庁舎は全面禁煙。でも議員は喫煙OK。「議員特権」万歳♪
今朝の中国新聞を見ると、各市の庁舎などでは禁煙が進んでいるものの、議員控え室は例外扱いで、灰皿が設置されて喫煙できる状態が続いてるとの記事が掲載されていました。
広島県廿日市市議会の喫煙議員に質問したところ、「議員特権」だからいいのだ、との返答があったようです。
廿日市市の議員さんは30人いるようですが、どなたが「議員特権」があるから喫煙してもいい、なんて発言をされたんでしょうね。
で、以下、各地の同様の件。
二○○三年度から庁舎内での全面禁煙を実施している北広島市役所で、市側からの協力要請にもかかわらず、市議会の正副議長室がこの春まで一年半にわたって一部市議の「喫煙所」になっていたことが分かった。三月からようやく自粛したものの、市民の目の届かないところでこっそり、という一部市議の行状に市民も厳しい視線を送っている。
約10人ほどの市議が全面禁煙の庁舎内でこっそり喫煙していたそうです。
北広島市議会には24人の議員さんがいらっさるそうですが、2005年のニュースなので、2009年時点と顔ぶれは一部異なるかもしれませんかね。
当時も同数の議員さんがおられたのだとすると、どう考えるといいのでしょうか。議員さんの喫煙率が約50%とすると、喫煙議員さんは約10人。全面禁煙の庁舎内で喫煙していた議員さんは約10人。喫煙議員さんのほぼ全員が決まり事を守っていなかったということでしょうか?
議会棟に喫煙室をつくってくれれば、控室で吸うことにはこだわらない
実は県庁内には今でも公然とたばこが吸われている部屋が8部屋ある。そのうち7部屋が、県議会の野党会派の議員控室だ。 (中略) 一方、萩原清議長はこれまで、「議員控室の使用方法は自主判断に委ね、各会派の責任において対処している」として、知事の要請を拒否し続けている。1日に2箱は吸うという萩原議長は「やめられるものならやめたいが、吸わないとイライラして能率が下がる。議会棟に喫煙室をつくってくれれば、控室で吸うことにはこだわらない」としたうえで、知事の方針について「県民の半分近くは喫煙者で、それを認めるのもリーダーとして必要な姿勢だ」と指摘する。
萩原清さんのおっしゃる「議会棟に喫煙室をつくってくれれば、控室で吸うことにはこだわらない」といったあたり、経費をかけて喫煙室を作っても、非喫煙者も使う休憩室での喫煙が野放しになりがちなことも民間企業でも多いと思うので、いまいち信用できないカンジです。
2005年のニ長野県のニースのようですが、はたして今はどうなっているのでしょうね。
東大阪市は庁舎17階以下の「行政棟」を全面禁煙としながら、18~21階の「議会棟」内の議員控室、相談室などは喫煙可能。「これまで議会で議論されてこなかったから」(議会事務局)というのが理由。「控室は各会派の判断」(寝屋川市など)、「議長の許可があれば、議長室、会派室、議員控室で喫煙可」(太子町)という例もあった。
「控室は各会派の判断」ってのは定番の理由づけっぽいですかね。
スポーツ内科医の日記 : 滋賀禁煙市民フォーラム アピール文
4.滋賀県庁の庁舎内が今年4月1日より禁煙になりました。(中略) 5.滋賀県議会は庁舎内に議場や会派控え室がありますが、全面禁煙が適用されていない
どうしてどこも最後に残っているのは「議員向け喫煙場所」なのでしょうね。「一般職員向け喫煙場所」が最後まで残っていた、というのならまだ話は分かるような気もするのですが。
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