させるだけでまかなえたのでしょうか?


 次に、「渋滞で3時間かかった」ことについて。

 もしその状況が本当だとすると、せっかく500台のバスを準備してもイマイチ活用できませんね。

 60人乗り×500台では3万人しか運べません。

 チャーターされたバスの利用者が「9万人」いたと仮定すると、往復で「18万人」を運ばねばなりません。
 500台をフルに3往復させねばならない計算になります。片道3時間もかかっていては、3往復はちと厳しいやも。

 もちろん、「渋滞が一番ひどかった時が3時間」なのであって、その他の時間帯は比較的すいていたのかもしれません。
 でも、そうなると今度は、「交通が麻痺していて会場にたどり着けない人が大勢いた」という言い訳が成り立たなくなりますが。


 余談ですが、バス1台の全長を約12mとすると、500台で6000mになります。6kmですね。車間距離が5mだったとしても、「8.5km」ものバスの行列が出来る計算になります。
 車間距離5mというのは渋滞を想定してのものですが、仮に時速40km出せていたとすると、おそらく車間距離は40m程度。その場合、(12m+40m)×500台=26,000mになります。「26キロメートル」ものバスの行列です。壮観!

 ちなみに、那覇中心部から会場となった宜野湾海浜公園までは、片道およそ「10km」(直線距離ではなく実質走行距離)。

 往復で20kmありますし、那覇方面以外からのルートもあるにせよ、もしそーゆー状況(路線バスとシャトルバスと500台のチャーターバスが朝から晩までピストン輸送を続けていた)があったなら、そりゃたしかに交通が麻痺しますね。周辺どころか、かなり広範囲にわたって。
 沖縄は普段でさえ交通渋滞が問題化しているとお聞きしていますが、さぞ大変な一日だったことでしょう。お疲れ様です。

沖縄路線バスどっとこむ

追記:

【コラム・断】「11万人」発表の「歴史認識」(民族学者・大月隆寛)【10/11付】:イザ!

幹線道路の1本が事故で通行止めになり、会場へと続く国道は大渋滞になっていた。

 テレビ朝日が配信するメールマガジン「報道ブーメラン」(ブーメランw)第401号からの引用のようです。幹線道路が一本事故で通行止めになっていたもよん。ああ、そら大渋滞しちゃいますよね。
 タクシーで空港から会場まで行ったテレビ朝日ニュース編成デスク花村恵子さんによると、各バス停には人がごった返していたそうです。ちなみに、花村恵子さんは、わざわざ休みをとって9月29日の大会会場に行ったのだそうです。

 で、このメールマガジンのバックナンバーを自分の目で確認しようとしましたが…

【記事について】メールマガジンのバックナンバーは公開していないのですか。

現在、公開はしておりません。バックナンバー公開の需要は大きいので、将来的には検討したいと考えております。公開する場合は、人員や著作権等の問題などにより、有料化の可能性が高いことをご了承ください。

 世知辛いことに公開されてませんでひた(^^;)。てゆうか、有料化する気満々かよ、みたいな。

大会が始まっても人の波が途切れることはなかった。少しでも発言者の声を聞こうと会場内を動き回る人でごった返している。すれ違う顔、顔。

 このメールマガジンの引用部分で気になった…とういかセコいツッコミをしたくなったのがココ。

 なんですれ違うの?

 発言者の声を聞くためなら、観衆はある程度同じ方向に向かうと思うのですが。
 てゆうか、「動き回る」ことが出来るというのは、どーゆー人口密度だったんでしょうね。

 セコいツッコミでゴメンなさい(^_^;)。

さらに追記:

「60人乗りの大型バス500台がチャーター」の件については、よくよく考えてみるまでもないわけなのですが、もう一、二点ほどツッコミを入れておきたいことがありました。

 あらかじめ「60人乗りの大型バス500台」をチャーターしておくということは、10万人規模の動員を最初から見込んでいたことになります。そうでなければ、それほど多くの大型バスをチャーターする必要はありませんからね(路線バス等は通常通り運行されていたようですし)。

 大会が開催される前、各マスコミが報じた大会参加者の見込みは「数万人」という数字でした(大雑把だな^^;)。これは、各マスコミが勝手に予想した数字ではなく、おそらくは「主催者発表」の数字でしょう。

 当たり前の計算ですが、60人乗りのバスが500台だと、一度に3万人を輸送することができます。

「数万人」と予想していたのなら、500台もチャーターするわけないッス。

 ちなみに、大会前、各紙は「12年ぶりの島ぐるみの大会になる」みたいにはやしたてていたようですが、2006年3月5日にも「3万5000人」(主催者発表)が参加した「県民総決起大会」が同じ海浜公園多目的広場で開催されています。

 ちょwww スルー(^^;)!?

