少子化社会と向き合う
吉村智樹さんと仲間たち編著の「VOWやもん!」を読んでいて、ふと考えさせられる内容の載っていたページがありました。(他のページにぜんぜん内容が無いというイミではないですよ^^;)
「復活幼稚園」のページ(P.122~P.123)。
幼稚園が減ってしまったため人口の多い都心部に入園希望者が集中してしまい、「子供が少ないのに(いや少ないからこそ)満杯で入園できない」待機児童が溢れるという矛盾が生じている。
こーゆーの、働く女性から不満としてよく聞く話なんですよね。
職場の近くに幼稚園も保育園も無く、離れたところに預けざるをえない。しかし、どこも満杯。やっと入れられても、朝6時から預けたり、夜8時に迎えに行ったりなんて出来ないから、仕事に支障が生じる。
なんかね、最近道路作る財源がどうのこうのというハナシもありますが、その金で地域に幼稚園を作ったほうが将来的にええんじゃないかとか思ったり。(用途が違うとか細かいハナシは抜きにしてでスね^^;)
外環道路の事業費は市川市内10キロだけで高速部9,700億円、一般国道部4,500億円と、現時点の試算で既に合計1兆4千億円を突破
1兆円あれば、いくつもの幼稚園を何十年にも渡って運営できると思うワケで。一般道路でさえ、1キロ作るのに数十億円。道路計画を1キロ縮めれば、数十億円が浮くワケですよ(注:ここらへん、もののたとえですからツッコミ不許可w)。
少子化を憂えつつも、どうしてこうイビツな社会になっていくのか不思議でなりません。
VOWの中の少子化ネタに反応してしまったのは、昨年末頃に出された、自転車安全対策のニュースが気になっていたからです。
たしかに、子供を自転車に乗せて二人乗り三人乗りして走るのは危ないです。
だから、そこんところの規制を厳密に適用していく。
なるほど、理にかなっています。
しかし、それをやっちゃうと、ますます少子化に歯止めがかかってしまいます。
二歳差くらいで二人のお子さんを抱えた主婦は、いったいどうすればいいのでしょうか? 二人子供を生みたいんなら、子供が自分で自転車に乗れるまで10年は間を明けろってか?
極端にいえば、「自転車に同乗させられる幼児は一人まで」というルールは、「一人っ子政策」だともいえるんじゃないかと。いや、極端過ぎですが(爆)。
なるほどくん、発想を逆転させるのよ!
え? ああ、そうだね。
自転車は二輪→安定が悪い
ならば四輪だったらどうですか、御剣検事…じゃない、奥さん!
いえ、まあ、別に三輪でもいいんですけど、ここで問題にしたいのは、行政ではなく、自転車メーカー側の姿勢。
たとえば、リヤが三輪の自転車は昔からありました。正直ダサダサ。主流にはなりきれませんでした。
ですが、もし、三輪や四輪でデザイン性の高い自転車(それを自転車と呼ぶかは知りませんが)があったとしたらどうでしょう?
僕が言いたいのは、そこに商機があるんじゃないか、っつーコトです。
子供を二人乗せても安定している四輪自転車(なおかつ誰もが欲しくなるような機能的でデザイン性の高い商品)があれば、法律の壁も捻じ曲げ突破できるんじゃないかと。
たんに自転車を四輪にするだけでは起爆剤にはなりません。iPodなどのように、既存の製品カテゴリに属しながらも、そこからさらに新カテゴリを創出するくらいのインパクトのあるデザイン性や性能が必要です。
ですが、それを実現すれば、新しい市場が開けるワケであり。
少子化の責任を政府の無策などとなじるだけでは、あまりにも考え方が後ろ向き過ぎます。
民間の努力で変革できる部分を見つけるべきなのれす。
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これらは一例ですが、「哺乳瓶」や「紙おむつ」といった定番アイテムが社会にもたらした変革に思いを馳せるべきです。
こういった「便利グッズ」が、少子化に対してどれほど大きな歯止めになっていることか。その効果にはすさまじいものがあるハズです。
少子化のハナシではありませんが、映画「トゥルーマンショー」に気になるアイテムが写っていました。駐輪場のバー(棒)です。
日本の駐輪場ってぇのは、何のデザイン性も無いワケですよ。駅前にあっても見苦しいだけ、みたいな。ごちゃごちゃしたゴミ捨て場のような駐輪場を敬遠して、路上駐車してしまう人も多いことでしょう。
しかし、映画「トゥルーマンショー」で見たのは、波打つようなバーの造形が美しく、しかも機能的だったのです。
「そこにデザイン性はいらないだろ常考」みたいなモノであっても、少しカタチを変えるだけで利用されるようになったりもするワケで。
個人的にはいわゆる「ヨーロピアンデザイン」とか苦手だったりもしますが、それでも、"これは…!"と目をみはるモノに出会うことも多々あります。
少子高齢化問題…
なんもかんも政治家のせいにしてしまうのもアリでしょうが、俺ら自身に出来ることもたくさんあるんじゃないでしょうか。
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