明石歩道橋事故の技術解析(沖縄「11万人」県民大会との比較資料として)
明石市の総務部防災安全課がまとめた資料です。技術解析とゆーだけあって僕にはよく分からないので、分かる人はよく読みこんでみてください(爆)。
【会場状況】
・会場面積は約114,000平方メートル
・ピーク時の滞留人数は約8万3000人
・夜店のある通路部分の群集密度は7人/平方メートル
(店舗ゾーンとして極限に近い状況)
【混雑の状態と群集密度の関係】
(松本清夫、和泉正哲「建築物に加わる外力及び荷重に関する資料(その7)」
群集が普通の速さで歩くことができる…3人~5人
肩や肘に圧力を感じるが、人と人の間に割り込むことができ、手の上げ下げもできる…7人~7.5人
前方の者は後方から押されて進む(このときの歩行速度は1/2~1/3に落ちる)…10人~11人
押されて身動きできず、前進は不可能…12人前後
押されて苦しい状態…12人~13人
非常に苦痛がある場合…13人~16人
ただし、群集密度(人/㎡)成人男子の場合
【事故発生時の歩道橋上の推定状況】
・滞留人数6400人
・歩道橋全体での平均群集密度は9~10人/㎡
・南半分の密集部分では最大13~15人/㎡
・事故の発生メカニズムは「将棋倒し」ではなく「群集なだれ」
*将棋倒しは密度3~5人/㎡程度でも発生。群集なだれは10人/㎡以上から
…
ちなみに、沖縄県民大会会場の群集密度は、「4人/㎡」となります(会場面積25,000㎡の中に10万人。残り1万人は会場周辺に散らばっていると仮定*)。
*ただし、ステージ部分などを削った会場の厳密な面積は、約20,000㎡といったあたりです。このばやい、群集密度は、「5人/㎡」となりますね。
将棋倒しとか起こらないように、警備の方は尽力されたんでしょう。会の途中はともかく、閉幕直後とかは混雑の整理にてんやわんやだったことでしょう。ご苦労様でした。
(フツーに考えれば、入退場時に群集密度は急激にアップする。つまり、「4人/㎡」を"大幅に"上回ることが予想されますぅ)
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