「11万人説」に対しての疑問
「一部」かどうかという点についてもですが、ここにわざわざ「本土」と付けるのはどうなのかと疑問に思ったり。
それはともかく、「沖縄タイムス」が「心ないひぼう・中傷を浴びせる一部本土マスコミや知識人」と断じたマスコミ・知識人にはどんなのがいたのか見てみましょう。
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■産経新聞
沖縄教科書抗議集会 参加者は「4万人強」 「11万人」独り歩き(産経新聞) - goo ニュース
先月29日に沖縄県宜野湾市で開かれた「教科書検定意見撤回を求める県民大会」の参加者数が主催者発表の11万人を大きく下回っていたことが明らかになった。県警幹部は産経新聞の取材に「実際は4万人強だった」(幹部)と語ったほか、別の関係者も4万2000~4万3000人と証言している。
■産経新聞(秦郁彦)
「【正論】集団自決と検定 秦郁彦 沖縄集会「11万人」の怪」話題!‐教育ニュース:イザ!
どうやら主催者発表は実数の5倍前後になるようだが、このうち無料バスまで出した官民合同の組織的動員や本土からかけつけた人がどのくらいいるのかは知るすべがない。
■産経新聞(大月隆寛)
Yahoo!ブログ - どうせあまのじゃくですよ。 沖縄県民集会の参加人数がどうしたって?
今回の「11万人」公式発表という事態もある意味、かつての「集団自決」と共通の背景で起こったことかもしれない--そんな、そうそう変わりようのないわれらの“ココロの習慣”の水準もまた、真の「歴史認識」の一環として重要なはず、です。
■日本経済新聞
今日の日経の社会面をご覧下さい。はっきりと「主催者発表で約11万人(県警調べ約4万2千人)」と書いています。
■読売新聞
沖縄集団自決 禍根を残しかねない政治的訂正 : 社説・コラム : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
「参加者11万人」と主催者発表の数字が伝えられた。渡海文科相は「沖縄県民の気持ちにどう応えるか」と語った。 しかし、県民大会の俯瞰(ふかん)写真に写っている参加者を1人ずつ丹念に数えた東京の大手警備会社は、1万8000~2万人と指摘している。主催者発表の5分の1以下だった。
■西日本新聞
【西日本新聞】“沖縄ファシズム”の異様さに気付く記者がここにも:イザ!
確かに大会参加者数は、政府関係者によると沖縄県警調べで約四万人という情報(県警は公表を拒否)もある。四万人だったとしても、県民の怒りの大きさを示す数字の意味は揺らがない。むしろ気になるのは、沖縄社会を包む一様な空気だ。
■週刊新潮
本当は1万8179人 11万「沖縄県民大会」
■Will(渡部昇一、藤岡信勝他二名)
11万人集まりました(集めました)part3・・・ - “日本国”の未来を日々憂う委員会 - Yahoo!ブログ
「・・朝日新聞で『11万人の大集会』と報じられましたが、実際にテイケイ(株)の会長がプロジェクトチームを作り、写真を拡大して一人一人塗りつぶしながら数えるという膨大な作業の結果、2万人も満たないということが判明しました」と書いている。
■東京新聞(鎌田慧)
11万人集まりました(集めました)part3・・・ - “日本国”の未来を日々憂う委員会 - Yahoo!ブログ
各紙がヘリコプターから撮影した写真をみても、1万とか2万にしかみえない。事実を認めようとしない。見たくない人には、見えないのかもしれないが、物書きとしての責任があるでしょう。
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ま、色々いますね(^^;)。
にしても、問題の"切り分け"をせずに、この「11万人」説をめぐる論争が行われていることが、どうにも不毛に思えます。
どうポイントをしぼるかは、人によって異なるでしょうが、ここでは次の三つにしてみまふ。
1.本当に11万人集まったのか?
2.集まった「人数」には特別な意味があるのか?
3.集団自決は軍命令によるものだったのか?
「11万人」に疑問を呈する人の多くは、3に関しては無視しているでしょう(僕もおおむねそうです)。あとは、1だけを扱っていたり、1と2を合わせて考えていたりといったところ。
古館伊知郎さんのように、「仮に2万人だったとしても何がいけないんでしょうかね」という発言は、1と2を合わせて考えた…というより、ごっちゃにしているせいで出てきたものでしょう。
同様の発言は、古館さんに限らずよく見かけられます。仮に4万人だとしても何か問題があるのか?とゆーよーなケースです。
1と2を関連づけて考えることは、意義のあることだと思います。
ですが、たとえ「2万人」や「4万人」という「人数」に特別な意味を持たせても、「11万人いたかどうか」とは根本的に別問題です。
僕のばやい、基本的には1の「本当に11万人集まったのか?」のみを問題として追及したいと考えています。
産経新聞 捏造 - Google 検索
朝日新聞 捏造 - Google 検索
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たとえば、「11万人の署名を集めました」と豪語して、政府になにかしらの陳情を行った団体がいたと仮定します。
ところが、署名は巧妙なコピーなどで水増しされており、「実際に署名していたのは2万人でした」とゆーことが発覚したとしましょう。
さぁ、この署名、どう扱うべきでしょうか?
「2万人とゆー多くの人間が署名したのは事実なのだから、陳情は有効である」とゆー意見も出てくるでしょう。
個人的には、そんな意見には賛成しにくいですが、理屈としては理解もできます。
しかし、問題は、「陳情の有効性」についてだけではないハズです。
「署名人数水増し」という捏造を行った団体に対しては、非難を向けるべきです。コトの善悪とか署名の実人数などは免罪符とはなりえません。
「署名したい人全てが署名できていたわけじゃないので捏造にはあたらない」「サイレントマジョリティを考慮して11万人とカウントすべきだ」といった言い訳で擁護できますか?
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たとえば、お店で品物をカバンに入れて、レジを通らずに出てしまった人がいたとします。そして、店を出た後で店員に取り押さえられたけれども、「今からお金を払うから万引きじゃない」と言い張る。
こういった開き直り行為をする人には二種類います。自分のその行為を犯罪だと認識している人。そして、もうヒトツは、自分の行為を犯罪だと認識していない人です。
「今からお金を払うから万引きじゃない」と言った時点で、店側でなく、自分のほうが「被害者」に切り替わっているのです。
たとえとして飛躍しているので、沖縄県民大会とくらべるのはちとアレですが、同じような心理を見ることができるように思います。
「11万人でなかったからって、何か問題があるの?」
この↑質問に違和感を感じない人は、幸せでしょうか? 不幸せでしょうか?
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