「でろでろ」読破して(`・ω・´)シャキーン。「はじめの一歩」91巻で(´・ω・`)ショボーン
『でろでろ』(押切蓮介)全16巻を読破しました〜。
いやぁ、なんつーか、この"世界"を堪能できたという充実感がありました。耳雄や留渦ちんと共に生きて成長できた感じというか。
なにげに第2巻の巻末の多田克己さんの解説が秀逸でした。アキバの燃え萌え冥土話も面白かったですが、柳田邦男センセの「多くは信仰が失われて、零落した神々の姿が妖怪である」ってハナシが、かなり『でろでろ』の本質を突いているように思われました。
『でろでろ』に登場する妖怪等は、少し見方を変えれば、まさに「神」と呼ぶにふさわしいモノがたくさん出てきます。100話の「エアメール」で出てきた「妖怪きびすがえし」の「迷い人のテレビ座席」ってぇのとか、善悪を超越した怖さがあったりとか。193話の「タタミガミ」とかも、神的要素が詰まってるカンジ。
まあ、それらのことは置いといて、押切作品でお馴染みの「黒髪美少女」が一番恐ろしい妖怪でもあり、神でもあるナ…とか思ってみたりw
『猫背を伸ばして』を読むと、たんに押切蓮介さんの"どストライク"ってことのようですが、まあ、同感。黒髪でロングでクリアなカンジの美少女がヨイですよヨイですよ。
世間の女の子は「軽い感じがイイのー」みたいに、ちょっぴり髪を茶色くしたりするのが当たり前になってますが、鬱陶しくて重い感じの黒髪と、黒々とした目ん玉にもっと活躍の場を与えてあげて欲しいのココロです。
技量的には、まだまだ荒削りなカンジではありますが、至福の漫画体験を味わわせてくれた『でろでろ』には大満足。
で、技量的にはハイレベルなカンジですが、非常にがっかりしながら読んだのが、『はじめの一歩(91)
』。他国のナショナルチャンプ総なめ編(?)が始まってから、かなり展開が怪しくなり、90巻でこの91巻の惨状は想像できてはいましたが…
これはヒドい。
なんか、一歩くんのこれまでの戦い全てを否定されたような気分です。
虎のような千堂さんや、狼のようなヴォルグさん…これは良かった。本当に虎や狼を彷彿とさせるモノを持っていた。
でも、今回の相手のウォーリーは猿を彷彿とさせる…というより、ただのサルです。天才だとか身体能力が優れているだとかいう次元ではなく、別のギャグ漫画のキャラをもってきて一歩をいたぶっているだけにしか見えません。
次巻で大逆転で勝利するのでしょうけれど、すでに一歩は"ワザとカスらせた"パンチをもらっているのですから、沢村戦と同じく、「実質負け」という印象で終わってしまいます。
たいていの試合で一歩が次につながる"何か"を得てきていたワケですが、この試合に勝っても、何も得ることは出来ないでしょう。宮田くんとの戦いで得るハズだったものや、マルチネスとの戦いに必要なモノを得ることも無いワケです。
はやく、もうちょっとマシな路線に戻って欲しいです。
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