鞆の浦架橋問題〜「歴史」は過去だけじゃない。これから造るものも「歴史」
橋を作っても、街中の道路事情の悪さは変わらない。
下水道が未整備なのは架橋と関係無い。
住民のことを考えるのなら、今の街路を活かした改善を考えろ!
昨年、ヨーロッパに初めて行ってきたのですが、なんか圧倒されることが多かったですね。世界遺産とかもうね、鞆とか尾道程度でアレらと同レベルに認定しろとか…どうなのかと。
江戸時代の面影が…とかヌルいヌルい。
その程度の歴史遺産で「完成」と考えてどないする。
鞆の町の歴史はこれからも、まだまだ積み重ねられていくのですぞ!
で、何が言いたいかとゆーと、ひとまず、残すべきモノと変えるべきモノをよくよく考えて町づくりをしていくべきでわないかと。
鞆の町で残すべきものは何なのか、変えるべきものは何なのか。
残すべきは港湾のたたずまい。これは間違いない。
このエントリのタイトルは架橋賛成っぽく読めるかもしれませんが、僕的には架橋は絶対反対。
今でもかなり損なわれていますが、海岸周辺にしろ街路にしろ、基準を作って調和した再生を行うべきです。
江戸時代のものがすでに失われている部分にしたって、好き勝手に開発していいわけぢゃない。
でも、車が頻繁に往来する昨今の事情に合わせて、変えるべき部分はあるかもしれない。
江戸時代の建物だから壊せない、みたいなハナシとかよく聞きますが、上にも書いたようにそのくらいの歴史で満足してどないする。元々耐久年数が短くなりがちな木の家々。「残す」一択だけでは限界がある。岩国の錦帯橋やお伊勢さんのように全体を造り直すことや、白川郷などの茅葺き屋根のようにふきかえることも歴史を積み重ねる行為のヒトツ。
町の"基礎"というかコンセプトさえしっかりしていれば、これから何年たとうとも、鞆が鞆であり続けられるのでわないかと。
これから先何百年も続く(だろ?)鞆の町。今が完成じゃない。これからいかに積み重ねる努力を続けるか。それが歴史の重みになるんでい!
まあ、福山のベッドタウンや埋め立て地の一角になりたいんなら、歴史の重みなんていらないでしょうけれど。
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