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March 2011の4件の記事

2011.03.22

『はじめの一歩』95巻 これは…さすがに…

 ウォーリー戦でかなり不評を買っていたようですが、95巻の展開もかなりヤバげですね。
 94巻の板垣のオラオララッシュは僕的にはアリだったのですが、そちらも多くの人には不評でしょう。

 いや、不評ですめばいいんですけど、なんかもう、かなりアレなんぢゃないかとか心配したり。

 もちろん、面白くないんなら買わなきゃいいじゃん…ってのは正論ではあるのですが、自分の好きだった漫画がつまらなくなっていくってのは、かなり悲しいわけで。

 人によって意見は分かれるでしょうけれど、僕的には50巻や60巻代に至っても楽しく読んでます。これだけ長く巻数が続いていながら、この面白さ。そして、ゲドーやらウォーリーやらと、なんだか面白くない(僕的には)を繰り広げて、ようやく世界へ!と思っていたら、この95巻ですよ。

 いきなりゲーセンのパンチングマシーン叩いてなんぢゃそらと思わせられました。
 極めつけは、奥さんが身重。…そのネタは伊達さんの時にモウミタヨ。
 上の階級ってネタもゲロ道でもう使ったでしょ。
 試合にかけた悲壮感・相手を偽る手口ってのも、あの九州のタラコのおじちゃんの時に使ったネタ。

 この試合にどんな勝ち方をしようとも、漫画的に「一歩はついに世界へ挑戦するだけの力を身につけた」というハクをつけることは出来ないでしょう。

 各国のナショナルチャンピオン総なめにして世界への切符を手に入れる…という手口は、まあ、それなりに漫画として盛り上がる道筋だったとは思うんですよ。

 このザコが思惑通り「左」をぶちこんでくれば、一歩は「国内卒業」先延ばし。やっぱヘボだったかみたいな。
 このザコをボコボコに一蹴しても、一歩には何のプラスもありません。

 もう次の楽しみは冴木さんと板垣の戦いしかないですね…。

 いつかまた面白い『はじめの一歩』が帰ってくることを願いながら買い続けます。

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2011.03.12

ツイッターは良くも悪くも、たんなる「さえずり」である

 今回の地震の規模の大きさと被害の大きさに驚愕しています。被災地の皆様、知人などが被災された方、の心情を思い胸を痛めております。私自身は阪神淡路大震災を大阪で体験しましたが、今回の地震の「津波」には呆然としました。被災地の方の安全と早期の復興を祈念いたします。

 で、私自身も東北に知り合いや身内もいますし、まだ安否の分からない方もいるので不安な日を過ごしているのですが、twitterを見ていて少し考えさせられたことを書き留めておきたいと思います。
 今現在冷静さは欠いていると思うので(まあいつもそうですが、いつも以上に)、後で見返してみてなんだこりゃと自分で思う可能性も大だとは思いますが、まあ、それがその時の記録ということで。

 twitterを見ていると、色々情報が入ってくる中、公式RTや非公式RTで色々な情報が流れてきます。
 そんな中、「非公式リツイートは控えよう。必要な情報の検索がしにくくなる」や「ハッシュタグそのままの非公式リツイートは控えよう。ハッシュタグのリストが同じツイートで埋まってしまう」、また「震災関連以外のツイートは控えよう。必要な情報が埋もれるし、被災地で充電できない人の携帯電池を消耗させてしまう」といったツイートが数多く流れてきています。公式RTや非公式RTで。

 それぞれ、それなりにもっともだと理解はするのですが、根本的な部分で腑に落ちなかったりします。
 ツイッターは誰でもどこでも簡単に出来る通信手段として普及しているため、今回のような緊急事態において"効率的に有効に活用したくなる心情"は理解できるのですが、「ツイッターに頼る」というのがどうも腑に落ちないわけです。

 ツイッターの特性は、多くの人の発言が単純に時系列で"流れてくる"ことであり、使い方のひとつとして出現した「リツイート」も、今ではツイッターの主な利用法の中に組み込まれています。
 ツイッターの検索機能が貧弱なことと関連しているわけではないでしょうが、基本的には「今なにしてる?」というのがダラダラと意味も無く流れてくるだけです(けなしているわけでなく、ツイッターの魅力や楽しみ方のひとつがそこにあると思っています)。
 同じ発言が意味もなくダラダラとリツイートされて並び、被災情報に並んで、おふざけツイートが出現する。

