沖縄県民大会の意義ってなんなんだろう…
沖縄で開催される県民大会。
その参加者数に対して「本当は○万人しかいなかった」みたいな話が出ていることに対して(当サイトもそっち寄り)、実際に県民大会に参加された方々がブログなどで反論を掲載されたりしています。
しかし、的を射た反論ならともかく、多く見られるのが、「渋滞していて会場にたどり着けなかった人が大勢いた」「帰りに渋滞するのがいやだったから途中で帰った人が大勢いた」「木陰に大勢いた」という報告。
…なんとも貴重な現地のナマ情報です(苦笑)。正直過ぎる(・ω・`)
「膨大な数の人々が、ひとつの場所に、同時に集まる」ことで強い意志をアピールするのが、県民大会の目的ではないのですか?
それなのに、渋滞が怖いから途中で帰った人が大勢いたというのでは、大会の意義が失われてしまいます。
それを分かってらっしゃるのかどうなのか。
「航空写真には5万人しか写っていなかったけれど、途中で帰った人や会場にたどり着けなかった人、木陰にいた人をカウントすれば全部で10万人だ。だからこれは10万人が参加した県民大会だ」
そんな意見。
100点を取れるよう努力したけれど50点だった。でも、100点を取るための努力をしたのだから、これは100点だ。
まあ、気持ちの問題としては理解できなくもないですが、県民大会の場合、「○万人が参加した」という明確な数字の問題なのですから、あまりにも実態とかけ離れた発表は容認できません。
沖縄のこの時期は九州と較べてもかなり暑く、特に日差しは強烈。何度かGW近辺に沖縄を旅行したことがありますが、日焼け止めを塗らずに痛い思いをしたことがあります。
ですから、木陰に避難していた人のことをどうこう言いたくはありませんが(お年寄りや持病のある人、乳幼児などなどもいらっしゃったでしょうし)、それはそれ、これはこれ。
(仮に木陰にいて航空写真に写らなかった人が10000人いたとしましょう。一本あたり5人が隠れるとするならば2000本の木が必要ですが、それだけの本数の木が会場にありましたっけ)
沖縄県民大会が屋外の広場で開催されるのは、大勢の人間が集まっている状態の航空写真を撮るためでもあります。「数」をアピールするための方法としては非常に優れていますから。
木陰にたくさんの人がいたんだと言われても、大会に参加していない人に熱意は伝わりませんよ。
もういっそのこと、次回の県民大会からは、沖縄全土での分散開催にしてしまってはどうでしょうか。体育館や各種ホールなどを利用して200人単位の集会を500個開催するとかですね。それで10万人です。
もしくは、主催者の演説をラジオ放送で流して「130万人が参加した」とでも言えばいいんですよ。
航空写真などのインパクトのある"絵"がとれなくなりますが、渋滞がどうのこうのと言い訳するぐらいなら、その方がマシかもしれません。
200人集会の写真500枚を集めてモザイク画でも作れば、それなりにインパクトのあるアピールになると思います。
当ブログ内関連エントリ:
2万平方メートルの会場に9万人? 4.25沖縄県民大会: 好き。
渋滞のため1万人が沖縄県民大会に参加出来ず: 好き。
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- ツイッターは良くも悪くも、たんなる「さえずり」である(2011.03.12)
- マニフェストは金科玉条…?(2010.06.09)
- 沖縄県民大会の意義ってなんなんだろう…(2010.04.29)
- コンテンツと作者は不可分な面もあるのでわ?(2010.02.12)
- Apple iPad 〜 なにか違う方向も見えてくるような…(2010.01.28)
The comments to this entry are closed.
