受動喫煙規制と自民党大西議員の「働かなくていい」
全文表示 | 三原じゅん子氏、自民男性議員ヤジに激怒 がん患者発言に「はらわた煮えくり返る」 : J-CASTニュース
自民党大西英男 ヒデちゃんの携帯日記 2017.5.22
受動喫煙防止について話し合う場で、三原じゅん子議員が「再就職にたいへん苦労されているがん患者の方にとって、ようやく得られた職場で、煙がもくもくと上がっているというのが、どれだけ恐ろしいことか」と発言すると、"ヤジ将軍"の大西英男議員が「働かなくていい」とヤジ。
このヤジについて批判された、大西議員は「(喫煙可能の店で無理して)働かなくていいのではないか」という趣旨だとブログで釈明。
釈明はしたものの、"タバコの煙が嫌なら従業員の側が辞めろ"という趣旨の発言ということになるので、これはこれで問題ではないかと。
受動喫煙防止が進められようとしている理由としては、タバコの煙が嫌かどうかという精神的な面と、嫌かどうかは別として体に悪影響があるからという身体的な面の二つが挙げられるでしょう。
具体的な規制を行わないと喫煙が野放しになり、嫌煙者以外の人間も不利益を被るということです。
喫煙可の飲食店が消費者から敬遠され、喫煙可の職場が労働者から敬遠されるようになり、そのことで結果として禁煙の場がわざわざ規制をしなくても広がっていく…というのは、なかなか望めないですし、先ほど書いたように、禁煙の場が広がることにより国民に利益があるという観点もあるので、規制を進めようとなっているわけです。
大西議員の発言からは、タバコが嫌いなくせにわざわざ喫煙可の職場に就職するな、と言いたいのだと解釈するしかありません。
大西英男議員の辞職はある?孫(家族)が受動喫煙の被害に! - 日々コレ気になる
大西議員は、受動喫煙防止を話し合う場において、自宅では室内でも自由に喫煙しているし子供や孫からも何も言われないし彼らもガンになったりせず元気だ、との発言もしているようです。
「悪い喫煙者」の見本のような発言ですね、コレ。
「タバコの煙が嫌なら嫌と言えばいいのに」とか、「俺の親は90歳でヘビースモーカーだが元気だ」みたいなやつ。
タバコの煙が嫌だからといって嫌と言える場面がどれだけあるか。
それと、喫煙者でも長生きしてるやつはいるから禁煙はムダだ、みたいなことを言ってドヤ顔するのとか。
大西英男議員の「(喫煙可能の店で無理して)働かなくていいのではないか」という趣旨の発言は、喫煙者に対するイメージを悪くしたのは確実ですし、喫煙者はしっかり抗議すべきかと。
大西英男議員というのが、「喫煙者の代表」として認識される事態にもなっているわけです。
個人的には、マナーの良い喫煙者までもが大西議員のような喫煙者と一緒くたにされて大変だなとは思ってはいません。ほとんどの喫煙者が大西議員ほど口に出さないだけで、大西議員と同じような考えを持っているのだと思っています。
たとえば、コンビニなど、お店の入り口近辺に灰皿が置かれていれば、たとえ「喫煙所」と明示されていなくとも、そこを「喫煙所」と認識するのが普通の喫煙者なのではないでしょうか。
お店の入り口に近いから通る人みんなが煙を吸ってしまうからここでは喫煙しないほうがいいな…とか、吸ってる人数が多いから煙の量が多くてあたり一面けむたいから俺は吸わずにおこう…とか考えて行動する喫煙者は多数派ですか?少数派ですか?という話。
たんに席が別になっているだけの飲食店内の不完全な分煙とかも、「喫煙席で吸って何が悪い」と思うのが普通の喫煙者でしょう。
ショッピングモールの中などにある喫煙部屋も、空調や構造などによっては外部にかなりの煙やニオイがもれていることが多々ありますが、「喫煙室で吸って何が悪い」と思うのが普通の喫煙者でしょう。
このような状況では、受動喫煙防止の政策が増えていくのも致し方ないわけです。
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