 良いか悪いかはともかく、ツイッターはそういうもんじゃないかと。

「ツイッターの使い方が悪い人間がいるからそういうカオスな状況になる。それは悪だ」ということではないと思うのです。
 少し語弊がありますが、そういうカオスな状況が「悪」だと言うのなら、それは使い方が悪いのではなく、「ツイッター自体が悪である」、もしくは「ツイッターに有益な情報のみを求めることが悪」のどちらかだと思います。

 昨年あたりに、たしかリツイートで回ってきて目にしたのですが、耳が聞こえない人がツイッターにツイートがずらずらと並ぶのを見て"ガヤガヤと騒がしい"という状況をなんとなく理解した…ってツイートがありましたよね。そういうもんじゃないかと。

 ツイッターとはツイート(さえずり)の集積でしかないということ。ユーザーの努力で有益性を追求することも出来るにせよ、それすらもさえずりの海の一成分。

 同じような発言がリツイートされて流れてくるのは無駄だ…というのは正論ではありますが、そこも含めてツイッターだと思うわけですよ。
 同じような発言が無駄に多く流れてきて目にする機会が多くなる。それが「ツイッターの今」である、と。

 携帯電話やパソコン等でツイッター出来る状況にあり、余計なツイートを受信したくないほど緊急事態であるのならば、ツイッター以外の情報収集手段を探してみるのもいいのではないでしょうか。これは被災地以外の人についても同じことを言えると思います。
 私も阪神淡路大震災に遭っていながら、伝言ダイヤル等の緊急時の通信手段の情報を集めたり、家族や知人、仕事仲間等との緊急時の連絡体制について細かく話し合いが満足に出来ているかといえばそうではありませんでした。
 それが今回の「とりあえずツイッターを見てみた」という自分の行動に関する反省点です。

 もちろん、ツイッターを有益に効率良く使おうという試みを否定するものではありません。
 どれほどの支持を受けたか知りませんが海外のアーティストが行ったツイッターダイイング?みたいに、ツイッター上での発言をある期間止めることで空白を生み出すという手法もあります。今回のような緊急時に、ふとタイムラインを見ると、余計なツイートが消えて数日間地震情報のみになる…まあ、「美しい状態」とは言えなくもないかもしれません。
 個人的には、現在のままで十分そういう「美しい状態」だとは思いますけどね。地震が起きてタイムラインが地震情報一色になり、おそらくもう日がたつにつれ地震関連以外のツイートがじょじょに増えていく。ほとんどの方のタイムラインがおおむねそういう傾向ではないでしょうか?

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2011.03.07

前原さん、辞めなくてもいいとは思うけれど、擁護派が暴走し気味とも思う

 民主党の前原外相が、外国人から献金を受け続けていたことが分かり、けっこうあっさり辞任。
 小さなことを世間やマスコミが叩く風潮が云々とは言いますが、辞める義務は無いんだし(辞めるといっても議員を辞めたわけでもない)、続けるという道を選ばなかったことに若干失望(民主党の岡崎トミ子議員が2001年の選挙の際に外国人から寄付を受けた時もお金返すだけですんだのにね)。風潮を気にして「党へのダメージ」「自身へのダメージ」を最小限に留めるための策と言われても仕方がない部分もアレです。

 それはともかく、外国人からの献金が発覚したことで大騒ぎし過ぎるのもどうかと思いますが、それについてはまだ理解できます。明確に法律に違反しているのですから。

 逆にこれはもう暴走だろうと思うのが、むしろ前原氏を擁護している側。

 民主党の有田芳生議員さんなんかは、悪意をもってやれば他の議員を簡単に罠にハメられるとか言ってたそうですね。こういう意見の人は多いみたい。でも、それってとんでもない外国人蔑視だと思うんですけどね。
「外国人が簡単に悪巧みにのってくれる」というのが前提になってるわけなんだから。