Comments
何故沖縄県民は今更になってこんな行動に出るのか全然理解できない・・・。
ホントに今回のタイトルどおり。
こんな大会に一体何の意味があるのだろうか。
何故あんな暑い中延々と演説を聞いたりするだけの大会に出るのか・・・。
もう何も変わらないし、なにより自民党政権時代から決まっていたことなのに・・・。
謎だ・・・。
Posted by: | 2010.05.05 07:48 PM
コメントありがとうございます。
県外移設を公約としてかかげた人たちが選挙で勝ったことと関係があるのでしょうかね。そういう政党が勝ってしまったら、今まで基地反対を唱えていた人達としては、それに便乗した行動をとるしかありませんから。
僕は県民大会の意義自体を否定する気はありませんが、日米合意をくつがえし、沖縄県民・沖縄県政を混乱させている民主党や鳩山首相には存在意義を感じません(´Д`)ハァ…
「とてつもなく日本 : 小沢先生、素晴らしいタイミングで辺野古に1500坪買ってらっしゃる。流石は不動産王だ。」
http://awfuljapan.livedoor.biz/archives/51405376.html
まあ、けっきょくは値上がりを期待してか辺野古周辺の土地を小沢一郎さんの意向には逆らえなかったということでしょうか(爆)。
参考:
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20100124-OYT1T00692.htm
>名護市は、日米両政府が1996年に普天間飛行場の全面返還に正式合意後、
>移設先として浮上したが、地元の賛否は受け入れをめぐって激しく割れた。
>97年には賛否を問う市民投票が行われ、反対票が過半数を超えたが、
>98年以降に行われた3回の市長選では移設容認派の候補が勝利した。
>今回は、民主党が昨年9月に政権交代を果たした結果、
>「県外、国外移設」に期待する県民世論が再燃した中での選挙戦となった。
そりゃあ賛否は分かれるわけですが、妥協点に向かって進んでいたハズなのですが…。
Posted by: KEI(ブログ主) | 2010.05.06 12:53 PM
こんにちは
突然大変失礼いたします。
あまりにもふざけたコメントだったもので、
意見せずにはいられないのをご了承ください。
>木陰にたくさんの人がいたんだと言われても、大会に参加していない人に熱意は伝わりませんよ。
何がいいたいのでしょうか?
あまりにも勉強不足ではないですか?
熱意が伝わらないことが意義が希薄とでもいいたいのでしょうか。このロジックでは小学生レベルですよ。
安保と沖縄の基地問題について、勉強しなおしてもらいたいですね。
Posted by: OKI | 2010.05.08 12:00 AM
>OKI様
コメントありがとうございます。
>熱意が伝わらないことが意義が希薄とでもいいたいのでしょうか。
あ、すいません。私の勘違いだったでしょうか?
「熱意を伝えること」が「県民大会の意義」だと思っていたのですが…。
Posted by: KEI(ブログ主) | 2010.05.08 11:20 AM
県民大会の意義は、熱意を伝えること?
「県外・国外移設を訴える・理解してもらう」ことです。
目的は県外・国外移設です。
人数を数えてもらうのが目的ではないんですよ。結果的に9万人になっただけです。
それと、ちょっと旅行したことがあるくらいで、「途中で帰った」という意味について書かないでほしいですね。沖縄の地理的条件や気候を知っている方々なら、どういう意味なのか理解できるのですから。
あなたの家の側に、基地があって、日本の法律で裁くことができない米兵が日常的に地域の子どもたちを襲ったりすることを想像したことがありますか?
難しいでしょうが、頑張って想像されてみてください。
Posted by: OKI | 2010.05.16 03:25 PM
>OKI様
コメントありがとうございます。
「熱意を伝えること」と「県外・国外移設を訴える・理解してもらう」は比較的近い意味だと思うのですが。
ともかく、私の理解が間違っているということは、「県民大会の意義」が希薄だったということのヒトツの証明でもあります。正しく伝わっていないのですから。
>人数を数えてもらうのが目的ではないんですよ。
そうですか? 実行委員会がハッキリと「10万人」という「数字」を目標に掲げていましたよね。
>それと、ちょっと旅行したことがあるくらいで、
>「途中で帰った」という意味について書かないでほしいですね。
たしかにちょっと旅行したことがある程度では何も言う資格は無いかもしれませんね。すみません。
(ちなみに今年のGWも沖縄で過ごしました)
Posted by: KEI(ブログ主) | 2010.05.16 07:24 PM