 3万50000人程度の集会では「島ぐるみ」とはいえないのでしょうか。
 あ、そういえば、この2006年の「3万5000人」大会は、実は6000人だったのではないかと報道されていましたね。そっか、各マスコミともあの大会は6000人規模だったと認識しているとゆーことなんでしょうね。一見落着。

 ま、「数万人」ってのが何人だかよく分からないので色々とよく分からないままでふ(個人的には「3万~6万人」程度が「数万人」にあたると思いますが)。

好き。 仲井眞沖縄県知事「15万人、いや、20万人いたかも」

 仲井眞沖縄県知事の発言を信用して、参加者が「20万人」だった仮定してみましょう。そのうち18万人がバスを利用したとすると、往復でのべ「36万人」を輸送せねばならない計算になります。
 60人乗りの大型バス500台が、フルに6往復せねばなりませぬ。すげぇ! バス会社大もうけ(「チャーター」だから無償じゃないですよね。てゆうか公費?)。
(沖縄のバス会社は一社をのぞいて、全て倒産経験があるとゆー経営状況だそうですが、あくちぶに地元のために活動されてるんですねぇ)

 そういえば、「バスが渋滞していて、会場までたどり着けなかった人が多数いた」とゆーようなご意見もあるようですが…

 会場、もしくはその近辺までたどり着いた人が「11万人」いたんですよね?
 何もわざわざ「宜野湾海浜公園多目的広場の中」にたどり着いていなくともかまいません。会場から半径1km以内でもいいですよ。そこまでたどり着いた人が「11万人」いたんですよね?

 それとも、"半径1km以内にすらたどり着けなかった人々"を含めて、「11万人」なのですか?

2008/3/14追記:
沖縄県生活交通確保協議会 陸上交通機関の現状

 平成16年のデータになりますが、沖縄県内に存在する乗合バスは「715台」、貸切バスは「756台」となっています。
 乗合バスはマイカー普及のあおりを受けて減少中、貸切バスは観光客の増加を受けて増加中というのが大まかな傾向のようです。

 定員が60名という大型バスがどの程度の割合いるのか分かりませんが、僕が最初に勝手な予想で挙げた「600台強」という数字は、なんだか多く見積もり過ぎのように思えますね(^^;)。

2008/3/19追記:
■地歴公民科/情報資料室 ●最近の新聞記事より抜粋記事―9月

 うわ、恥ずかし(^^;)。
 実行委員会が用意した無料シャトルバスについては、大会翌日にはすでに情報が出ていたんですね。「35台」だそうで。

35台バス運行 カンパ680万円
本土からも参加多数

 大会を成功させるため,関係者は知恵を絞った。
 実行委員会は,隣接する北谷(ちゃたん)町に計2200台分の駐車場を確保し,会場周辺へのマイカー乗り入れの自粛を呼びかけた。駐車場と会場間で,35台のシャトルバスを走らせた。27日の地元2紙の朝刊に全面広告を出し,会場近くまで行く路線バスの片道無料券を付けた。
 会場には仮設トイレ50個,給水所2箇所が設けられた。救護所には医師や看護師が待機。車の誘導などスタッフは約400人にのぼった。
 カンパには約680万円が集まり,協賛金や95年の大会の実行委から贈られた剰余金を合わせると約1370万円になった。各自治体も支援態勢を取った。宜野湾市は横断幕11本を市内各地と市役所に掲示。経費約20万円はカンパで賄った。
 本土からも大勢が参加。「10万人以上が1箇所に集まり同じことに怒る。すさまじいの一言」と話す金沢市の石川県職員中村照夫さん(57)。休暇で沖縄を訪れていた東京都港区の男性会社員(26)は,連日,地元紙が開催を伝えていたのに興味を引かれて参加。「歴史が書き換えられることに対する怒りを実感した」
 

 ソースは、朝日新聞2007年9月30日朝刊?

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