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2018.02.04

2018年1月 信越線立ち往生、20000RTの写真について

【20,000RT】信越線の立ち往生、この写真みたら、夜に行動できなかった理由わかってもらえるかな

 ミスリードというか、先のエントリにも書きましたが、立ち往生後の状況をもって、立ち往生に至るまでのJR東日本の対応を擁護するという系統の話の一種でしょう。

 "この写真を見たら"、最初に立ち往生したのは田んぼの真ん中ではなく、民家が密集した地点だったことがわかるはずです(この写真の一番上に写っているのが駅。そのすぐ下の民家が密集しているところが最初の立ち往生地点)。
 そこから無理して進んでどうにもできなくなったのが、写真で列車が止まっている場所です。

 最初に立ち往生した地点ならば、民家や道路も近く、三条市が除雪を優先して行う道路にも近かったということです。
 つまりどういうことかといえば、15時間以上も列車に閉じ込められることなく、数時間もあれば列車から降りて避難所で休める、もしくは自治体やJRの用意したバスなどで避難所や自宅最寄り駅などへ移動できる、もしくは車で迎えに来た家族と合流できたということです。


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 2013年に北海道で起こった凍死の件を引き合いに、列車の外に出るのは無理だとの論もありますが、東光寺駅、もしくは駅から300m進んだ時点でなら列車の外に出ての避難は可能だったはずです。

 実際、2013年の北海道での事例と違い、レスキューやJR職員は早い段階からかけつけており、彼らと共に多くの報道陣が「列車のそば」まで来ていました。また、列車が運行再開したのは1月12日午前10時26分でしたが、午前9時の段階で列車の乗客は430人から200人にまで減っています。これは、午前4時30分頃から、多くの乗客が列車を降りて帯織駅まで歩いて移動し、迎えに来た家族らの車などで帰宅したためです。列車が運行再開するまでの早朝4時半から230人の乗客が駅まで歩いて移動したということです。

 この乗客の線路上の歩行を妨げないために線路の除雪車両の到着が遅れたという話もあります。しかし、家族が迎えに来ていない乗客も、午前4時半の時点で帯織駅まで移動させることが可能だったということを考え合わせると、列車の運行のことは兎も角、乗客のためには午前4時半の時点で全員降車という判断もありえたのではないかと。早朝に起こされて歩かされるのがいいのかという問題は残りますが、それならそれで希望者は列車に残るという選択肢もあるわけで。
 除雪車両は午前4時の時点で、立ち往生地点から3駅先の押切駅までにしか到達できていませんでした(午前1時37分に長岡の車両センターを発車して3時間近くかけて2駅分ほどしか進めていなかった)。午前4時30分の時点で「降車して車が迎えに来ている駅まで徒歩で安全に移動できる状況ができていた」のですから(そうでないならJR東はなぜ半数以上の230人もの乗客を降車させたのか?という話になります)、除雪車を待つのはむしろナンセンスとも言えるのではないでしょうか。

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