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2008.02.24

今そこにある食料危機

「中国産ギョウザ問題」、中国側が犯人をでっち上げてハイ終了☆かと思ってたら、「我々が最大の被害者だ」とか言ってしまって、現在、収束の見通しが立たない状況のようです。
 逆に収束状況を勝手に想像してみるなら、「これからの我々の頑張りにご期待ください♪」と、日中両国が声を合わせて言い出しそうかなぁとか思ったりも。

@niftyNEWS@niftyJT、中国企業への冷凍食品の生産委託解消を検討(読売新聞)

 中国製冷凍ギョーザの中毒事件を受け、日本たばこ産業(JT)が中国企業への冷凍食品の生産委託を解消する方向で検討していることが、23日わかった。

 品質管理を徹底して再発防止を図るため、JTと子会社の加ト吉の中国工場に生産を集約する方針だ。

 そんな中、今日出てきたのは、JTが中国メーカーへの生産委託を解消するというニュース。

 どちらにしろ主たる従業員は中国人なワケなので、日本のヒステリックな消費者層が納得する処置にはならないでしょうが、中国政府が丸がかえの企業よりは風通しが良いハズ。その分、日本の消費者からの支持を回復するネタにはなるでしょう。

 で、気になるのは、今後の日本の食料の危機管理のこと。

 中国からの食料輸入は全てストップすべきだという声もあるようですが、さすがにそこまではやり過ぎではないかと。アメリカから輸入したピザから毒物が検出されたからって、アメリカからの食料輸入を全部止めろ!ってのはさすがに行き過ぎですよね。

 まあ、中国の場合は「実績」があり過ぎなので、同レベルで比べるのは他国に失礼だ!という意見を否定できないわけなのですが(爆)。

 それはそれとして、ヒトツ確認しておかなきゃなんないのは、人のコトより、自分のコト。
 自分の国の「食料調達能力」のコトです。

 これは、たんに国内で食料を調達する能力という意味もありますし、日本の企業が海外から食料を買う能力という意味も含めています。

 国内では山間地域の農村などはさびれていく一方。川からはとっくの昔に漁師が消え、海の漁師も高齢化し後継者不足に悩むばかり。
 国内の大企業は、日本国内の加工食品メーカーが欲しがっている穀物や魚・農産物などを、「高く売れるから」という理由で海外の企業に売りさばく始末(たとえば日本のパンメーカーが小麦が欲しいと言ってるのに、小麦を扱う会社が海外に売ってしまえば国内のメーカーには供給できない、みたいな)。日本国内に売る分は、余りモノか、海外で高く売れない二級品。
 国内の大手小売は、安い商品を提供することが消費者のためだと喧伝して、世界情勢を尻目にさらに値下げを食品メーカーに強要する始末。

 大手だけならまだしも、ヒステリックな風潮の中、「中国産原料は絶対悪」として、中国産原料が入った全てのものを排除しようとする動きが、学校給食・大手ファミレスなどを筆頭に多数出てきているのは周知の通り。

 でもね~、色々な食品や薬などに使われているビタミンCは中国産が多いだとか、お魚の切り身も原産地が中国ぢゃなくても、切り身への加工は中国でやってたりしますし、そもそも、自分達の着ている服や使っている機材が中国製だったりしませんかね。

 中国製品はできるだけ避けたいですけれど、日本自身が「食料調達能力」を十分持っていないと、なんかドえらいことになっちゃったりするかもしれませんにょ。

 海外から買えば100円で市場に提供できる。同じものを日本国内で調達すれば150円。
 消費者は100円のものを選ぶでしょう。海外から輸入した会社も100円のものを売るほうが業績が伸びるワケです。いや、90円、80円のものを売ったほうが消費者に喜ばれます。

 なんかアレね。
 みんなが賢明な選択をしたハズなのに、終着点はどうにもならない泥沼だった、ってカンジ。

 どっかの都知事が全ての原料に原産地表示を、とか言ってるみたいですが、ムリでしょう。
「製造年月日」の義務化を、みたいな声もありますが、それこそ意味の無いハナシ。ペットショップで小鳥を買ってきた場面を想像してください。その小鳥の誕生日を設定するとしたらいつでしょうか? 卵が生まれた日なのか、孵化した日なのか、それともペットショップから買ってきた日なのか。学術的には定まっているハナシなのでしょうが、つまりはお上次第。かつてのように、午前0時を境にした製造時間の攻防が巻き起こったりしかねません。

 日本国内でも、多くの食品メーカーが中国人留学生を雇用(あ、「雇用」じゃないんでしたっけ^^;)しています。コスト削減だったり、日本人従業員を確保できないせいだったり。
「中国産品・中国人は信用できないから国産だ!」と息まいたところで、日本国内で生産に携わっている人間が全て中国人になったいたり、なんて時代が来ぬとも限らぬぜよ。外国人参政権を導入しようとしてる人間も多いみたいだしw

 ともかく、ネトウヨ気味のわたくしめではありますが、今回のギョーザ事件に関してはソフトランディングが望ましいとか思ってしまっちゃったりしてるワケです。

 中国やらインドは食品輸入国に転じている状況だとか聞いています。それでも、大きな生産能力を持っている国であることに間違いはありません。世界の総人口は増え続け、豊かになる国も多くなっていくでしょう。
 日本が、22世紀には食料を8割くらいは自給できているといいなぁとか思ったりもしますが、それはムリでしょう。では、不足分を他の国から輸入できているとゆー具合に楽観的に想像できるでしょうか?

 根拠はないですが、ビミョーに暗雲がただよっているよーな悪寒を吹っ切ることが僕には出来ません。

 伝え聞くところによると、今年来年あたりは製麺メーカーがヤバいらしいです。
 小麦値上げ→利益圧迫→赤字化→オワタ、ってな具合。

 周知のように、多くの加工食品では、原材料の値上がり分を小売価格の値上げでカバーするのではなく、量目変更…つまり、1パックあたりの重量を減らすことでカバーしていたりします。ズルいようですが、ここにも大手小売の力が働いています。
 で、パンやらギョーザやらウインナーとかなら、小さくすることは可能です(すでに限界まで小さくしちゃったトコもあるそうですが)。

 しかし、麺はそうはいかないんだぞ、と。
「一食あたり」の量を減らすワケにはいきませんから。

 でも、「賢い主婦」は、「値上げしない麺」を買っちゃうんでしょうね。
 当然の選択といえばそれまでですが、なんだかなぁ~(^^;)。

 国内のメーカーがつぶれても、それを引き継ぐのが国内のメーカーならまだしも、中国生産に依存することでヤリクリしてきてるワケで。

当サイト内関連エントリ:
好き。 今そこにある食料危機の芽

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Tracked on 2008.03.06 09:27 PM

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