福島県のコメの放射性物質検査に矛盾?
上記のページで、福島県の玄米の放射性物質の検査の結果を見ることが出来ます。
ページに書いてある説明によると、「福島県内で生産した玄米は、全量・全袋検査を実施」と書かれています。
福島県全域の「検査日 2012年08月25日~2012年10月16日」の検査結果によると、10月に入ってからは「76〜100ベクレル/kg」(セシウム134と137の合計値)が検出されたコメはありません。
(検査点数は累計なので分かりにくいですが、検索期間を変えて検索し直してみると分かります)
しかし、福島県の公式ホームページで発表されている10月11日と12日に採取された玄米から、「76〜100ベクレル/kg」が検出されたものが多数あります。
たんに、「10月11・12日採取分の検査結果はまだデータベースに反映されていない」のかもしれません。
(早期にデータベースに反映されることを期待します)
まだデータが更新されていないだけだったのなら一応矛盾はありませんが、これまで350万点以上を調べて、ほぼ100%が25ベクレル/kg以下だった検査結果と、61品中60品が25ベクレルを超えるセシウムが検出されているという今回の検査結果には、正直乖離があるように思えます。
今回のは、汚染がひどいと思われる田を選んで検査したのでしょうか?
不審点は残ります。
福島県の検査結果をグラフに記されています。分布の不自然さへの指摘も。
2012.10.19追記:
緊急時モニタリング検査結果について(福島県・穀類)
福島県いわき市の玄米がセシウム134と137合算で100ベクレル/kgとなっていますね。
ただ、セシウム134が39.6Bq/kgで、セシウム137が63.2Bq/kgなので、素直に合計すると102.8Bq/kgとなり、基準の100ベクレルを超えてしまいます。
「セシウム134とセシウム137の合算値については、有効数字2桁(上位から3桁目を四捨五入したもの)で『記載』しています」という注意書きがついており、102.8の2が丸められて100になるということのようです。104.9までは100に収まると。
たしかに誤差でブレる範囲とかもあるでしょうから、検査で出た数字を額面通り0.1の狂いもないと信じるのもどうかとは思ったりもします。ほんとは90以下なのに、検査でブレて100を超えてしまうとかあるのかもしれません。でも、そういう部分もひっくるめての100ベクレルという基準なのではないかとも思うのですが…。