« May 2013 | Main | November 2015 »

1 post from January 2014

2014.01.27

新宿のモニタリングポスト移設による測定値の下降

東京都健康安全研究センター 環境放射線測定結果 新着情報

H25.7.12の新着情報に「新宿モニタリングポストの停止について(7/23~7/25)」という項目。
「新宿モニタリングポストを設置している建物の解体工事に伴い、モニタリングポストをこれまで設置していた建物の屋上(地上約18m)から隣の建物の屋上(地上約22m)に移設します」という内容。

高い場所に移ったせいでしょうか、測定値は明らかに下降しています。

20140127_101600
(H25.6.1〜H.25.8.31までの測定値のグラフ。単位はμGy/h(マイクログレイ/時間)。グラフの右端が6/1で左端が8/31になっていますのでご注意を。このエントリの他のグラフも同様で時間軸は右から左に進んでいくかたちです)

黄色が平均値です。

ただ、情報を低く見せようとかいうより、これまでも同様で適当な(「ピッタリ」という意味と、「おおざっぱ」という両方の意味を含む)場所にモニタリングポストが設置されたというだけのことではないでしょうか。
位置を移動した分、きっちり測定値が変化しているのですから、オリンピックのために数値を低く見せかけようとしている、とまでは断定するようなことでは無いようには思いたいところです。ある意味、まっとうに測っている証拠と言えなくもないというか。

同地点での測定でないのでデータの連続性が失われたともいえますが、まあ、誤差と考えるべき範囲なのかもしれません。
今後は地上22mから地表にモニタリングポストが移る予定だそうなので、今度は大幅に測定値が上がる可能性もあるでしょう。

20140127_101551

こちらのグラフは、2011年3月から2014年1月までの新宿のモニタリングポストの測定値。時間軸は右から左に進みます。
地上18mから22mにモニタリングポストを移した影響も目についてはしまいますね。

健康に影響は無い程度なのでしょうが、新宿の空を通る空気も汚染されていることが分かるグラフになりました。
2011年3月15日に最高0.809μGy/hを記録していますね。

もちろん、放射性ヨウ素などのように短い期間で半減していくものによる汚染であったと、今となっては分かってはいます。
後付けの理屈でいえば、「こんな高い数値は一瞬だけだ」とも言えるのですが、仮に今後、深刻な事故ではなくとも、軽微な事故がどこかの原発で起こり、近隣都市のモニタリングポストの数値が跳ね上がった時、「こんな高い数値は一瞬だけだ」と多くの人は無視するのでしょうか?

まあ、実際は多くの人は無視しそうではあります(爆)。
とはいえ、311前は「モニタリングポスト」なんて僕は知りませんでしたし、知らない方も僕以外にも大勢おられたことでしょう(僕だけが知らなかった、とは思いたくないだけです(笑))。
軽微な原発事故で近隣都市のモニタリングポストの数値が跳ね上がった時、「騒ぐ人」が311前より多くなる、ということは言えるだろうとは思います。

20140127_101611

このグラフは、地表1mでの新宿での測定結果です。

青色が職員さんが手持ちの機器で地表1mで測定した結果、緑色が同時刻のモニタリングポストの値。このグラフも同様に時間軸は右から左に進みます。
緑色のグラフの断絶は、モニタリングポストの移設による中断(地上18mから22mに移設)。移設後に数値は下がっています。
(山などで何ヶ所か測った個人的感触では、高いところに行くと地表の石や地下の岩盤などからの放射線の影響が減って数値が下がるようです。飛行機に乗るなどしてさらに高いところに上がると、今度は宇宙からの放射線の影響が大きくなり、数値は上がっていくそうです)
(モニタリングポストの移設による測定値の変化は、個人的には仕方ないだろうと納得はしています。そういった変化・変更については、ある程度は地元の方や企業などは注視しておくべきではないかと思ったりもします)

地表1mの測定結果は大きく変わっていませんね。むしろ、同じ場所での測定とはいえ毎回0.06か0.07というのも揃い過ぎているような気もしますが、まあ、専門の方がきちんとした機械で測るとこれだけ安定した数値が出るということなのかもしれません。
日数が経過するにつれ、明らかに0.07の日が減り、006が増えていっているようにも見えます。

それはそれとして、二つ目のグラフ(2011年3月から2014年1月までの新宿のモニタリングポストの測定値)で分かりますように、福島原発事故で新宿の空気や土地も汚染され、今はその汚染が少しずつ薄れていっているだけだというのは忘れずにおきたいところです。

間違って銃で撃たれたけどたまたま弾丸が外れた。

その銃を撃った相手を100%信用して、これからも銃の管理をまかせられるのか。
まかせるとしたらどんな条件が必要なのか。

日本に住む全ての人が考えるべき問題ではないでしょうか。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

« May 2013 | Main | November 2015 »