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2010.07.24

アリエッティありえない(ネタバレあり)

「アリエッティありえない」とか、語呂が良くて韻を踏んでいるつもりで書いてみたけれど、ありえないくらいフレーズとして成り立っていない感じw

 それはともかく、ジブリの新作『借りぐらしのアリエッティ』を観てきました。広島では、なぜか109でかかっていないのが不安点でしたが、感想としては、まあ、ありえないとはいかないまでも、色々とムリがあった感じの作品でした。

 なんつーか、構成が僕的にありえなかった点と、なんつーか"上"(ぱやお?)から「この原作で話ふくらませて一本映画作ってね」と指示が来たけれど、ふくらませることが出来なかった感がありありありーでゔぇるち。

(以下ネタバレやや含む)

 まず、構成っつーんでしょうか、話の流れや演出が根本的にワクワク感をそぎ落としてる感じがしたのが大きなマイナス点。

 映画の開始が少年のモノローグから始まって、たいして絵にもならない町の風景が流れ、なんにも映像が心に響いてこないうちに映画のテーマ曲だかなんだかが流れるという点にダウト。せっかくの曲なのに、何の印象にも残りませんでした。
 僕の持っている音楽CDは8割方が、ゲームや映画のサントラやテーマ曲集です。音楽って本当にいいものだとは思いますが、音楽単体での訴求力ってんですかね、それは僕にとっては若干弱いんですよ。その音楽に物語や映像を付けて、ようやく僕の心に残る感じなんです。音楽の楽しみ方は人それぞれですが、僕の場合、そんな感じ。
 その意味において、アリエッティの音楽は、テーマ曲も含めてひとつも心に残っていません。

 で、もう一つ、物語の構成として"ありえな〜い"と思ったのが、少年とアリエッティの登場の順番。まあ、登場の順番というか、見せ場として用意されていた「かり」との関連。
「かり」の場面では、映像としても「巨大な人間の世界」を強調して映し出していましたが、すでに少年が先に登場して家の様子がさらりと映し出されていたので、大げさなほどに強調された「かり」の迫力が、なんだか白々しく感じられました。ここは、最初は人間を直接には出さず、まずはアリエッティ達の生活だけをアリエッティ目線で描きまくっておくべきだったと思います。隠れ家から「かり場」に向かうワクワク感もスポイルされてましたねぇ。え? なんでそんなに苦労して人間の部屋に向かってんの? さっきからアリエッティがフツーに出歩いてたじゃん…みたいに拍子抜け。
 フツーのカッコの少年とかが出てきた後に、宮崎テイストのファッションのオヤジが出てきた時はすんげー違和感がありました。最初から「かり」のキーワードを前面に出しておけば、オヤジの勝負服にも説得力が出ていたのではないかと。

 ジムシー(笑)も、なんか余計なカンジでしたね。うまく使えばもっと話が広がったんでしょうけれど、とって付けたようなキャラクターで、もうひとつなじんでなかった感じでした。使うなら使え、使わないなら出すな、的なキャラでした。

 お母さんキャラがやたらうるさいおばさんだったのも、ちょっとイマイチなポイント。まあ、宮崎アニメ定番?のどっしり構えて温かく見守ってくれる母親だと、ハナシが回っていかなかったかもしれませんが。

 一番の盛り上がりが、市原悦子家政婦(?)との対決ってのもなんだかなぁ〜という感じ。
 え? なんか画面の中では凄い盛り上がってるみたいだけれど、それに反して置いてけぼりになってるこっちの気持ちの盛り下がり方は何?みたいな。

「人間に見られてはいけない」というキャッチコピーを出しているにも関わらず、映画開始3分とたたないようなうちに、すっかり見られてしまっているのもどうかという感じ。もちろん、見られてしまわないと物語が回っていかないのですが、いくらなんでも早過ぎるんじゃないかと。見てしまった少年も、こびとさんを見てしまったのに、ちょっと目を丸くしたくらいでサラリとスルー。
 中盤以降で「きみを見てもいい?」みたいな感じで初顔合わせをして「きれいだ」みたいに言ってますが、すでに開始早々見ちゃってるわけなんで、なんか白々しい感じでした。

 まあ、色々と批判ばかり書きましたが、退屈せずに最後まで観られる作品ではありました。重苦しくなりすぎず、説教臭くなりすぎず(途中、唐突に生物の絶滅がどうとか話し出した時はどうしようかと思いましたが)、うまくまとめられた爽やかなお話として楽しむことも出来ましたし。

 しかし、これでまた1年とか待たないとジブリの新作が観れないとなると、栄養としての「ジブリ分」が不足しそうです><
 かりに、今年、ジブリの過去作品のセールスやレンタルが好調だったとしても、それはアリエッティに対する欲求不満の裏返しなのかもしれませんぜ>ぱやお

 それはそれとして、ぱやおさんはマニアック過ぐるので、これまでの作品のヒロインは一見かわいくとも、どこか妖怪めいたコばかりでしたが、アリエッティはいい意味でフツーなのでフツーのエロさがありましたw

追記:
わくわくニュース(0゚・∀・) : 「借りぐらしのアリエッティ」興収100億超え 宮崎駿の後継者が確定

 2ちゃん系のコメントで時々、"コレだ!"と膝を叩きたくなる表現をしている人がいたりw

255 : AV女優(dion軍):2010/07/21(水) 01:16:46.62 ID:2bXshXTK
昨日アリエッティ見てきた。
アリエッティは昆虫萌えアニメだと思うんだ。