 これに関しては、枝野幸男官房長官の「知っていれば違法だが、そうでない場合、直ちに閣僚を辞めなければならないという問題ではない」というフォローが、前原さんの辞任への賛否と関係なく、それなりに多くの人の感覚に適合しているかと思います。仮に「罠」の外国人献金が発覚しても、議員さん本人が知らないようであれば違法にはならない(なりにくい)と(だいたい、ゼニは贈る側の罪が重くなる。悪意をもってそういう行為をしたら、贈る側のダメージのほうがデカくなる。話は寄付と違うけれど、選挙への投票の見返りに人にお金を渡したら逮捕されます。たとえ数千円程度でも。もらった側はセーフ)。
 まあ、たとえば、知り合いの外国人から何年も連続してもらっているとかだとアウトの確率が高くなりますがw そこらへんはちゃんとケースバイケースで判断することになるでしょう。

 田原総一朗さんなんかはtwitterで、「前原さんはたぶん千件以上の個人献金を受けていると思う。その身元をいちいちあらうのは不可能だし、またそんな事をするのはプライバシーの侵害だ」とか言ってるようですが、なんじゃそらという感じ。
 人数が多くて確認できないからオッケーってw まあ、"故人献金"が許されてる国だし、それもありかもですかね(笑) 。あと、どこまでがプライバシーだか知りませんが、相手に外国人かどうか確かめるのすらプライバシーの侵害? 仮にプライバシーの侵害として法律違反だとしても、政治資金規正法違反にくらべたら軽い罪だろうとは思いますがはてさて(政治資金規正法は外国人の献金を禁じているけれど、献金元が外国人かどうか確かめるのは違法なの? なにその"招いておいてこの橋渡るべからずの立て札設置"みたいなハナシw)。
 ともかく、何のために政治家が税金で秘書とか雇えるのか考えて頑張って頂きたい。

参考:河野太郎公式サイト | 政治資金について

 楽天の政治献金システムでは、日本国籍を持っているか確認を求められるそうです。身元の確認というほど厳密なものではないようですが、田原総一朗さん、これはプライバシーの侵害に当たりますか?w

 江川紹子さんとかもtwitter上で、駐車違反とか程度でいちいち職をやめねばならないの?wみたいな感じで擁護しておられますが、政治資金規正法違反は駐車違反みたいに罰金2万円程度ですむような軽い罪ではないんだから比較対象がおかしいわけで(政治資金規正法違反は罰金50万円以下とか100万円以下。懲役に加えて公民権停止まで規定されている罪)。まあ、重い罪として規定されていても謝ってお金さえ返せば、実際問題として立件したりしないような法律も多々あるんでしょうけれど(民主党に限らず政治家がよくそれを証明してくれていたりw)。

 あと、通名だからチェックが難しいって言われてたりしますが、公表されないことが前提のものならば本名で出せばいい話。今回のことが「余計な誤解」であるなら、なんでその誤解が生まれたのかを考えて欲しい。
(江川紹子さんは「在日の人たちが、なぜ通名を使うことになったのか、まったく理解してない人が結構いるのに驚く」とか書いているけれど、今回の件に限れば明らかに問題のすり替え。前原さんの事務所は在日の方を通名だからといって差別するのですか?)。通名を使う人が多いのが問題と思ったのならジャーナリストとして世に訴えればいい。
 田原さんが言うように、いちいち細かいチェックが出来ないというのならば、細かいチェックが不要な方法があるでしょう。日本人と区別がつかない名前の人も多いでしょうけれど、今も多くの在日の方は明らかに日本人とは違う本名をお持ちのはず(日本名か外国人名かぱっと判断できない名前もあるでしょうけれど)。こんなに大きな誤解が生じてしまったんです。日本に住まわれている多くの在日の方も問題を認識したはずです。お金をともなうやりとりを本名で行わない…それは時にはリスクを生じさせるわけですよ。
 差別は再生産されることが怖い。今回、好むと好まざるとに関わらず、通名を使うことで大きな疑惑と騒動が生じてしまった。自分たちの作った道を歩む者がこれからもいることを忘れてはならないと思います。「日本人の差別が恐いから通名を使う」という意見は真摯に受け止めたいと思いますが、「通名」を使うことで差別が再生産されていることも忘れないで頂きたい。

