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2011.03.07

前原さん、辞めなくてもいいとは思うけれど、擁護派が暴走し気味とも思う

 民主党の前原外相が、外国人から献金を受け続けていたことが分かり、けっこうあっさり辞任。
 小さなことを世間やマスコミが叩く風潮が云々とは言いますが、辞める義務は無いんだし(辞めるといっても議員を辞めたわけでもない)、続けるという道を選ばなかったことに若干失望(民主党の岡崎トミ子議員が2001年の選挙の際に外国人から寄付を受けた時もお金返すだけですんだのにね)。風潮を気にして「党へのダメージ」「自身へのダメージ」を最小限に留めるための策と言われても仕方がない部分もアレです。

 それはともかく、外国人からの献金が発覚したことで大騒ぎし過ぎるのもどうかと思いますが、それについてはまだ理解できます。明確に法律に違反しているのですから。

 逆にこれはもう暴走だろうと思うのが、むしろ前原氏を擁護している側。

 民主党の有田芳生議員さんなんかは、悪意をもってやれば他の議員を簡単に罠にハメられるとか言ってたそうですね。こういう意見の人は多いみたい。でも、それってとんでもない外国人蔑視だと思うんですけどね。
「外国人が簡単に悪巧みにのってくれる」というのが前提になってるわけなんだから。

 これに関しては、枝野幸男官房長官の「知っていれば違法だが、そうでない場合、直ちに閣僚を辞めなければならないという問題ではない」というフォローが、前原さんの辞任への賛否と関係なく、それなりに多くの人の感覚に適合しているかと思います。仮に「罠」の外国人献金が発覚しても、議員さん本人が知らないようであれば違法にはならない(なりにくい)と(だいたい、ゼニは贈る側の罪が重くなる。悪意をもってそういう行為をしたら、贈る側のダメージのほうがデカくなる。話は寄付と違うけれど、選挙への投票の見返りに人にお金を渡したら逮捕されます。たとえ数千円程度でも。もらった側はセーフ)。
 まあ、たとえば、知り合いの外国人から何年も連続してもらっているとかだとアウトの確率が高くなりますがw そこらへんはちゃんとケースバイケースで判断することになるでしょう。

 田原総一朗さんなんかはtwitterで、「前原さんはたぶん千件以上の個人献金を受けていると思う。その身元をいちいちあらうのは不可能だし、またそんな事をするのはプライバシーの侵害だ」とか言ってるようですが、なんじゃそらという感じ。
 人数が多くて確認できないからオッケーってw まあ、"故人献金"が許されてる国だし、それもありかもですかね(笑) 。あと、どこまでがプライバシーだか知りませんが、相手に外国人かどうか確かめるのすらプライバシーの侵害? 仮にプライバシーの侵害として法律違反だとしても、政治資金規正法違反にくらべたら軽い罪だろうとは思いますがはてさて(政治資金規正法は外国人の献金を禁じているけれど、献金元が外国人かどうか確かめるのは違法なの? なにその"招いておいてこの橋渡るべからずの立て札設置"みたいなハナシw)。
 ともかく、何のために政治家が税金で秘書とか雇えるのか考えて頑張って頂きたい。

参考:河野太郎公式サイト | 政治資金について

 楽天の政治献金システムでは、日本国籍を持っているか確認を求められるそうです。身元の確認というほど厳密なものではないようですが、田原総一朗さん、これはプライバシーの侵害に当たりますか?w

 江川紹子さんとかもtwitter上で、駐車違反とか程度でいちいち職をやめねばならないの?wみたいな感じで擁護しておられますが、政治資金規正法違反は駐車違反みたいに罰金2万円程度ですむような軽い罪ではないんだから比較対象がおかしいわけで(政治資金規正法違反は罰金50万円以下とか100万円以下。懲役に加えて公民権停止まで規定されている罪)。まあ、重い罪として規定されていても謝ってお金さえ返せば、実際問題として立件したりしないような法律も多々あるんでしょうけれど(民主党に限らず政治家がよくそれを証明してくれていたりw)。

 あと、通名だからチェックが難しいって言われてたりしますが、公表されないことが前提のものならば本名で出せばいい話。今回のことが「余計な誤解」であるなら、なんでその誤解が生まれたのかを考えて欲しい。
(江川紹子さんは「在日の人たちが、なぜ通名を使うことになったのか、まったく理解してない人が結構いるのに驚く」とか書いているけれど、今回の件に限れば明らかに問題のすり替え。前原さんの事務所は在日の方を通名だからといって差別するのですか?)。通名を使う人が多いのが問題と思ったのならジャーナリストとして世に訴えればいい。
 田原さんが言うように、いちいち細かいチェックが出来ないというのならば、細かいチェックが不要な方法があるでしょう。日本人と区別がつかない名前の人も多いでしょうけれど、今も多くの在日の方は明らかに日本人とは違う本名をお持ちのはず(日本名か外国人名かぱっと判断できない名前もあるでしょうけれど)。こんなに大きな誤解が生じてしまったんです。日本に住まわれている多くの在日の方も問題を認識したはずです。お金をともなうやりとりを本名で行わない…それは時にはリスクを生じさせるわけですよ。
 差別は再生産されることが怖い。今回、好むと好まざるとに関わらず、通名を使うことで大きな疑惑と騒動が生じてしまった。自分たちの作った道を歩む者がこれからもいることを忘れてはならないと思います。「日本人の差別が恐いから通名を使う」という意見は真摯に受け止めたいと思いますが、「通名」を使うことで差別が再生産されていることも忘れないで頂きたい。

 それと、忘れてはならないのが「たったの5万円じゃないか」という擁護意見。
 これに関しては、むしろ「5万円」という金額が問題。「5万円」であるからこそ、黒に近いグレーという印象が出てるわけですよ。
 なぜ「5万円」という金額が重要になるか。それは、5万円を1円でも超えると、官報に氏名が掲載されてしまうからです。ようするに、外国人が寄付すると違法だと知っているからこそ「5万円」だった…という疑いがぬぐいされないわけですよ。
 もちろん、「5万円」というのはキリがいい数字なので、ご存知なかった可能性も無くはないですが、知らなかったからといって罪が許される場合とそうでない場合もあるんじゃないかと。

 政治資金規正法を変えるのならば、ここらへんの金額をヘンな数字にして欲しいですね。上限を「4万9000円」とかにすればグレーゾーンはかなりせばまるかも(せばまらないかもw?)。

 それと、前原さんの場合は、「5万円」だけが問題というわけではないですよ。調べがつく範囲で、少なくとも4年間にわたって5万円をもらい続けていたことも問題なわけですよ。
 有田芳生議員さんとかが言ってる「簡単な罠」も、何年も続けて指令を実行してくれる外国人を見つけないと無理ですよ。まあ、彼らからすれば、そういう外国人は日本にゴロゴロといくらでも転がっているということのようですが。
(てゆうか、この違法献金もおそらく時効が3年程度とおそらく短いでしょうから、何年も連続して通名で献金し続けて悪質性を高めてやるぜぇ!ってやってても、3年以上たった分は時効で議員さんが丸もうけになっちゃうのではと危惧(笑) )

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