映画「靖国 YASUKUNI」 観るべきか観ざるべきか
今朝の中国新聞には、映画「靖国」だかなんだかについての読者様からの投稿が掲載されてました。
「最近の映画はみんなヒモつき(国から助成金をもらって作ってる)。そんなんで言いたいことが言えるわけねぇべ」ってカンジのモノ。
しごくまっとうなご意見。
で、今迷ってるのが、「靖国 YASUKUNI」を観るべきか、スルーすべきかという問題。
広島の映画館でも上映する予定だそうなので、実際に観てから、ネタバレバレバレのエントリを上げるつもりではいます(まあ、ドキュメンタリーですし、ネタバレとか、そう気にせずともよいのかもしれませんが)。
観たい人がより観たくなるようなエントリが書けたらいいな、と。
そして、観たくない人がより観たくなくなり、観たくないけど内容を知りたい人が観なくてもすむようなカンジになるといいな、と(爆)。
・映画「靖国」は靖国神社と出演者に正確な手続きを得ず撮影 ~放映の権利がないのは当然である~|アジアの真実
ただ、上記のブログに書いてある、「政治介入だの表現の自由だのを語る前に、そもそも放映する権利すらない」という意見にも、うなずけてしまうんですよねぇ。
「いい映画か悪い映画か、観てから判断するべき」という意見は正論のようではありますが、「一般公開できる映画かどうか」ってぇのが、前提条件としてあるわけで。
(ムーアたんが、「ボーリング・フォー・コロンバイン」でチャールトン・ヘストンから許可を得たのかどうかふと気になりましたが、まあ、訴訟大国(?)アメリカですしたぶんとってるのでしょう。たぶんw)
まあ、上映まで間があるので、もちっと悩んでみるお。
数年後航空自衛隊のパイロットを主役にした「ベスト・ガイ」と云う映画が完成したが、上映に協力してくれた映画館は少なかった。
お国を守ってくれてる人たちに感謝を。
2008/4/25追記:
ZAKZAK 映画「靖国」マーケティング手法に問題アリ
ズバリ、映画「靖国」は“三流作品”だ。見てもいない輩が、ステレオタイプな発想で、表現の自由を守れ、と居丈高にリベラルを気取るが、まずは“映画の質”と作家としての李監督の力量を語るべきだ。
自称左翼(?)の出版プロデューサー高須基仁氏による寸評です。映画「靖国」はドキュメンタリーとして三流だそうです。観るかどうか迷っている方の参考になるでしょうか?
なるへそと思ったのは、この作品のマーケティング手法についての指摘。
8月15日、国会議員の靖国参拝は、メディアや“右翼”も“左翼”も百家争鳴状態になる夏の風物詩だ。こうした混乱に乗じてうまい商売、つまり「PR」をもくろんだ配給会社と広告会社は、右翼っぽい週刊新潮と左翼っぽい朝日新聞の間を上手に泳ぎ渡り、果ては与野党の一部議員に舌戦を促し、映画をヒット作にしようと計画した。
まさに靖国問題を手玉にとったマーケティングだ。
しかし、その着地は、思いがけず大きなうねりとなって、あたふたと怯え、ひるんでいるのが今の姿だ!! 結果、李監督は身の危険を感じてか、既に日本を脱出した。まさに敵前逃亡!!
「靖国問題を手玉にとった」「マッチポンプ的マーケティング手法」が、混乱をより大きくしてしまった面は、たしかに否めませんよね。
ドキュメンタリーだからといって、公正公平な視点の作品だとは限りません。それはそれでオッケーだと思います。予断と偏見を与えない映像を作るなんてほぼ不可能でしょうし、対立する双方の意見をまったく同じ分量で両論併記なんてする必要はありません。
問われるべきは、作品のクオリティとPR手法。
日本国民の税金を投じて作られた作品(馬から落馬的表現?)のクオリティが低く、PR手法に問題があるのならば、批判を浴びても仕方ないと思うんだお。
ZAKZAK 映演労連が「靖国」めぐり文化庁に再度の面会要請
ドキュメンタリー映画「靖国 YASUKUNI」の上映問題で、一般公開前に国会議員向け試写を仲介したとして文化庁を批判している映画演劇労働組合連合会(映演労連)などは23日、「上映妨害のきっかけを自ら作ったにもかかわらず、まったく反省もない」として、3週間以内に面会するよう求める文書を同庁に出した。
税金を使ってモノを作るならば、その内容をチェックするのは政治家の大切な仕事の一つではないでしょうか。
まあ、これがハコモノやダムなどの建設なら批判は少なかっただろうとは思います。
すでに決定されているダムなどの建設計画を政治家がチェックし、その結果、建設の中止や規模の縮小が行われたってぇんなら、むしろ一般ぴーぽーからは拍手喝采されたり、みたいな。
映画とかだと、事前検閲だなんだと反発も起こってきやすいワケで。
つまりはアレですよ。横槍が入るのを嫌うのであれば、税金をあてにして作品を作るなと。
ちょっと前に公開された「日本人の税金3000万円が投入された反日映画」です。
なので、オススメするのははばかられますが、まあ、「サンプル」として一度見ておくのも、悪くない選択だと思いますので、消極的にオススメしておきます。
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