 それと、忘れてはならないのが「たったの5万円じゃないか」という擁護意見。
 これに関しては、むしろ「5万円」という金額が問題。「5万円」であるからこそ、黒に近いグレーという印象が出てるわけですよ。
 なぜ「5万円」という金額が重要になるか。それは、5万円を1円でも超えると、官報に氏名が掲載されてしまうからです。ようするに、外国人が寄付すると違法だと知っているからこそ「5万円」だった…という疑いがぬぐいされないわけですよ。
 もちろん、「5万円」というのはキリがいい数字なので、ご存知なかった可能性も無くはないですが、知らなかったからといって罪が許される場合とそうでない場合もあるんじゃないかと。

 政治資金規正法を変えるのならば、ここらへんの金額をヘンな数字にして欲しいですね。上限を「4万9000円」とかにすればグレーゾーンはかなりせばまるかも(せばまらないかもw?)。

 それと、前原さんの場合は、「5万円」だけが問題というわけではないですよ。調べがつく範囲で、少なくとも4年間にわたって5万円をもらい続けていたことも問題なわけですよ。
 有田芳生議員さんとかが言ってる「簡単な罠」も、何年も続けて指令を実行してくれる外国人を見つけないと無理ですよ。まあ、彼らからすれば、そういう外国人は日本にゴロゴロといくらでも転がっているということのようですが。
(てゆうか、この違法献金もおそらく時効が3年程度とおそらく短いでしょうから、何年も連続して通名で献金し続けて悪質性を高めてやるぜぇ!ってやってても、3年以上たった分は時効で議員さんが丸もうけになっちゃうのではと危惧(笑) )

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2011.03.06

四日市南署はまだ事件の時の女性を見つけられないのか…

痛いニュース(ノ∀`) : 「泥棒!」と女に叫ばれ警官に制圧され後日死亡したおじいちゃん、財布は自分のものと判明 - ライブドアブログ

三重県四日市市のスーパーで04年2月、女性に「泥棒」と叫ばれ、窃盗未遂容疑で民間人に現行犯逮捕されて翌日死亡した同市内の男性(当時68歳)について、津地検は4日、女性と男性がもみあって奪い合っていたのは男性の財布だったことを明らかにした。

 おじいちゃん…。これ、事件のすぐ後からもうなんかおかしいって話になってましたよね。

はやともの徒然日記: 四日市南署長来訪(8/12)

 2005年時点の遺族の方のブログのエントリ。四日市南署の署長さんが遺族を訪れて、遺族の方から、なぜ「無実」「誤認逮捕」と発表しないのかと問われてのやりとりは興味深くもあり腹立たしくもあり…

「女性が見つかって事実がわからない限りはどうしようも有りません」「無実かどうかを判断するのは検察なので、我々で書類を破棄とか、改ざんは出来ない。ただ追記(書類の追加)は捜査の進展に従い行う」との回答をもらいました。(これも「個人的にはなんとかしなければ行けないと思っているのですが」との注釈付き)

 たしかに、警察自身が、"やっぱり無かったことにします"とは出来ないですね。
 事件としてあげてしまったからには検察の判断を待たねば動けない。
 それは分かります。分かりますが、非常にやるせない。

男性不起訴:私物の財布だったのに 「泥棒」と叫ばれ逮捕 - 毎日jp(毎日新聞)魚拓

津地検四日市支部は同日、時効により男性を不起訴処分とした。

 そして何年もたって、ようやくここへたどり着いた…と。 
 鳩山元首相なんか、不起訴になるまで早かったですよねぇ。

男性の妻(70)の代理人の成田清弁護士は「財布が男性の物ということは窃盗未遂自体が成立しない。事件はなかった」と話した。

「不起訴処分」以外に何かいい名称が無いんでしょうか。犯罪が軽微で起訴せずすませたのも「不起訴処分」、事件自体存在しなくても「不起訴処分」。やるせない…。

 そして、2011年3月6日現在、四日市南署がメンツをかけて探した(よね?)「女性」は見つからずじまい。
 ん? もしかしなくても、事件が不起訴処分で終わっちゃったから、もう積極的に「女性」を探す気は無いのでしょうかね。というより、事件が終わっちゃってるってことは、もはや積極的に…どころか情報を受け付けることも終わっちゃってるんですかね。

 やるせない…。

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