614 : ソムリエ(dion軍):2010/07/21(水) 05:56:00.27 ID:ZNdAnYlg
平たく言うとゴキブリの擬人化

「アリエッティは昆虫萌えアニメ」は普通?に納得できますが、「平たく言うとゴキブリの擬人化」とかwww いや、たしかにソレだw

 上記二つのコメントを念頭に置きつつみると…

328 : パティシエ(長屋):2010/07/21(水) 01:47:06.56 ID:GEkObHSr
主人公が美少女でなければ即踏み潰されてもそれが納得できるレベル。

 といういささか乱暴なコメントにガテンがいく仕組みw

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Comments

早々に、見に行きましたが・・・
うーん うーん・・・ 印象に残ってる
っと言えば・・・ うーん

そんな感想です。うーん ばかりだ (汗

Posted by: yado | 2010.08.10 at 03:43 PM

>yado様
こんにちは。 yadoさんも観られたのですね。

ちょっと見所がハッキリしなかった印象がありますよね。小人さんが家の中にこっそり住み着いている、という"一発ネタ"の枠を破れなかった…もしくは意図して破らなかったのですかね。
映像が綺麗で、アリエッティや少年の動きや表情、緑色が多い画面も爽やか。良くも悪くも、「毒にも薬にもならない清涼飲料水」という感じでした。

「千と千尋の神隠し」や「ポニョ」を観た直後は、どうにもその"毒物"を消化しきれないでいましたが、「アリエッティ」を観た後では、いまだ脈動を続ける宮崎駿監督の瑞々しい進化にあらためて気づいた次第です。
若いモンにまかせたりせず、せめてあと10年は毎年宮崎監督に好き勝手やってみてもらいたいですw

Posted by: KEI(ブログ主) | 2010.08.11 at 10:19 PM

あ、ちなみに、今回 監督は、違いますよ。
だから新たな新風? 雰囲気?っで、
なんか? なんとなく? 違うのかも?

個人的には、部屋で小人と少年が出会うシーンが
他のシーンより、少し印象に残ってます。

Posted by: yado | 2010.08.11 at 10:58 PM

>yado様
コメントありがとうございます。

あ、監督が違うということは把握しています。書き方が悪くて分かりづらくて申し訳ないです。
「千と千尋の神隠し」や「ポニョ」も悪い評価が比較的多かったように思いますが、今回の「アリエッティ」にくらべれば、作品自体に"凄み"があったなぁと思い返している次第です。

>個人的には、部屋で小人と少年が出会うシーンが
>他のシーンより、少し印象に残ってます。

やはり、少年とアリエッティがからんでいるシーンが、この作品の中では印象に残りましたよね。

Posted by: KEI(ブログ主) | 2010.08.13 at 03:47 PM

やっぱり、判ってましたよね。
なんとなく、そう思ったんですが・・・
あれ? って感じで・・・

やっぱり、少年とアリエッティがからんでいる
シーンがですよね。

余計に言えば・・・ 声も、ちょっと不気味でした。
それも、演出でしょうけどね。


この作品が っと言う意味ではないけど・・・
声優、芸能人使うのも・・・、女優、俳優とかで、
演技も、声も、うまい人とかならだけど、
この辺も・・・ 考え物ですよね。

Posted by: yado | 2010.08.14 at 09:11 AM

遅ればせながらアリエッティをみました。
全く同感です。
いきなり耳をすませばの少年ソックリの人間にアリエッティが見られてしまった時点でガッカリでした。
初めて小人を見た人間たちの反応にも全く共感出来ませんでした。
人間界と小人界を最初からはっきりと別々に描いて、緊迫したかりの途中に見つかってしまった辺りから同じ世界観でいけばよかったのでは?
プロローグのドキドキ感と、エピローグのスッキリ感を取りのぞいた感じの何とも入り込めない作品でした。最後の別れも、お互いにひかれあう要素が少ないままの別れなので、歩み寄る2人が白々しい感じでした。弓を放っても良かったかもしれません。
ただ、アリエッティのキャラは最高です。普通の女の子なかんじと、宮崎アニメらしい行動力のある感じのバランスが良かった。今までのように、確かに可愛くて性格いいけど、こんな女の子おらんやろーってかんじはなかった。それだけにこの作品がこのレベルで終わってしまったのがもったいない。

Posted by: K | 2010.08.23 at 10:56 PM

>yado様

声優はそこまで違和感無かったですかね〜。個人的にはジブリアニメの素人声優(声優としてド素人)さん達もアリかなぁと思ってたりするもんで(^^;)。
トトロのお父さん役の糸井重里とかは、お気に入りです(笑)。

>K様
コメントありがとうございます。

同じ感じでガッカリされた方がいらっしゃって安心しております(^^;)。
同じ家に住んでいるけれど、生活が直接は交わっていないというのがポイントのハズなのに、そこらへんがグダグダですよね。うまくやれば、あのティッシュ越しの対面の場面とか、もっと印象的なシーンになってたと思います。

もともとの原作がどうだったのか知りませんが、「人間の家だろうと庭だろうと好き勝手に走り回るアリエッティ」と「壁の裏に秘密の通路を作って人間が寝静まっている間だけコッソリ忍び込むお父さん」という二つの相反する設定がどうにもケンカしてしまって世界観が破綻しているというか…。

それはともかく、アリエッティ最高!というご意見には賛同いたします。
初めてアリエッティを見たときの衝撃は、まさにキタ━(゚∀゚)━ !!!!!というカンジだったんですよ(笑)。千と千尋やポニョのような変化球ではなく、直球の物語だ…と期待したんですけどね〜。

Posted by: KEI(ブログ主) | 2010.08.24 at 12:46 AM

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